デンマークのフレデリック国王(55)とメアリー王妃(52)の新ポートレートが公開された。メアリー王妃が身に付けたエメラルドのティアラ、イヤリング、そしてネックレスにもご注目!
2024年1月14日(現地時間)、デンマークのマルグレーテ2世女王(84)の退位を受けて、王位継承した長男のフレデリック国王(55)と、その妻メアリー王妃(52)。4月25日(現地時間)に継承後初となるポートレート写真が公開された。
写真は、クリスチャンスボー宮殿の応接室で撮影されたもの。フレデリック国王は軍服を、メアリー王妃は袖とデコルテ部分にレースがあしらわれているベルベットドレスを着用。また両陛下は、デンマークで最高位を表すエレファント勲章も身に付けている。
さらに、メアリー王妃はドレスを引き立てるように、エメラルドが煌びやかなティアラとイヤリング、ネックレスを着用。これらは、エメラルド・パリュールと呼ばれるもので、1840年に国王クリスチャン8世から妻カロリーネ・アマーリエ王妃へ銀婚式の記念として贈られたもの。国外に持ち出すことは禁止されており、通常はローゼンボー城に展示されている。
もう1点、メアリー王妃の左胸には大きなブローチが付けられ、中心にはフレデリック国王の肖像画が描かれている。王室の女性メンバーが国王の肖像画が描かれたブローチを付けることは伝統だそう。写真は今後、世界中のデンマーク大使館や領事館などの国家機関で飾られる予定とのこと。
デンマーク王室といえば、マルグレーテ2世の次男ヨアキム王子(54)とマリー王女(48)夫妻の子どもたちが称号を剥奪された件で世間を賑わせた。
ヨアキム王子夫妻には、マリー王女との間に授かった二人と、ヨアキム王子と前妻の間に生まれた二人の子どもがいるが、現在の肩書きは「王子」と「王女」ではなく「伯爵」と「女伯爵」となっている。
この件について、今月半ばに『ワシントン・ポスト』紙のインタビューに応じたマリー王女。現在ヨアキム王子は、防衛駐在官として米ワシントンにあるデンマーク大使館に勤務しており、ニュース報道後に一家は拠点を米国へと移している。マリー王女は、この時期を「とても困難だった」と振り返った。
「それはとても複雑な問題でした。称号は彼らの名前でもあります。生まれたときからのアイデンティティなのです。単なる称号ではありません」などとマリー王女。別のインタビューでは、実子であるアテネ(12)はこの件でいじめにも遭ったとも明かしている。
「気持ちを切り替えた」と話すヨアキム王子に対し、未だ納得していないと報じられているマリー王女。この先、フレデリック国王はどのような決断を下すのか、見守りたい。