2024年2月11日(現地時間)に行われた第58回スーパーボウルの中継番組中、ドーナッツ専門店ダンキンのCMに登場したベン・アフレック(51)。
ポップスターを目指すベンが親友マット・デイモン(53)とアメフト界のレジェンド、トム・ブレイディ(46)を誘って、「ダンキングス」というボーイズバンドを結成するというユーモア溢れる内容で、妻ジェニファー・ロペス(54)も出演。SNSで大反響を巻き起こした。
マサチューセッツ州に拠点を置くダンキンの大ファンとして知られるベンは、同州の州都ボストン近郊のケンブリッジ育ち。そこで8歳のときに出会った幼なじみのマットと、同州を拠点とするNFLチーム、ニューイングランド・ペイトリオッツで長年活躍したトムで構成された「ダンキングス」は、マサチューセッツ州にゆかりのあるメンバーということのようだ。
ダンキン愛が高じて、昨年のスーパーボウルでダンキンのCMに初出演したベン。妻に内緒で大好きなダンキンで働き始めるも、ドライブスルーにドーナツを買いにきたジェニファーに見つかってしまうというストーリーで、2人の大真面目な演技はネット上で大きな話題となった。
その後、ベンはダンキンの公式アンバサダーに就任。CM撮影のためにお店に訪れたらマット・デイモンと間違われる、といった愉快なエピソードをはじめ、ティーザー含めすでに10本以上のCMに登場している。
今年のスーパーボウルで放映されたCMは、ダンキンの公式サイトによると“ダンキン・シネマティック・ユニバース”の最新作とのこと。まずティーザーが2月4日(現地時間)、グラミー賞授賞式の中継番組中に放映された。
1分間のCMは2023年のグラミー賞授賞式で「もっとも退屈そうな男」と揶揄されたベンが、世間を見返すためにポップスターの道を決意するところからスタート。
歌やダンスを練習した後、ダンキンのドリンクを飲みながら、「お前はダメだと言われる。中年で不器用な白人で、リズム感がない」など自虐トークをまくしたて、「だからポップスターになれないって言うのか? ボストンを過小評価するのは危険だぜ」とひとり息巻くベン。
ラストシーンではジェニファーの最新アルバムのタイトルを引用して「This is me...now(これが今の俺さ)」とシリアスにつぶやき、その画面には「続く」と映し出されていた。
そして2月12日(現地時間)、第58回スーパーボウルでついに本編CMがオンエアに。
ダンキンのロゴがちりばめられたド派手なトラックスーツに身を包んだベンと仲間たちは、ジェニファーに曲をプレゼンするため、レコーディングスタジオに乱入。
ベンは威勢良く、「ダンキングス」とバンド名を叫び、「鍵盤にタッチダウン、トミーだ!」とトムを紹介した後、「紹介するまでもない。相棒だ」とマットにカメラを向けると、気乗りしないマットが「君の友達でいることは本当に難しいよ」とぼやく。
それでもごきげんなベンは、90年代風のダンスを踊りながらラップを披露するも、トムだけがジェニファーに「残っていいわ」と言われ、ベンとマットはダメ出しされるという結果に。
CMのエンディングでは、自分たちの名前がドリンクの商品名になることを慰めに家路につき、後ろ姿が映し出されるベンとマット。
そこでマットが「お前のためなら何でもするって言ったのを覚えているか?」とベンに問いかけた後、「これが“何でも”だよ」と語るシーンは、実は台本にはなく、カメラがまだ回っているとは思わずに発した“素”の会話だったそう。
米サイト『New York Post』によると、2月13日(現地時間)、マットがスティーヴン・コルベア(59)が司会を務める米トーク番組に出演。今回のCMは「明らかに私のアイデアではない」と明言しながら、自分のリアルな発言をベンがそのまま残したことを笑いながら説明した。
スーパーボウルの翌日、ダンキンはCMの4分間の拡大バージョンをインスタグラムで公開。
またCMで披露された曲「Don't Dunk Away at My Heart」がストリーミング可能になることや、トラックスーツなどの限定グッズの販売、「ダンキングス」にインスパイアされた新メニュー発売などのニュースを次々と発表し、ネット上の盛り上がりはヒートアップ!
Xでは「バレンタインなんていらない。私には『ダンキングス』がいる」「このキャンペーンを考えた人は誰であれ、大幅に給料を上げてもらうべきだ」といったジョークまじりの書き込みが続出したという。
米ワイドショー『TODAY』に出演したジェニファーは、CMの大反響に驚いたと話し、「ベンがやることはすべてが素晴らしいと知っている。なぜなら彼はすごい監督であり、脚本家だから。彼が今回のすべてを思いついたとき、それはもう、すごく面白かった」と夫を絶賛。実際にジェニファーがアルバムを制作していたスタジオで撮影したことなどを明かしたとか。
ベンとマットは、アーティスト・エクイティという制作会社を共同設立しており、ダンキンと継続的なパートナーシップを結んでいるとのことで、今後も楽しい新作が期待できそうだ。