90年代に歌唱力とセクシーな魅力で大ブレイクしたキング・オブ・ラテン・ポップこと、リッキー・マーティン(49)が、同性愛者とカミングアウトする前の数多くの女性たちとの恋愛を振り返った。
『Livin’ la Vida Loca』の世界的大ヒット以来、変わらぬセクシーな魅力と歌唱力でキング・オブ・ラテン・ポップの座に君臨し続けているリッキー・マーティン(49)。
先日、米エンタメ誌『People』のプライド月間特集号の表紙に登場。「No More Secrets(もう隠しごとはしない)」というタイトルとともに、インタビューで自身のセクシュアリティについて赤裸々に語った。
子役からキャリアをスタートし、母国プエルトリコで大人気だったボーイズグループ、メヌードのメンバーとして活躍。その後、ソロアーティストとして世界的に大成功を収めたリッキー。
メキシコのテレビタレント、レベッカ・デ・アルバ(56)と1995~2002年のおよそ7年にわたり交際していたのをはじめとして、1990年代~2000年代、公の場では「多くの女性と交際」し、プライベートで時々、男性と付き合っていたという。
そうした状況に、「僕はゲイなのか? バイセクシュアルなのか? 一体、自分は何なんだ?」と混乱していたというリッキー。
「セクシュアリティは複雑で、白黒つけられることじゃない。たくさんの色があるんだ。女性とデートしていたとき、僕は女性を愛していた。恋愛におけるケミストリーを偽ることはできないよ。彼女たちとの間にはケミストリーがあった。僕は誰にも偽っていない」と、女性たちとの恋愛は本物だったと断言。
そんな華やかな恋愛模様の一方で、リッキーがゲイであるという噂が流れるように。2000年には、テレビのトーク番組で有名司会者のバーバラ・ウォルターズ(91)から噂を認めるか否定するか問われて呆然となり、「今はそういう気分じゃない」とだけ答えたことも。
当時はまだ心の準備が出来ていなかったと言うリッキーは、それから10年後の2010年、自身の公式サイトを通じてゲイであることを公表。「最高の気分だった」と振り返った。
それらの出来事や葛藤を経て、2017年にアーティストのジュワン・ヨセフ(37)と結婚。現在は4人の子どもたちと幸せな家庭を築いているリッキーは、自らの経験を踏まえて、「無理やりカミングアウトさせることはできない。卵を外側から開けても出てくるのは死だけ。内側から開いたときに、命が出てくるんだ」とコメントした。
自らの経験を話すことで、LGBTQのコミュニティの助けになりたいと明かしたリッキー。彼の告白が、同じ不安や悩みを抱えている多くの人に届くことを願いたい。