2013年にロビン・シック(44)の楽曲『Blurred Lines』のミュージックビデオに出演したエミリー・ラタコウスキー(30)。撮影中にロビンから胸を触られたとして、自身のエッセイのなかで当時の心境を語っている。
今年11月にエッセイ『My Body』を発行予定のモデル、エミリー・ラタコウスキー(30)。英メディア『Daily Mail Online』によると、エミリーはこの著書の中で、かつて歌手のロビン・シック(44)から受けたセクハラを告発しているという。
エミリーは2013年、ロビンのヒット曲『Blurred Lines』のミュージックビデオに出演。トップレスで撮影に臨んでいたエミリーの背後から、ロビンが手を回して胸をつかんだと主張している。
エミリーはそのときの様子を、「突然、見知らぬ人の手が私の胸を後ろから触った」と表現。
ミュージックビデオの監督を務めたダイアン・マーテルも、この件について英紙『Times』に証言。ことの次第を目撃したダイアンが「何をしているの! もう撮影は終わりよ!」と叫ぶと、ロビンは「羊のようにおとなしくなった」と語ったそう。
エミリーは「屈辱による熱が体中に伝わってきた」「私は反応しなかった。でも、そうすべきではなかった」と、その場で抗議をしなかったことを後悔していることを明かしているそう。
『Blurred Lines』は大ヒットしたものの、ミュージックビデオは「レイプや女性差別を助長するものだ」として批判の的に。さらにマーヴィン・ゲイ(享年44)の『Got To Give It Up』を盗用しているとして遺族から告発され、ロビン側が敗訴している。
このミュージックビデオの影響もあってか、ロビンは2014年、女性に対する性差別撤廃を訴える団体から「性差別主義者ランキングNo.1」という不名誉な称号を与えられた。
ちなみにエミリーが11月に発行する著書は、自身の人生やキャリアについて綴ったエッセイ。「少女や女性の美に対する文化のフェティシズム、女性のセクシュアリティに対する執着や軽蔑、ファッションや映画業界の倒錯した力学、同意と虐待の間のグレーゾーン」についてエミリーの考えが明らかにされているそうで、早くも注目が集まっている。
Text:Saki Wakamiya