年齢によって役を断られドアを閉ざした過去を持つニコール・キッドマン(54)が、インタビューで語ったこととは?
最新作『Being the Ricardos(原題)』で、1950年代にテレビ番組『アイ・ラブ・ルーシー』で人気を博したコメディアンのルシル・ボール(享年77)を演じたニコール・キッドマン(54)。雑誌『DuJour』のインタビューで、ハリウッドにおける女性俳優のエイジズムについて語った。
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「ハリウッドには、女性は40歳を過ぎると俳優人生が終わるという共通認識がある」とニコール。「誰かに『あなたは期限切れ』と言われたわけではないけれど、役を断られてドアを閉された経験がある。でも、その状況は間違いなく変わってきているわ。これは『Being the Ricardos』にも描かれているテーマよ」。
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別のインタビューでは、「作中でルシルは『あなたは39歳。もう終わりだ』と言われるシーンがあるけれど、このときの彼女の気持ちが私にはわかる」とルシルに共感したと明かしたニコール。年齢を理由に、映画からテレビに活躍の場を移した点も、ルシルに通じると話した。
ニコールといえば、過去にアカデミー賞主演女優賞を3回、助演女優賞を1回受賞し、ハリウッドの第一線で活躍してきた大御所女優のひとり。2017年『トップ・オブ・ザ・レイク~チャイナガール』への出演をきっかけにテレビ界に進出すると、同年に放送された『ビッグ・リトル・ライズ〜セレブママたちの憂うつ〜』で、SAG賞(全米映画俳優組合賞)の主演女優賞を受賞した。
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当時の受賞スピーチで、メリル・ストリープ(72)、ジェーン・フォンダ(84)などのベテラン女優の名を挙げ、「彼女たちが演技の道を切り開いてくれたことに感謝します。40歳を越えてキャリアを築けるのは、本当に素晴らしいこと」と話し、世界中から賞賛された。
『Being the Ricardos』ではゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされているニコール。受賞した暁には、スピーチにも注目したい!