2023年5月27日(現地時間)、ビリー・アイリッシュ(21)が、ボーイッシュからフェミニンに変わったと、彼女のファッションを批判するアンチに反撃。自分のスタイルの変化を嫌う人々に向けて、SNSに痛烈なメッセージをアップし、大きな反響を呼んでいる。
ビリー・アイリッシュ(21)が最近のInstagramの投稿に、「彼女は変わってしまった」、「裏切り者」などといった書き込みが相次いだことに対し、「ときどき見かけるコメントに関する手紙」と題して、ストーリーズで思いの丈をぶつけた。
17歳の時にデビューアルバムが大ヒットし、一躍、世界的に有名になったビリー。キャリア当初は体のラインが出ないバギースタイルが“トレードマーク”だったが、次第にフェミニンなドレススタイルも披露するように。
最近はさまざまなテイストのファッションを楽しんでいるようで、5月初めに行われたメットガラでは、シモーン・ロシャのブラックレースドレスを纏ったセンシュアルなルックが話題になったばかり。
そのメットガラでの動画を投稿した後、約3週間ぶりにInstagramを更新したビリーは、意識的に(?)女性らしさを強調したような動画をアップ。10万を超えるコメントが寄せられ、「ホット!」と絶賛する声が殺到した。しかし一部のアンチからは、「ドン引き」などのネガティブな書き込みも。
そして数日前、一変スポーティなスタイルを纏った写真を複数投稿し、今回のメッセージをストーリーズに連投した。
まず「私のキャリアの最初の5年間、ボーイッシュな服装をしていると馬鹿にされ、女性らしく振る舞えば、もっとセクシーになれるのにといつも言われ続け、完全に打ちのめされながら過ごしてきた」とアップの自撮り写真に添えたビリー。
「そして、フェミニンなものやフィットするものを心地よく着られるようになったら、“変わった”、“裏切り者だ”と言われる」と綴ったビリーは、「“彼女に何が起こったの?”、“なんてこと!もうあのビリーじゃない”、“彼女はもうほかのみんなと同じね”とかなんとか……」と続けた。
そして「あなたたち、本物の馬鹿ね」とばっさり。「爆笑」と一言挟みながら、「私はどっちにもなれるのよ、間抜けどもめ。女性を存在させてよ!」と絵文字を交えながら、反論した。
続けて、「FUN FACT(おもしろい事実)」と大文字で強調し、「女性は多面性があることをご存じでしたか!?」と感嘆符とクエスチョンマークをたくさんつけて、問いかけたビリー。
「ショッキングでしょ? 信じられないかもしれないけど、女性はいろいろなことに興味を持つことができるんだよ」とショックの絵文字を2つ添えた。
また、「女性らしさは弱さと同じ意味じゃないんだって!? 驚いた? ありえないでしょ? 知るはずないよね?」と畳み掛け、さらに「(女性は)そのときどきで違う自分を表現したくなるものなんだって。それも全く聞いたことがないし、正気ではないよね」と痛烈にあてこすったビリー。
最後にありったけのNGワードを連発しながら、ヘイターたちを「女性を嫌う変人」だと批判した。
服装についてSNSで取り沙汰されたことは過去にも何度かあり、ランジェリー風のセクシーなスタイルで雑誌の表紙を飾った際には、「胸のせいで、フォロワーが10万人減った」と2021年10月のインタビューで語っていたビリー。
その翌月のインタビューでは、「好きなように服を着て、行動して、話して、なりたいようになろう」というのが、ずっと言い続けてきたメッセージであり、「新しいことに対してオープンに、それをまわりの人々に台無しにさせないことよ」と発言していた。
また2022年12月、音楽誌『NME』の取材では、長い間同じスタイルに固執することが、いかに自分を悩ませているかについて打ち明け、「幅を持たせたいし、女性らしさも、男性らしさも感じたいと思って、スタイルを変えた」と話していたビリー。
その思いが、“変わるビリー”に否定的な一部のファンにも届くことを願うばかりだ。