「大量のリップフィラーとボトックスを打ってきた」アリアナ・グランデ、“美”との関係を涙ながらに語る

歌手で、コスメブランドr.e.m. beautyを手がけるアリアナ・グランデ(30)が、自身のスキンケアとメイクアップのルーティンを紹介する動画の中で、過去にボトックスとリップフィラーをたくさん打っていた時期があったことを告白。それをやめた理由を明かし、大きな反響を呼んでいる。

 

2023年9月12日(現地時間)に公開された動画で、美との関係が時間とともにどのように変化してきたかについて、率直に語ったアリアナ・グランデ(30)。美容注射を打ってきた過去についてもふれ、感情的になるシーンも見られた。

@arianagrande most nervous i’ve been in so long and definitely not the best i’ve ever done my make up but we had a lovely time :) thank you for having me and for making space for my very Cancerian humanness 🦀 Director: @Gabriellereich 
DP: Alex Hass
Editor: Michael Suyeda
Entertainment Director, Vogue (and sweet friend): Sergio Kletnoy @Vogue #VogueBeautySecrets ♬ original sound - arianagrande

その動画の中でアリアナは「美容家として、完全な透明性を持って」と前置きした上で、「数年にわたって、大量のリップフィラーを打ってきたし、ボトックスも打った」と笑いを交えて話し、「2018年にやめたの」と明るく打ち明けた。

やめた理由について、「ただとても……」と話しかけて少し間をおき、「やりすぎたと感じたから」と告白。「隠しているような気分だった」と続けた。

アリアナ・グランデ
2023年7月、ウィンブルドン観戦に、シンプルなメイクで登場したアリアナ Photo:Getty Images

その後、目に涙を浮かべ、「感情的になるとは思っていなかった」と言葉を詰まらせながら話すアリアナ。ふふふと鼻で笑って気丈にふるまい、「長い間、“美しさ”とは、私にとって“隠す”ことだった。フィラーとボトックスをやめてからは、そうではないのかもしれないと感じるようになった」と語った。

アリアナ・グランデ
2018年5月、トレードマークのキャットアイメイクでメットガラに出席 Photo:Getty Images

アリアナは髪をどんどん盛ったり、アイライナーをもっと太くしたり、長年、メイクアップを“変装”や“隠れるための何か”として使っていたと説明。それは「ときに美しかったし、今も大好き」としながら、「年を重ねるにつれて、そういう意図でメイクすることは、もう好きではなくなったと思う」とも。

「今は自己表現だと思っているし、ここにあるものを際立たせるものだと思う。私たちの美に対する関係は、とても個人的なもの。私たちがここで美の秘訣について話しているようにね。その秘訣って、私たちはみんな最高の気分でいたいし、愛されたいって思うことなんじゃない?」

アリアナ・グランデ
2011年8月、『ビクトリアス』サウンドトラックのサイン会にて Photo:Getty Images

2010年、17歳のときに人気シットコム『ビクトリアス』のキャット役で一躍有名になったアリアナ。「私の美との関係は、特に若くして(メイクを)始めたからこそ、何年もかけて大きく変化したように感じる」といい、ティーンの頃から世間の注目を浴び、外見に関する他人の意見に対処することを余儀なくされたことが、自分自身と美に対する見方に影響を与えたという。

「人々が自分の外見について何か言いたいことがある時、聞く価値があることと、ないことを判断するのは本当に難しいけれど、17歳だとまだそれがわからないの」

アリアナ・グランデ
2018年3月、銃規制法を求める「March For Our Lives」でパフォーマンスを披露 Photo:Getty Images

さらに、「いつか」またボトックスやリップフィラーを受けるかもしれないし、「それはわからない」と認め、「人それぞれだから、自分が美しいと感じられることなら何でも、私は支持する」と付け加えた。

しかし今のところ、「私は自分の力で手に入れた泣きジワや笑いジワを見たい」と語るアリアナ。「笑いジワがどんどん深くなって、もっともっと笑えるといいなと思う」と続け、年を重ねることを「とても美しいこと」だと表現した。

アリアナ・グランデ
2016年11月、アメリカン・ミュージック・アワードの授賞式にて Photo:Getty Images

アリアナはボトックスやフィラーを使う人を批判するつもりもなく、将来的に自身が美容整形をすることも否定しない。「10年後にはフェイスリフトをするかもしれないって? そうかもしれないわね」とジョークを飛ばし、「でもこれは私たちが話し合うべきことだと思うの」とカメラに向かって語りかけた。

「私たちがここに座って、美の秘訣について話しているのなら、もういいじゃない、すべてをさらけ出そう!」と締めくくっている。

アリアナが自分の外見について口を開いたのは、今回が初めてではない。今年4月、TikTokでボディシェイミングについて語り、“病的な痩せかた”を心配したファンに対し、たとえ「善意」であっても、人の見た目について発言することを避けるべきだと提案している。

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