1990年代にダイアナ妃(享年36)との共演映画を計画していた俳優兼映画プロデューサーのケビン・コスナー(69)。過去に、ダイアナ妃からの想いを幼き頃のウィリアム皇太子(41)から打ち明けられていたことを告白した。
米メディア『People』のインタビューで、ウィリアム皇太子(41)との「甘酸っぱい」過去の思い出について語った俳優兼映画プロデューサーのケビン・コスナー(69)。
その内容は、当時まだ幼かったウィリアム皇太子から、ダイアナ妃がケビンに対し密かに思いを寄せていたことを打ち明けられたというもの!
ケビンは、当時の思い出を次のように振り返った。
「このことは初めて話すんだ。でも、ウィリアム皇太子をとても尊敬しているからこそ、話せる。彼についての価値ある話だと思う。たまたまイギリスを旅行していたとき、当時のウィリアム皇太子から、ぜひ一度話をしたいというメッセージを受け取ったんだ。
私はとてもびっくりしたけれど、すぐにOKの返事をした。私たちは椅子が積まれた部屋で会い、他には誰もいなかった。彼が歩み寄ってきて、私たちは握手をした。彼の口から出た最初のセリフは、『僕のママはあなたのことがちょっと好きだったんだよ』だった」
予想外の話に驚いたケビンは、「ダイアナ妃が自分に好意を抱いているなんて信じられない」という顔で自分を指差したあと、「知ってるよ」とおどけてみせたのだそう。
ケビンは続けて、「他に何を話したかは一生言わないけど、とても素敵なことだった。ただおしゃべりして、別れたんだ。文通相手になるとかそういうことはなかった。でも、彼の人となりが分かるとてもいい思い出だよ」と語り、笑顔を見せた。
そんなケビンは、ダイアナ妃が1997年にパリの事故で亡くなる前、ホイットニー・ヒューストン(享年48)のスクリーンデビュー作でケビン自身も出演した1992年の映画『ボディガード』の続編に、ダイアナ妃を出演させようと製作を進めていたという。
続編は前作と似たような設定で考えていたそうで、「王妃をパパラッチやストーカーから守り抜いたボディガードが、王妃と熱烈な恋に落ちるという筋書き」だったことを2003年に米ABCテレビのインタビューで明かしていた。
ケビンは続編について、「『ボディガード』の2作目を作るつもりだったんだ。それは内密だったけれど確かに進行していた。私は色々な物事を自分の胸にしまっておきたいタイプでね。だから、『ボディガード』にダイアナ妃が出演してくれるかもしれないということが分かったとき、2人で話をしたんだ。彼女はとても優しかったよ」と、アメリカのテレビ番組でコメントしていた。
ちなみに『People』によると、ダイアナ妃をケビンに紹介したのは、チャールズ国王の弟アンドルー王子(64)の元妻セーラ・ファーガソン(64)。ケビンはセーラについて、「ダイアナ妃と話す機会を作ってくれたのはセーラ。だから彼女のことはいつも尊敬している」と語っている。
各方面が製作に向けて着々と準備を進めていたものの、予想もしなかった悲劇に見舞われその続編が実現することはなかった。米メディア『US Weekly』によると、ケビンのもとに脚本が送られてきたのは、なんとダイアナ妃が交通事故で亡くなった1997年8月31日(現地時間)の前日だったそう。
あの日の運命が違ったものであったなら、ダイアナ妃の以後のキャリアもケビンとの関係もなにか変わっていたのかもしれない。