2024年6月7日(現地時間)、チェスター大聖堂にて結婚式が行われた Photo:Getty Images
英誌『HELLO!』によると、夫妻の広報は声明で以下のように述べている。「ウェストミンスター公爵夫妻は、この夏、第一子が誕生する予定と発表できることを大変うれしく思っています。夫妻はこのニュースを喜んでおり、一緒に家庭を築くことをとても楽しみにしています」。
2018年9月、王室行事に出席したヒューと母ナタリア Photo:Getty Images
代々王室と繋がりのあるグローヴナー家の第3子で、一人息子のヒュー。英紙『THE TIME』によれば、チャールズ国王の33人の名付け子のひとりで、幼少期からウィリアム皇太子(42)やヘンリー王子(40)と親しく、それぞれの結婚式にも出席。それぞれの長男、ジョージ王子(11)とアーチー王子(5)の名付け親だと言われている。またヒューの母ナタリア・グローヴナー(65)は、ウィリアム皇太子のゴッドマザーでもある。
米誌『PEOPLE』によれば、ヒューはオリヴィアと友人の紹介で知り合い、約2年交際。2023年4月、英チェシャー州の中心都市チェスターの郊外に11,000エーカーもの広大な敷地を持つ一家の邸宅イートン・ホールでプロポーズ。カジュアルなスナップ写真で婚約を発表した。
2024年6月、結婚式に出席したウィリアム皇太子。キャサリン皇太子妃(43)はガン治療中のため欠席した Photo:Getty Images
2024年6月7日(現地時間)、チェスター大聖堂で400人のゲストを招いて行われた結婚式では、ウィリアム皇太子が案内役を務め、チャールズ国王の弟アンドルー王子(65)の次女ユージェニー王女(34)も出席した。
『HELLO!』によると、祝福に集まった地元住民たちの大きな歓声で迎えられたという花嫁のオリヴィア(旧姓ヘンソン)。
ロンドンを拠点とするブライダルブランド、エマ・ヴィクトリア・ペインによるエレガントなウェディングドレスに身を包み、1906年、グローヴナー家の花嫁のために制作されたロシアの宝石商ファベルジェによるマートルリーフ・ティアラを頭上に輝かせた。式の後は、イートン・ホールで豪華なレセプションが行われたという。
Photo:Getty Images
『THE TIMES』によると現在、ヒューはロンドンの高級住宅地メイフェアの50%とベルグレーヴィアに300エーカーの土地、世界40都市以上にビルなどを所有するほか、数々の都市開発事業を手がける不動産会社グローヴナー・グループの総括。
さらに子どもと若者のメンタルヘルスとウェルビーイングに焦点を当てた一家の慈善団体、グローヴナー財団とウェストミンスター財団の会長などを務めているという。
Photo:Getty Images
同紙の日曜版『The Sunday Times』による2024年リッチリスト、トップ350において、ウェストミンスター公爵とグローヴナー家は、資産価値101億2,700万ポンド(約2兆円)で14位にランクイン。
ヒューは40歳以下では、英国で最もリッチな人物なんだそう。ちなみにチャールズ国王は6億1,000万ポンド(約1146億円)で、263位とのこと。
2018年7月、英リーズにあるリハビリ施設にて、語らうウィリアム皇太子とヒュー Photo:Getty Images
生まれながらにグローヴナー伯爵で、3人の姉妹がおり、友人たちからはヒューイと呼ばれていたというヒューは、地元の小学校に通った後、寄宿学校を経て、ニューカッスル大学で農学を学んだ。『TATLER』によれば、謙虚な人柄で、大学の同級生の多くは彼が大富豪になるとは思いもよらなかったのだとか。
卒業後は使用済みのコーヒーかすをバイオ燃料に変えるリサイクル会社のアカウント・ディレクターとして働いていたが、2016年、父ジェラルド・キャベンディッシュ・グローヴナー(享年64)が心臓発作で亡くなった際、25歳の若さでその爵位と莫大な財産を相続した。
2004年11月、チェスター大聖堂で行われたヒューの姉、レディ・タマラ・グローヴナー(45)の結婚式にて。ウィリアム皇太子と幼きヒュー Photo:Getty Images
同誌によれば、彼の亡き父は慈善活動の重要性から薬物の危険性まで、幼い頃から我が子4人に学ばせ、社会意識の高い人間に育てることに熱心だったそうだ。「銀のスプーンをくわえて生まれる」(裕福な家庭に生まれるの意味)という言い伝えを引用し、「彼(ヒュー)は誰よりも長いシルバースプーンを持って生まれたが、それをくわえ続けた人生を送ることはできない」と発言していたという。
ヒューとオリヴィアは驚くほど控えめなカップルだと報じられており、今回の第一子妊娠のニュースまで、2人の結婚生活はほとんど知られていなかったとのこと。
『TATLER』によれば、2024年12月、ホリデーシーズンのチャリティ活動の一環で、財団が支援する団体を訪れたときに、初めて新婚カップルとして公の場に登場したのだとか。その際、子どもたちとフレンドリーに交流する様子を財団のインスタグラムアカウントに投稿した。
東京ドーム約956個分の広さを誇るイートン・ホール Photo:Getty Images
結婚式の1カ月前にチェスター大聖堂で行われた米誌のインタビューで、オリヴィアは徐々にロンドンから移り住み、この地に永住するつもりだと答えており、夫妻が先祖代々伝わるイートン・ホールで子育てすることは間違いないようだ。
『THE TIME』によれば、オリヴィアは企業家としても意欲的で、敷地内で蜂蜜ビジネスを立ち上げる予定だという。
Photo:Getty Images
驚異的な資産を持ち、王室との縁も深く、ロイヤルキッズの親しい友人になる可能性も大いにある2人の子どもがどんなふうに育つのか、誕生前から大いなる関心が寄せられているようだ。