ジョニー・デップに敗訴したアンバー・ハード、「陪審員の不当な入れ替わり」を理由に裁判のやり直しを求める

ジョニー・デップ(59)が元妻アンバー・ハード(36)を名誉毀損で提訴し、勝訴判決を得た裁判で「陪審員の不当な入れ替わりがあった」とアンバー側が主張。判決の無効と裁判のやり直しを求め、裁判所に意見書を提出したことが分かった。

ジョニー・デップ(59)が元妻アンバー・ハード(36)を名誉毀損で提訴し、勝訴判決を得た裁判について、アンバー側が判決の無効と裁判のやり直しを求め、裁判所に意見書を提出したことが分かった。

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201812月、アンバーがジョニーにDV(家庭内暴力)を受けたという内容の書簡が米紙『ワシントン・ポスト』に掲載されたことを受け、ジョニーが名誉毀損でアンバーを提訴していた今回の裁判。

主な争点は、①その書簡が名誉毀損にあたるか、②虚偽であるか、③悪意があるものか、の3点だったが、結果的に陪審員はジョニー側の訴えをほぼ全て認め、損害賠償として1,000万ドル(約13億円)を支払うようアンバーに命令。ジョニーの完全勝訴で幕を閉じたかに思われた。

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しかし、アンバーと弁護人は裁判を担当した陪審員の1人が別人に入れ替わっていたとし、判決が不当なものであると主張。裁判のやり直しを求める意見書を提出したのだ。

意見書によると、陪審員番号15番の男性は陪審員リストに1945年生まれと記載されていたが、出廷していた陪審員が年齢よりもあまりに若く見えたため調査したところ、実際に出廷していた男性は陪審員リストに載っていた男性と同姓同名で住所も同じだが、1970年生まれの別人だったことが判明したという。

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この意見書には1970年生まれの男性の登録者情報が添付されているそうで、「住所と氏名が全く同じ男性がふたり存在する」というアンバー側の主張は、おそらく本当だと思われる。アメリカでは父親と息子が同じ名前というのはよくあることで、現地メディアは、このふたりは親子なのではないかと推察。

アンバー側は「裁判所も同意すると思うが、本来は陪審員ではない人が陪審員を務めるというのは大きな問題。今回のような注目を集める裁判の場合はなおさらである」とコメントを発表した。

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高齢の父親に送られてきた陪審員の呼び出しの手紙を息子が自分のものと勘違いしたのか、それとも父親の代わりに故意に出廷したのか。どちらにせよ、6週間にわたって行われた裁判が終わるまで誰も入れ替わりに気付かなかったというのは、極めて不思議である。

また、アンバー側がいつ入れ替わりに気付いたのかも不透明。現地の報道では、アンバー側は裁判の最中にこの事実に気付いていたものの、敗訴した場合の切り札に出来るかもしれないと、黙っていたのでは?との声も上がっている。

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裁判所が意見書に対してどういった返答をするのかは分からないが、たとえアンバー側の主張が認められ再度裁判が行われることになったとしても、多くの発言や証拠が虚偽とされ敗訴したアンバーが判決を覆すのは極めて難しい、という見方が強い。

ついに終止符が打たれたかに思われた一連の裁判。今回の意見書をきっかけに、さらに長引くことになってしまうのだろうか。続報を待ちたい。

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2015年に結婚し、わずか1年あまりで離婚が申請されたアンバー・ハードとジョニー・デップ
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法廷で証言をするアンバー
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弁護人と話をするアンバー
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裁判所に出廷するジョニー
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アンバーは一連の裁判で敗訴
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