2026.05.23

タイ王室、パッチャラキッティヤパー王女の容体悪化を発表。昏睡から4年、「複数臓器に及ぶ感染が制御困難な状態」

2022年12月の発症から続いてきた闘病。タイ王室が2026年5月21日(現地時間)に発表した声明によると、パッチャラキッティヤパー王女(47)の容体が悪化。なお制御が難しい状態が続いているという。医師団は安定には至っていないと発表。


タイ王室は、パッチャラキッティヤパー王女(47)の容体について、複数の臓器に及ぶ感染症が拡大し、悪化していると発表した。『ロイター通信』によると、医師団は不整脈の管理にあたっているものの、心拍はなお安定していないという。

2022年12月の発症から続いてきた闘病。タイ王室が2026年5月21日(現地時間)に発表した声明によると、パッチャラキッティヤパー王女(47)の容体が悪化。なお制御が難しい状態が続いているという。医師団は安定には至っていないと発表。


タイ王室は、パッチャラキッティヤパー王女(47)の容体について、複数の臓器に及ぶ感染症が拡大し、悪化していると発表した。『ロイター通信』によると、医師団は不整脈の管理にあたっているものの、心拍はなお安定していないという。

バンコク大宮殿での歓迎に笑顔で応えるパチャラキッティヤパー王女

2020年11月1日 、バンコクの大宮殿の前に集まった多くの支持者たちからの熱烈な歓迎に笑顔で応えるパチャラキッティヤパー王女。photo:Getty Images

2026年5月21日(現地時間)に公表されたタイ王室の声明によると、王女は腹部の感染症と大腸の炎症を併発。これにより、血圧の低下や不整脈に加え、血液凝固の異常といった複合的な症状が確認されている。感染は依然として制御が難しく、影響は複数の主要臓器にも広がっていると説明。

また、肺と腎臓の機能を維持するため、現在も医療機器によるサポートが続いている状態だという。一連の感染症について「制御困難な状況」とし、王室は厳しい現状を示唆したと、米誌『People』も報じている。

ラーマ10世国王(74)の最初の妻、ソムサワリー王妃(68)との長女である王女は、2022年12月、軍用犬の訓練中にマイコプラズマの感染による心臓の不調で倒れて以降、昏睡状態が続いている。これまで王室による病状の公表は限られてきたが、今回の声明は、かなり深刻なものとなった。

かつて国連で勤務した後、タイのオーストリア大使を務めたこともある王女。また、収監されている女性の権利擁護活動にも尽力したことで知られていたと、同誌は伝えている。国内外の交流を深め責務を担ってきた。その歩みが途絶えてからの時間は長く、いまや世界中から王女への心配や祈りが寄せられている。



中央にいる国王の戴冠式で、左隣に並ぶパチャラキティヤパー王女

2019年5月、バンコクの王宮にて3日間に渡り開催された、69年ぶりの国王の戴冠式。中央がワチラロンコン国王、右がスティダー王妃、左が長女のパッチャラキッティヤパー王女。photo:Getty Images

王女は、入院前までは国王の警護任務など宮廷の安全保障にも関与する立場にあり、国王の信頼の厚さがうかがえる。そのため、将来的な王位継承をめぐり、有力な候補の一人と見られてきた経緯があり、後継者問題も関心が集まっている。
離婚した第3妃シーラスミ・スワディー(54)との末息子ディパンコーン・ラスミジョティ王子(21)も、有力候補者として注目を集めている存在。王子は現在、海外で教育を受けているようだ。
タイの王位継承は、国王の指名によって定められる制度になっている。