今年、高校を卒業し、12月に18歳になるオランダのウィレム=アレクサンダー国王(54)とマキシマ妃(50)の長女で未来のオランダ女王となるカタリナ=アマリア王女(17)。法律により18歳から受け取れる手当を、学生の間は受け取らないことを表明した。
オランダのウィレム=アレクサンダー国王(54)とマキシマ妃(50)の長女で、未来のオランダ女王となるカタリナ=アマリア王女(17)が、法律で定められた王室手当、約2億1,000万円を辞退したことが判明! 「それに見合うことを何もせずに、受け取ることを居心地悪く感じる」と、自らの思いを綴った手紙が話題を呼んでいる。
王女はオランダのマルク・ルッテ首相(54)に手書きの手紙を送り、その意思を伝えたそうで、オランダ放送協会『NOS』がその内容を公開。
手紙のなかで王女は「2021年12月7日に私は18歳になり、法律により手当を受け取ることになります。しかし、それに見合うことを何もしていないのに、受け取ることを私は居心地悪く感じます。他の学生たちは、特に今の新型コロナウイルスの時代に、とても厳しい状況に置かれているのです」と、今の若者を取り巻く状況に触れ、手当を受け取らない意思を明らかにした。
『NOS』によると、王女に認められている手当は年間約160万ユーロ(約2億1,000万円)。そのうち30万ユーロ(約4,000万円)が王女個人の収入で、残りの130万ユーロ(約1億7,000万円)は人件費などの経費だという。
王女は手紙のなかで、学業を終えるまで個人に支払われる手当は受け取らず、経費は「オランダ王女という立場で高額な費用が発生しない限り請求しない」と表明しているとのこと。
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王女は今月、高校の卒業試験に優秀な成績で合格したばかり。オランダには学校を卒業すると自宅の外に国旗と通学カバンを掲げる伝統があるとのことで、王女も伝統に従い、バックパックを国旗とともに掲げる動画を王室のインスタグラムで公開していた。
今年4月、オランダの祝日で国王の誕生日であるキングスデーには、高校卒業後に「ギャップ・イヤー」を取ると発表。旅やボランティア活動など社会体験活動を通じて、自分自身を見つめ直す時間を設けると明かした王女。「少し旅行をして、世界を広げ、20年後にはできないであろうことをやってみたいです」と語っていたとか。
オランダのロイヤルファミリーで手当を受け取ることを辞退したのは、王女が初めてだとか。17歳にして、聡明で思いやりがあり、自分の意思を表明できるカタリナ=アマリア王女。将来、女王としてどのようなメッセージを発信するのか? 世界中から熱い視線が注がれそうだ。