イベント出席のため、4年ぶりの来日が話題を呼んだヘンリー王子(38)。
2020年に王室を離脱した際、「殿下」の称号は今後使用されないと発表されていたが、それから3年以上もの間、英王室の公式ウェブサイトに称号が残ったままになっていたことを英メディアが指摘。その後、ひっそりとプロフィールページから称号が削除されていたことが明らかとなった。
ヘンリー王子(38)とその妻メーガン妃(42)が高位王族の座を退いた際、バッキンガム宮殿は「サセックス公爵夫妻は、もはや王室の現役メンバーではないため、HRH(His Royal Highness=殿下)」の称号は使用しません」と2020年1月18日(現地時間)、公式声明で発表。
しかし、3年以上経った今も王室の公式ウェブサイトでは、ヘンリー王子の肩書きが「HRH」のままになっていると2023年8月4日(現地時間)、英紙『Express』が指摘した。
『Express』によると、公式サイト内のヘンリー王子のプロフィールページでは2度もヘンリー王子を「HRH」と呼んでいたという。現在は、ページのどこにも「HRH」の称号はなく、代わりに「公爵」または「サセックス公爵」と表記されている。
また同サイトのヘンリー王子のページでは、“ウェールズ皇太子の末の子”と記載されていたが、現在、その表現は5歳のルイ王子を示唆するもの。よって「サセックス公爵は王位継承順位第5位で、国王とダイアナ元妃の末の子」と更新された。
『Express』によると、同紙が公式ウェブサイトの“大間違い”を報じたのが金曜日の夕方で、土曜日の朝には、急遽変更が行われた模様とのこと。その際、ヘンリー王子に関する表記だけでなく、同紙が発見したその他の“事実誤認”も修正された。
それまでウェブサイトでは、チャールズ国王(74)は少なくとも8回ウェールズ皇太子と呼ばれ、妻のカミラ王妃(76)は4回コーンウォール公爵夫人と呼ばれていたが、チャールズ国王とカミラ王妃の現在の称号を反映したものに変更された。
またウィリアム皇太子(41)とキャサリン皇太子妃(41)をケンブリッジ公爵夫妻と呼ぶ表記も3度あり、これは厳密には間違いではないが、現在、主に呼ばれているプリンス・オブ・ウェールズとプリンセス・オブ・ウェールズの称号を反映したものに更新されたという。
また2022年9月に逝去したエリザベス女王(享年96)は少なくとも74回、「現女王」と呼ばれていたが、現在はチャールズ国王が君主であると変更されている。女王の夫・フィリップ殿下(享年99)については、2021年4月の逝去が反映されておらず、“現在形”で呼ばれていたという。
一番ミスが多かったのは、更新前、ウェブサイトの右上隅の検索バーをクリックしたときに表示されていた英連邦諸国の長いリストで、エリザベス女王を現君主として67回言及していたとか。
修正後も、一部のページでは依然としてエリザベス女王が君主であると記載されており、同紙は「発見していない間違いが、このサイトにはもっとあるかもしれない」と付け加えている。
王室コメンテーターのアフア・ヘイガンは、「権威ある情報資源を提供する」ことを約束したウェブサイトの“大失態”を、「非常に残念なもの」とし、適切な変更をするよう求めた。
この『Express』の記事に対し、バッキンガム宮殿は次のような声明を発表。
「英王室のウェブサイトには、ロイヤルファミリーの生活と仕事に関する5,000ページ以上の情報が掲載されています。故エリザベス二世女王陛下のご逝去後、コンテンツは定期的に見直され、更新されています。この作業が完了するまで、一部のコンテンツは古いままとなる可能性があります」。
なお、米サイト『Page Six』が報じた、王室作家ロバート・ジョブソン(59)の発言によると、ヘンリー王子の「HRH」が英王室の公式ウェブサイトから消えても、「サセックス公爵・公爵夫人」の称号は保持されるようだ。
バッキンガム宮殿に近い情報筋が、故エリザベス2世からの特別な贈り物であるサセックス公爵夫妻の称号を、チャールズ国王が剥奪することはないと語ったという。