多様性の欠如で人気が低迷していた米下着ブランドのヴィクトリアズ・シークレットが新体制を発表! エンジェルは卒業し、多様なバックグラウンドを持つ新たなブランドの顔が発表されることに。
ジゼル・ブンチェン(40)やヘレナ・クリステンセン(52)、ミランダ・カー(38)など名だたるモデルがアンバサダー「エンジェル」を務め、人気セレブも出演する豪華なファッションショーを毎年開催していた米下着ブランド、ヴィクトリアズ・シークレット(以下:VS)。
多様性の欠如やセクハラ問題による近年の人気急落を受け、この度リブランドを発表。それに伴い、エンジェルの卒業と、新たに起用したスポークスパーソンが明かされた。
これまで「エンジェル」と名付けられたトップモデルたちが広告塔を務めてきたVS。しかし近年、彼女たちの体型や美しさに多様性が欠如していることへの指摘が急増し、VSはエンジェルたちの卒業を決断。様々な人種、体型、ジェンダーのスポークスパーソンを起用し、「VS・コレクティブ(VS Collective)」をお披露目した。
スポークスパーソンとして発表されたのは、インド出身の女優プリヤンカー・チョープラー(38)、米女子サッカー代表選手でLGBTQIA+の活動家でもあるミーガン・ラピノー(35)、スーダン出身で難民キャンプで過ごした経験のあるアドゥー・アケチ(21)、スキー選手でモデルとしても活躍するアイリーン・グー(17)、プラスサイズモデルのパロマ・エルセッサー(29)、トランスジェンダーモデルのヴァレンティナ・サンパイオ(24)、俳優兼ジャーナリストでもあるアマンダ・デ・ カディネット(49)の7名。
彼女たちはVSの下着をつけてカメラの前でポーズを取るというモデル業は行わず、ポッドキャストや広告への出演がメイン。それらを通じ、ブランドの再生を目指していくという。
プリヤンカーは、発表後のファンからのリアクションに大喜び。SNSでは「世界でも有数のアイコニックなブランドの変化に関わることができて光栄だし、一層、頑張らなきゃと思っているわ!」と綴り、熱意をアピールした。
エンジェルを筆頭とするトップモデルたちがセクシーな下着姿でランウェイを歩き、豪華アーティストのパフォーマンスも行われる、きらびやかなファッションショーが大人気だったVS。しかし多様性の欠如やセクハラ問題、さらにはチーフマーケティングオフィサーが「多様性は必要ない」と語るなどして、ブランドの人気は急落。売り上げも低迷し、2019年からは毎年恒例のファッションショーも中止となっていた。
以降、様々な体型、年齢、人種のモデルたちを起用し、ブランドイメージの改善を図ってきたVS。新体制により、完全なる復活を遂げるか?