世紀のウェディングと言われた故ダイアナ元妃(享年36)とチャールズ皇太子(72)のウェディングケーキが40年の時を経てオークションに出品。落札された額に注目が集まっている。
1981年に結婚した、故ダイアナ元妃(享年36)とチャールズ皇太子(72)。その際に用意されたウェディングケーキの一切れがイギリスでオークションにかけられたところ、驚きの価格で落札された。
ふたりの挙式には23個のウェディングケーキが用意されたそうで、2021年8月11日(現地時間)のオークションにかけられたのは、挙式の後に振る舞われたというフルーツケーキの一切れ。サイズは約20センチ×約17センチで、表面には金、赤、青などのアイシングシュガーで王室の紋章が描かれている。
ケーキを保管していたのは、エリザベス女王(95)の母である故エリザベス皇太后(享年101)の邸宅・クラレンスハウスの職員。そしてその職員が亡くなった後の2008年、遺族から収集家の手に渡っていたという。ラップで包み、缶の中で保存していたとのことで、40年経過したとは思えぬほど美しい状態!
ちなみにその際の落札額は、1,000ポンド(約20万円)。今回は500ポンド(約7万6000円)ほどの値しかつかないだろうと予想されていたが、世界中から入札が相次ぎ、落札額は予想を大きく上回る1,850ポンド(約28万円)! 長年の王室ファンという、英国男性の手に渡った。
競売商はケーキについて「保存状態は良いが、食べない方がいい」と説明しており、落札者の男性も「食べないように気をつけるよ」とコメントしたとか。
1981年7月、ロンドンにあるセント・ポール大聖堂にて執り行われたダイアナ元妃とチャールズ皇太子の結婚式。約3,500人のゲストが参列したほか、その模様は世界中でテレビ中継され、視聴者数は約7億5,000万人にのぼるとか。
「世紀のウェディング」とも称され、40年が経った今も、関連アイテムやエピソードへの関心は絶えず。今年6月、ケンジントン宮殿にて英王室の衣装を紹介する「Royal Style in the Making(王室スタイルが作られるまで)」展が開催されると、ダイアナ元妃が着用したウェディングドレスが特段の注目を集めた。
また同月、婚約記念品としてチャールズ皇太子からダイアナ元妃に贈られたフォード・エスコート車がオークションにかけられると、5万2,640ポンド(約810万円)の値がつけられた。
果たしてふたりのケーキは、今後どれくらい保管され続けるのか。まだまだ発掘されそうな秘蔵品を、楽しみに待ちたい。
text : Mariko Peeling