ネット上で自分の外見について否定的なコメントを受け、「鏡を見るのをやめた」と過去のインタビューで打ち明けたアニャ・テイラー=ジョイ(27)の発言がTwitterで再浮上。ファンが一斉にアニャへの支持を表明し、大きな盛り上がりを見せている。
ハリウッドで引っ張りだこの最旬俳優アニャ・テイラー=ジョイ(27)。
彼女が2016年、米誌『W Magazine』のインタビューで語った容姿に関する発言を、2023年4月14日(現地時間)、セレブゴシップアカウント「Pop Tingz」がTwitterに投稿したところ、56,000もの「いいね」と1,521万ものビューを記録。
ファンからアニャを擁護するコメントが相次いだことが話題となり、現地メディアに多数、取り上げられた。
同アカウントは、「アニャ・テイラー=ジョイは、オンラインで自分の容姿を揶揄するネタ画像を見た後、『鏡を見るのをやめた』と明かした」という過去の発言をツイート。
さらに、フロリダで生まれ、アルゼンチンで育ち、イギリスに移住したアニャが、幼い頃から容姿のために学校でいじめられていたことなどを2020年、英紙『The Sun』に語ったことにふれた記事をスレッドで追加した。
モデルから俳優に転身し、2015年制作のホラー映画『ウィッチ』で一躍脚光を浴びたアニャ。2020年、Netflixのリミテッドシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』の演技が高く評価され、ゴールデングローブ賞を受賞。
『ザ・メニュー』(2022)でも同賞にノミネートされたほか、最近では全米でメガヒット中の映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』でピーチ姫の声を務めるなど、数々の話題作に出演している押しも押されもせぬ人気俳優。
そんな彼女が注目を集めるようになって間もない2016年の『W Magazine』のインタビューで、「きれいな目をしているのに、とても離れていますね。子どもの頃に、自分で意識したことがありますか」という、ちょっと驚くような質問をされ、自分の目に関する否定的なコメントをFacebookで見た時のエピソードを語った。
「誰かが魚の写真に私をタグ付けして、『これはあなた。だって、あなたの目はこんな感じだから』と言われた」ことを振り返ったアニャ。
「私はそのコメントに本当に動揺したし、楽しめなくて、もうずっと長い間、鏡を見るのをやめた」と続け、「自分の顔と向き合うことがないから、今でも鏡の前で過ごすことはあまりない」と語っている。
さらに子どもの頃、「私の目は本当に顔の両側についていた」から、「私にボールをキャッチして欲しい時は、顔の横に向かってボールを投げるのが遊び場の常識になっていた」と話し、「一体何が起こっているの?」と思っていたことを打ち明けた。
当時20歳になったばかりだったアニャは、時間をかけて、自分自身を愛することを学んだと告白。以前より自分の体に自身を持つようになり、その結果、「ちょっとぎこちなさが減ってきた」と付け加え、まだまだ自分は「成長中」だと前向きな発言を残している。
今回、このインタビューがSNSで再び注目されたことで、ファンの共感を呼び起こし、「アニャ、私たちはあなたがそのままで完璧だと思う」、「あなたはゴージャス。彼らのいうことを聞いてはいけない」といった応援のメッセージがSNSに殺到。
英サイト『Daily Mail』によると、ある人は「アニヤ・テイラー=ジョイには、どこか“型破り”で“不規則”な種類の魅力があるという物語が作られているようだが、それがすでに非現実的な社会の美の基準にさらなる打撃を与えている」と綴り、またある人は「胸が張り裂けそう。彼女はただ極めて優美なルックスで、よくいるインフルエンサーやカーダシアンのイメージとは違うだけなのに」と反応。
ほかのファンは「誰かの自尊心をそんな風に壊してしまうなんて、とても悲しいことだ」と想いを寄せた。
さらにアリアナ・グランデ(29)が、ボディシェイミングなどのコメントがメンタルヘルスに与える悪影響についてメッセージ動画を発信したばかりだったことから、「アリアナが言ったように、他人の体や外見について発言することに快感を覚えるのをやめる必要がある」というコメントも寄せられていると英紙『The Independent』が報じている。
「病的な痩せかた」を心配されたアリアナが「善意でも人の体型を話題にすべきではない」と呼びかけ、セレーナ・ゴメス(30)が体型批判に傷ついていたことを明かしたように、最近はセレブたちがみずからの経験や想いを赤裸々に語り、SNSの心ないコメントに対し、立ち向かっている。
アニャの過去のインタビュー発言がこんなにも注目を集めたことは、セレブのメッセージがファンに届き、関心が高まっている証拠と言えるかもしれない。