仏コート・ダジュールのカンヌで開催されている「第76回カンヌ国際映画祭」にナタリー・ポートマン(41)が出席。自身が主演兼製作を務める新作映画『May December(原題)』のプレミア上映に際して行われた記者会見で、男女間におけるダブルスタンダードについて語った。
俳優のナタリー・ポートマン(41)が男女間におけるダブルスタンダードについて語り、注目を集めている。
2023年5月19日(現地時間)、ナタリーは仏コート・ダジュールに位置するリゾート地、カンヌで開催されている「第76回カンヌ国際映画祭」に登場。自身が主演兼製作を務める新作映画『May December(原題)』のプレミア上映に際して行われた記者会見に出席した。
会見の中で今作のコンセプトについて問われると「映画は異なる環境、異なる人々、そして自分自身のためにとても重要なもの。(その前提自体が、私にとって)間違いなく興味深く、関心のあるもの」と切り出したナタリー。
その上で、今作に込めた思いについて「たとえばこの映画祭の中でも、男性に比べて女性には“女性としての”振る舞いが求められているという側面があると思う」「男女に期待されるものは常に違っていて、それが結果的に自分の振る舞いにも影響する。社会的な構造によって、私たちは確実に定義されている」と語り、そんな男女間におけるダブルスタンダードが今作のテーマの一つになっているとした。
これまでも現代映画における女性の描き方に疑問を呈し、様々な性別や人種の人々を様々な性格で描くことの重要性を訴えてきたナタリー。現地メディアは、そんな彼女の多様な考え方はドレスルックにも現れていると指摘する。
というのも、この日の記者会見では真っ赤なディオールのミニドレスにサングラス姿で登場したナタリーだったが、一転、プレミア上映会ではビーズ刺繍が施されたホワイトのカスタムドレス姿を披露。
さらに、ゲストとしてレッドカーペットを歩いたジョナサン・グレイザー監督(58)の『The Zone of Interest(原題)』のプレミア上映会ではスパンコールが輝くネイビーとシルバーのストラップドレスを着用するなど、その美しさは多種多様。前述のような発言も、ナタリー自身が女性であることを楽しんでいるからこそのものなのかも知れない。
最近では、自身がオーナーを務めるプロ女子サッカーチーム、エンジェル・シティーFCのドキュメンタリー映画の配信もスタートするなど、様々な分野に触手を伸ばしているナタリー。
同映画について応じたインタビューでは「性別に関係なく、スタジアムで子どもたちが女性アスリートを見上げている姿を見ると、文化が変わってきていることを感じる」とも語っており、これからも彼女の発信や行動に注目が集まる。