ミュージシャンのショーン・オノ・レノン(48)が2024年5月29日(現地時間)、SNSでジョークを交えながら、ヘンリー王子(39)の回顧録を酷評。
王子を擁護する一部のロイヤルファンの怒りをかうも批判的な姿勢を崩さず、「彼はバカだ」と一刀両断したと、英紙『The Mirror』などが報じた。
2023年1月に発売され、世界中で“王室暴露本”と物議を醸したヘンリー王子(39)の回顧録『Spare(原題)』について、遅ればせながらXでコメントしたショーン。
どうやら本のタイトルをもじったダジャレが言いたかったようで、「王子の自伝についての私の待望のレビューは2単語だ。Spare Me(=勘弁してよ)」と綴った。
この投稿に、ヘンリー王子擁護派から怒りのコメントが続出! その多くにショーンはなんと自ら返信した。
あるファンは、ヘンリー王子はこの回顧録を書くにあたり、「勇気」を振るったと主張。
それに対しショーンは、王子が凍傷になった男性器を亡き母のお気に入りのリップクリームで治療したと回想したエピソードにふれ、「男性器の話は、間違いなく勇気がいっただろうね」とジョークで返した。
また複数のユーザーが、ショーンはヘンリー王子と面識がないと指摘したが、会ったことがあると反論。
「僕たちは一度会ったことがある。彼がバカだと気づく前のことだけどね」。
さらに、ヘンリー王子が、家族の“自慢の息子”である兄ウィリアム皇太子(41)と比べられてきたことに同情するコメントには、「それはとても悲しいこと。僕はヘンリー王子に恨みはない。彼の愚かさにイライラするだけだ」と書き込んでいる。
米『FOX News』によると、今回、投稿に反論してきた王室ファンの中には、ショーンとヘンリー王子は共通点が多いと考える人が多かったようだ。
2人とも、あまりに有名な人物の子どもであり、それぞれ悲劇的な出来事で親のひとりを亡くしている。1980年、ジョン・レノンが40歳で射殺されたとき、ショーンはわずか5歳、1997年、ダイアナ元妃(享年36)が交通事故で亡くなったとき、ヘンリー王子は12歳だった。
似た経験を持ちながら、ショーンが「ヘンリー王子の立場に共感しないのは、注目に値する」というファンの声には、「私は概して彼に共感しています。でも彼が愚痴をこぼしたり、うだうだ言ったりするやり方は、本当にひどすぎる」と回答。
「今、僕はちょっと楽しんでいるだけだ」と前置きして、「彼は嘲笑されて当然だと思う(僕もそうだと思うけどね)」とユーモアを交えつつも、語気を強めた。
複数のユーザーがヘンリー王子の辛い過去の経験について、「理解と思いやりをもつべきだ」と訴えてくる中、徹底的に王子批判を貫いたショーン。
そもそも今回の投稿は「ダジャレだ」と説明した上で、「でもあの男性器のエピソードの後では、バカにされて当然だね。でも彼は大丈夫だろう」と綴り、こう付け加えた。
「冗談を言っただけで、彼に共感していないわけではない。実際、共感している。彼の物の見方に失望した理由もある。彼がもっと賢くなることを期待していたからだ」。
米サイト『Page Six』は、『Spare』というタイトルは、ヘンリー王子が英国王室の後継者であるウィリアム皇太子のスペアだという“自虐”から名付けられたと報じているが、中には「あなたはレノン家の“Spare (スペア)”でしたよね」という心ないコメントも。
それに対してショーンは、「あなたがそう言うなら」と受け流している。
そして、父ジョンと元妻の息子で、異母兄にあたるジュリアン・レノン(61)との兄弟関係について、あるユーザーに返信する形で説明。「私たちはとても親しいし、常に信頼関係を築いてきました」と記し、母ヨーコもジュリアンに「とても寛大だった」と付け加えた。
『The Mirror』によると、ウィリアム皇太子に殴られたと訴えたことから、野原で年上の女性に童貞を奪われたことまで、赤裸々に告白したヘンリー王子の回顧録は、英国で70万部以上を売り上げ、2023年最も売れた本に。
複数の王室ファンがその事実を主張し、ある人は「あなたにはそんなに売れたものがない」とショーンに反撃。
それに対し、「いや、気にしていないよ」と余裕を見せ、「僕は今年オスカーを獲得したので、まあ大丈夫だと思う」と返したショーン。
今年のアカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞した『War is Over! Inspired by the Music of John and Yoko(原題)』の制作に関わったショーンは、3月に行われた授賞式で監督らとともに登壇。
母ヨーコに向けて、91歳の誕生日と英国の母の日を祝うメッセージで受賞スピーチを締めくくり、話題を呼んだ。