ケイト・ブランシェットが引退の意思を告白。故郷のオーストラリアで、ガーデニングを楽しみたいとも語る

日本では5月に公開される最新出演映画『TAR/ター』が話題を呼んでいるケイト・ブランシェット(53)。しかし最新インタビューでは、まさかの引退発言をし注目が集まっている。

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日本では5月に公開予定の映画『TAR/ター』で、ドイツの有名オーケストラで女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ターを演じたケイト・ブランシェット(53)。熱演が大評判を呼んでいるものの、先日出演した番組『The Sunday Project』にて、この役を最後に引退を考えていることを明かした。

同番組にて、本作に出演した経験を「すごく体力を要する役だったから、まだ役の残響が身体に残っている。消化するには、もう少し時間が必要」「自分の人生を変えた監督と働けたことは、とっても幸運。だけどこのように全てを捧げると、役が残ってしまう」と表現したケイト。

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続けて、笑いながら「だからもう、働きたくないの」と引退を示唆。突然の宣言に、司会者が「本当に?」と聞くと、ケイトは「本当よ。やめる時期だと感じている」と答え、冗談ではないことを明かした。

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そして司会者から「演技を辞めた後の、人生のゴールは?」と聞かれると、「私は多くのオーストラリア人同様に、水が大好き。水の近くや水中にいることが好きなの」と返答。「私の祖母は、素晴らしいガーデナーだった。母も優秀なガーデナーで、今は一緒に住んでいるから、母と庭で過ごす時間を作りたい」と、理想の暮らしを語った。

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オーストラリアのメルボルンで生まれたケイトは、1992年に舞台俳優としてキャリアをスタート。エルサベス1世を演じた映画『エリザベス』(1998年)でゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)を受賞し一躍トップスターとなった後は、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『バベル』など数々の人気映画に出演。

2013年の映画『ブルージャスミン』では、ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)とアカデミー賞 主演女優賞のダブル受賞を果たすなど、輝かしい経歴を誇る。

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最新作『TAR/ター』では、4度目となるゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)、2度目となるヴェネチア国際映画祭の女優賞を獲得し、その名演ぶりが再び話題に。一方で、ケイト演じるリディアの描写が「女性に批判的だ」という意見が浮上し、出演したケイトも非難の対象になった。

批判を受けたことによる心労も影響してか、突然の引退宣言で世間を驚かせたケイト。インタビューでは「この4年間は、ずっとホームシックで、オーストラリアに帰りたいと思っている」とも語っており、今後、どのような決断を下すのかに注目が集まっている。