オスカー俳優のブレンダン・フレイザー、日本語を学ぶコツを明かす! 東京を舞台にした映画『レンタルファミリー』で主演

2025年9月6日(現地時間)に行われたトロント国際映画祭で、新作『レンタル・ファミリー』で主演を務めるブレンダン・フレイザー(56)が、日本語を学ぶためのテクニックを明かした。

2025年9月6日(現地時間)に行われたトロント国際映画祭で、新作『レンタル・ファミリー』で主演を務めるブレンダン・フレイザー(56)が、日本語を学ぶためのテクニックを明かした。

オスカー俳優のブレンダン・フレイザー、日の画像_1

Photo: Getty Images

俳優のブレンダン・フレイザー(56)にとって、2023年にアカデミー賞主演男優賞を受賞して以来、初の主演となる映画『レンタル・ファミリー』。本作は東京を舞台にしており、ブレンダンが、日本語を学んだ経験について語った。

トロント国際映画祭での上映後のインタビューで、「僕はあまりいい生徒ではないんだ」と認めつつ、「でもモノマネは得意」と語ったブレンダン。続けて、「編集の魔法で見えなかったと思うけど、実際には周りの人がセリフを教えてくれて、あたかも自分の言葉みたいに話していたんだ」と明かした。

さらに、「すぐに上達できた」と振り返り、日本での撮影中、日本人の共演者たちが「本当によくしてくれた」と感謝の言葉を述べた。

言葉の壁の乗り越え方については、俳優学校で学んだ基礎が要だったという。「言葉そのものよりも大切なのは、その裏にある意図なんだ。話す言語が何であれ、互いにわかり合えるはずだと気づかせてくれた」と語った。

オスカー俳優のブレンダン・フレイザー、日の画像_3

Photo: Getty Images

HIKARI監督による『レンタル・ファミリー』は、ブレンダン演じる落ちぶれたアメリカ人俳優フィリップが、日本の“レンタル家族”という代理家族サービスで働くことになり、見知らぬ人の代役を務めるというストーリーだ。

依頼人の世界に深く関わるうちに、芝居と現実の区別がつかなくなるほどの絆を築いていくフィリップ。仕事を通しての葛藤と向き合いながら、再び生きがいや居場所、人との繋がりの静かな美しさを取り戻していくもので、批評家や評論家たちからも絶賛されている。

映画祭のプレミアで、ブレンダンは米エンタメ誌『People』に対して、「この映画は、どんなに落ち込んでいるときでも、自分の居場所を求めている全ての人に応えてくれる作品だと思う」と語った。

一方のHIKARI監督は、「ただ周りを見渡して、自分のそばに誰がいるのかを見てほしい。孤独を感じて誰もいないと思っても、まずはそこから始めてみて。血の繋がりがあってもなくても、そばにいてくれる友達がいるなら、それこそが大切なんだと思う。迷ったときは直感を信じてほしい。それが私の好きなことだし、きっとこの映画が伝えてくれることだと思う」と本作に対する想いを述べている。

映画『レンタル・ファミリー』の日本での公開は、2026年の予定。