俳優のブルック・シールズ(57)が自身のポッドキャスト番組『Now What?』に出演。青年期に自身の性生活を公表したことへの後悔を語った上で、その後「世界で一番有名な処女」と呼ばれた苦悩を明かした。
かつて有名子役として大ブレイクした俳優のブルック・シールズ(57)が、自身のポッドキャスト番組に出演。青年期に自身の性生活を公表したことへの後悔と、その後の苦悩を赤裸々に語った。
ブルックは生後11カ月にして、石鹸のCMで芸能界デビュー。その後もモデルとして活躍を続け、10歳になる頃にはアメリカで最も高額のギャランティを得ているキッズモデルといわれるまでに。
さらに、転機となったのは当時12歳で出演した映画『プリティ・ベビー』。スターの仲間入りを果たすきっかけにもなった同映画でブルックは売春宿で暮らす児童売春婦を演じ、大きな評価を得た。
2022年11月8日(現地時間)に公開された自身のポッドキャスト番組『Now What?』で、弱冠12歳にしてセンセーショナルな作品に出演したことで、まだ幼かった自身に対して「性的な質問が投げかけられることも多かった」と明かしたブルックは、続けて20歳の頃に出版された『On Your Own』で自身の性生活について公にした経緯と後悔を語った。
ブルックによると、『プリティ・ベビー』に出演したことをきっかけに同年代の女性から性についてたくさんの相談メールが寄せられるようになったといい、そんな女性たちに「したくないことはしなくていい」と伝えたいという思いから、大学生のためのガイダンス本『On Your Own』への寄稿を決めたそう。
書籍の中でブルックは自分自身も未だにセックスの経験がないことを明かした上で、「禁欲そのものではなく、自分の選択を尊重する大切さについて論じた」というが、当時のメディアの受け取り方はブルックが伝えたかったこととは離れ、数日後には「世界で一番有名な処女」という見出しが世間を駆け巡ることになったとか。
ブルックは当時を振り返り「今にして思えば、処女であることをオープンにしたのは間違いだった」と後悔を語った上で、それ以降年配の男性からの「不気味なインタビューに応えなければならないことが増えた」と、その苦しみを明かした。
一方で、「私は『世界で一番有名な処女』になって、あのような形で矢面に立つことになったけれど、そのおかげでこの業界で色々な困難に対応できるようになったとも思う」と、青年期の苦悩を乗り越えて今のキャリアがあると、前向きな発言も。
さらに、同番組では“初体験後”のエピソードまで赤裸々に告白。プリンストン大学に通っていた22歳の時、現在も俳優として活躍しているディーン・ケイン(56)と初めて関係を持ったというブルックは、当時を「(セックスは)とても素敵で美しく、甘い関係の中で感じることができるものだった。喜びと自由を感じた」と振り返り、22歳まで経験しなかったこともまた「後悔している」と続けた。
かつて同世代の女性たちの声に真摯に向き合い、自身の性生活についてオープンにしたブルック。公表したことで生まれた苦悩は多かったというが、今またこうしてその後悔と青年期の苦悩をオープンに話したことで、救われる若い女性も多いはず。
2001年には、テレビプロデューサーのクリス・ヘンチー(58)と結婚。長女ローワン(19)と次女グリア(16)、ふたりの娘を育てる母親として、そしてひとりの女性として、彼女の今後の発信に引き続き注目したい。