今年に入り、ドキュメンタリー番組が放送されるなど、注目が集まるブリトニー・スピアーズ(39)の成人後見人制度をめぐる審問に、ブリトニー本人が出席。ブリトニー自身の口から成人後見人制度の実態と批判が語られた。
ブリトニー・スピアーズ(39)が2021年6月23日(現地時間)、自身の成人後見人制度に関する審問に初めて出席。自分で稼いだお金を自由に使えないだけでなく、避妊を強制されていることなど、13年にわたる成人後見人制度の衝撃的な内容を明かし解除するよう訴えた。
かつて精神的に不安定になったことから、2008年に父ジェイミー・スピアーズ(68)が成人後見人に就任。以来、13年間、資産及び生活全般において後見人のコントロール下に置かれてきたブリトニー。
英紙『Daily Mail』によると、この日ブリトニーは判事に対し、25分にわたり自身の成人後見人制度の問題を述べたという。
なかでも世間に衝撃を与えたのが、避妊の強制。ブリトニーは「私は恋人と結婚して、子どもが欲しいと思っていますが、後見人たちはダメだと言います。私は妊娠しないように、IUD(子宮内避妊用具)を入れさせられています。(中略)よってたかっていじめられて、ひとりぼっちな気分です」と述べ、結婚も妊娠も禁じられていることを明らかに。
また3年前、ブリトニーの意思に反して1か月6万ドル(約660万円)の療養施設に入れられたことを振り返り、「父と1時間、電話で泣きながら話しましたが、彼は終始喜んでいる様子でした。父が私にしたことの罪深さを考えると、死んだような気持ちになります。父と私の成人後見人制度のキーパーソンは刑務所に入れられるべき。このバカらしい後見人制度はもうたくさん。とても恥ずべきことだし、屈辱的です。私はウソは言っていません。私は自分の人生を取り戻したいんです」と実父をも手厳しく批判。
日頃は少女のような声で知られるブリトニーだが、この日は一変、力強く感情のこもった声だったという証言が。かなりの早口で自身の考えを語り、判事から、もう少しゆっくり話すように注意されたとか。
また、裁判所の外にはブリトニーのファンが集まり、「#FreeBritney(ブリトニーを解放せよ)」を訴えデモが行われた。恋人のサム・アスガリ(27)も「Free Britney」と書かれたTシャツを着た自身の写真をインスタグラムにアップ。
加えて、ブリトニーの元恋人のジャスティン・ティンバーレイク(40)は、「我々はみなブリトニーをずっとサポートするべき」とツイートしたほか、マライア・キャリー(51)、ホールジー(26)、ローズ・マッゴーワン(47)といったセレブたちも次々とブリトニー支持を表明している。
判事はブリトニーの訴えを聞き、「勇気がある」と語ったとか。ついに本心を語り始めたブリトニーの訴えが、どこまで聞き届けられるのか。今後の展開が注目される。