真田広之にキアヌ・リーブスがトロフィーを授与! ステージでお辞儀し合う、二人の姿が話題に

VFX業界の国際的な名誉団体、視覚効果協会(VES)が開催する毎年恒例のVESアワードが行われ、真田広之(64)が特別賞を受賞。共演経験のある俳優キアヌ・リーブス(60)がプレゼンターを務め、ネット上のファンを驚かせた。

2025年2月11日(現地時間)、米ロサンゼルス、ビバリーヒルトンホテルで行われた第23回VESアワード。ドラマ『SHOGUN 将軍』が国際的に高く評価され、エミー賞を2部門、ゴールデングローブ賞でも2部門を受賞した俳優兼プロデューサーの真田広之(64)が、VESクリエイティブ・エクセレンス賞を受賞。トロフィーを渡すキアヌ・リーブス(60)も、受け取る真田もお辞儀し合う、“日本的”な受賞シーンが注目を浴びた。

真田広之
Photo:Getty Images

映画、アニメ、TV、CM、ビデオゲームなど25部門において、優れた視覚効果の芸術性と革新性を称える権威ある式典、VESアワード。真田がプロデュースと主演を務めるドラマ『将軍SHOGUN』は3部門を受賞した。

さらに真田は、視覚効果と映画エンターテイメントの芸術性に貢献をした個人を表彰する、VESクリエイティブ・エクセレンス賞を受賞。映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)と『47RONIN』(2013年)で共演したキアヌがトロフィーを授与した。

キアヌ・リーブス
Photo:AFLO

キアヌのファンアカウントがシェアした動画によると、キアヌが授賞式のステージで、「Good evening(こんばんは)」と一言発しただけで、会場からは大歓声が。観客席にいる大勢のVFXのプロたちに向かって、「みんな、素晴らしい仕事をしていますね」とコメントした後、『SHOGUN 将軍』の人気ぶりを紹介。

そして、真田を以下のように絶賛した。「彼は独自の意見と知識を持っていて、カメラの前でも後ろでも、スタッフ全員とシェアできる」、「彼の生涯にわたる情熱、専門知識、そして日本の時代劇作品に文化的かつ代表的な本物らしさをもたらそうとする野望。行動、文化、衣装、戦闘シーン、セットについて(中略)彼はもっとも重要な影響を及ぼした」。

さらにキアヌは、彼にこの賞を「贈ることができて光栄」だと語った。

真田広之、キアヌ・リーブス
Photo:AFLO

この授賞式に出席していた、あるVFXスーパーバイザーは「レジェンド、キアヌ&ヒロユキ」と綴り、トロフィー授与の様子を収めた動画をインスタグラムに投稿。

それによると、ダークカラーのスーツに身を包んだ真田がステージに上がるやいなや、キアヌはトロフィーを両手で持ち、深々とお辞儀。そんなキアヌのもとへ駆け寄った真田は合掌しながらお辞儀を返し、トロフィーを受け取ると、2人は笑顔でハグし、固い握手を交わした。

真田広之、キアヌ・リーブス
Photo:AFLO

キアヌのファンサイトによれば、真田は受賞スピーチで、「ありがとう、キアヌ。君の言葉にほとんど泣きそうでした」とキアヌに向けて、コメント。

そして「ここに立てること、そしてこの素晴らしい賞を受賞できることは非常に光栄です」と続け、「私の初めてのSF映画(への出演)は47年前です。(中略)それ以来、あなたたちなしでは私は何もできません」と観客に語りかけたそう。

米誌『Variety』によれば、『SHOGUN 将軍』のVFXチームに誇りを持っていると表明し、そのチームワークが「シーズン2を次のレベルに引き上げるだろう。何度でも何度でもあなたたちと仕事をすることを楽しみにしています」と語ったという。

真田広之、山崎貴
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この日は、『ゴジラ-1.0』(2023年)で2024年アカデミー賞を受賞した映画監督兼VFXスーパーバイザーの山崎貴監督(60)がVESビジョナリー賞を受賞。脚本家兼映画監督のマイケル・ドハティ(50)にトロフィーを授与された。

この式典で初めて司会を務めたというコメディデュオ、スクラーブラザーズはインスタグラムに12枚の写真を投稿。そこには2枚目のキアヌと握手する写真をはじめ、キアヌと3人で撮ったセルフィーや、キアヌと真田、山崎と5人で写った記念写真もあった。

「キアヌにもちょっと一緒に出てもらったんだ。彼に写真を頼んだよ。彼は私たちの写真を撮ってくれた。素晴らしいショットだったよ」などと書き込んでいる。

またプレゼンターとして出席していた俳優クリス・マーシャル(36)は、「昨夜キアヌと会って、恥ずかしげもなく、オタクみたいに写真をお願いした。後悔することは何もない」と、キアヌと歌手の女性と3人で照れくさそうに写った写真を投稿している。

キアヌ・リーブス、真田広之
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そんなハリウッドの人気者、キアヌについて、真田は「とても謙虚で、他人にはとても優しいが、自分にはとても厳しい」と米誌『PEOPLE』に語ったことも。その際、同誌は「真田がキアヌから学んだことがあるとすれば、一生懸命働くことと謙虚でいることだ」と報じた。

真田広之
Photo:Getty Images

また米情報番組『Good Morning America』に出演した際には、日本のメディアのインタビューでも語っていた、キアヌからプレゼントをもらったというエピソードを披露。

ベルリンで『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の撮影後、バンクーバーに向かい、『SHOGUN 将軍』の撮影をしていた真田に、アイシングマシン(冷却療法用装置)を送ってきてくれたという。真田はそのギフトが困難な撮影を乗り切るのに助かったとし、キアヌの気前のよさに命を救われたと語ったそうだ。

そんな真田は今回の授賞式の後、インスタグラムの公式アカウントに、キアヌにトロフィーを渡されるお辞儀シーンと、記念撮影のツーショットの2枚の写真を投稿。「キアヌとVES、この賞をありがとう」とシンプルに綴っている。