「英国で最も結婚したい男性」の挙式がロイヤルウェディング級に話題沸騰中! 総資産2兆円のハンサム大富豪、ウェストミンスター公爵が結婚

総資産2兆円という英国のイケメン大富豪、ウェストミンスター公爵ことヒュー・グローヴナー(33)がついに結婚。式にはウィリアム皇太子(41)も出席し、英国上流社会における今年1番のビッグウェディングとして、注目を集めている。

2024年6月7日(現地時間)、第7代ウェストミンスター公爵ヒュー・グローヴナー(33)が、英北部・チェスター大聖堂でオリヴィア・ヘンソン(31)と結婚式を挙げ、ウィリアム皇太子(41)をはじめ、著名な貴族など約400人のゲストが出席。英『BBC』によると、数千人の一般市民が朝早くから集まり、盛大に祝福したという。

ヒュー・グロブナー、ウエストミンスター公爵
2024年6月7日(現地時間)、結婚式が行われたチェスター大聖堂に到着したヒュー・グローヴナー Photo:Getty Images

英誌『TATLER』によると、500年以上の歴史を持つグローヴナー家の長男で、実業家のヒューは、2016年に父親が急逝後、25歳で爵位と資産を相続し、ウェストミンスター公爵に。以来、「英国で最も結婚したい独身男性」として注目を集めてきた。

英紙『The Sunday Times』の「リッチリスト2024」によれば、総資産101億2,700万ポンド(約2兆円)と、王族よりはるかに裕福な大富豪で、英国内の40歳以下では最もリッチ、英国全体でも14番目に裕福な人物である。

『TATLER』によると、グローヴナー家はヴィクトリア女王の治世以来、王室と密接な関係があり、ヒューはチャールズ国王(75)の名付け子で、母親はウィリアム皇太子のゴッドマザー。

また、ウィリアム皇太子とヘンリー王子(39)の生涯の友人で、それぞれの長男ジョージ王子(10)、アーチー王子(5)の名付け親だと、『BBC』が伝えている。

そんな王室との縁の深いウェストミンスター公爵が結婚するとあって、英メディアの関心もロイヤルウェディング級! 英紙『The Times』は「ロイヤルウェディングではない結婚式で、今年最もロイヤルな結婚式」と表現した。

ヒューは正午から始まる式の約45分前に、ダークグリーンのランドローバー・ディフェンダーでチェスター大聖堂に到着。その後、ヒューの母親、3人の姉妹とグローヴナー家のメンバーが勢揃いし、一家は歓声と拍手で迎えられたという。

新婦は優美なウェディングドレスに身を包み、ヴィンテージのベントレーで教会に到着。この日は強風だったが、父親とともに大聖堂に入場する際、約2mの見事なトレーンとロングベールが舞うようになびく様子がドラマティックで、観衆からため息が漏れたとか。

式ではウィリアム皇太子がアッシャー(案内役)を務めたほか、エリザベス女王(享年96)の孫でアンドルー王子(64)の次女ユージェニー王女(34)がサプライズ出席したことも話題に。

ヒュー・グローヴナー、オリヴィア・ヘンソン
大聖堂を飾った花の多くは地元の生産者から購入しており、式の後は地元慈善団体に寄付されるという Photo:Getty Images

約1時間の式の後、晴れてウェストミンスター公爵夫妻となったヒューとオリヴィアは、美しい花のアーチをくぐって大聖堂の前に登場。幸せそうに満面の笑みを浮かべ、集まった人々に手を振って挨拶をした後、甘いキスで愛を誓った。

ヒュー・グローヴナー、オリヴィア・ヘンソン
オリヴィアの曽祖母のベールで使われていたモチーフをデザイナーが手描きし、スカラップレースに再構築したそう Photo:Getty Images

『BBC』によると、花嫁はロンドン拠点のブライダルデザイナー、エマ・ヴィクトリア・ペインがデザインしたアイボリーのシルククレープサテンドレスとウォーターフォールベールを着用。

ベールには、オリヴィアのイニシャルと結婚式の日付が刺繍されており、1880年頃、彼女の曽祖母が使っていたベールの花模様と縁取りが取り入れられているという。

ヒュー・グローヴナー、オリヴィア・ヘンソン
サムシングフォーの由来とされる言い習わしでは、サムシングブルーの後に「靴の中に6ペンスを」というフレーズが続くとのことで、それに従ったのではないかと『HELLO!』は推測 Photo:Getty Images

エフォートレスでありながら、息をのむほど美しいオリヴィアのドレススタイルはネット上で大絶賛!

しかし、目立たないところに取り入れられることが多い“サムシングブルー”に、シルヴィア・ラーゴの大きなリボン付きベルベットパンプスを選んだことが、予想外だという声もあったようだ。

ヒュー・グローヴナー、オリヴィア・ヘンソン
ヒューの妹レディ・タマラも着用したティアラ。彼女の結婚式には、エリザベス女王夫妻も出席し、ウィリアム皇太子とヘンリー王子がアッシャーを務めたという Photo:Getty Images

英国内で、結婚式前から注目を集めていたというティアラは、マートルの葉をデザインしたヴィンテージの「マートルリーフ・ティアラ」を選択。

これはかつてロシア王室御用達だった宝石商ファベルジェがグローヴナー家の花嫁のために作ったもので、1906年以来、一家で使用されており、ヒューの姉レディ・タマラも2004年の結婚式で着用したそう。

英誌『HELLO!』によると、ブーケはアイリス(アヤメ)、バラ、クレマチス、スイートピーなど、11種類の花で作られたもので、すべてグローヴナー家の別荘であるイートン・ホールの庭から摘んできたという。

イートン・ホール
イートン・エステートの中心にある邸宅がイートン・ホールで、ヒューの21歳の誕生日会は800人を招いて開催され、ヘンリー王子も出席したという Photo:Getty Images

結婚式の後、ゲストはミニバスでイートン・ホールに移動し、披露宴に出席。チェスター市郊外にあるイートン・ホールは1400年代から先祖代々、グローヴナー家の邸宅として使用されており、庭園、公園、農地、森林に囲まれたイートン・エステートの敷地はなんと1万エーカー以上とのこと。

現在、不動産会社グローヴナー・グループの会長を務めるほか、慈善事業にも注力するヒューはオリヴィアと友人の紹介で知り合ったと伝えられており、2年間の交際の後、イートン・ホールでプロポーズ。2023年4月、まるでスマホで撮ったようなカジュアルなツーショットで婚約を発表し、現代的だと注目を集めた。

オリヴィア・ヘンソン
キャサリン皇太子妃と出身校が同じであることも話題のオリヴィア。大学はダブリンのトリニティ・カレッジで学んだ Photo:Getty Images

『TATLER』によると、キャサリン皇太子妃(42)と同じマールボロ・カレッジの出身のオリヴィアは、ヨーロッパから高品質食材を輸入するBコープ認証の会社Belazuのシニア・アカウント・マネージャーとして働いていたそう。父親は銀行家で、母親は貴族家系なのだとか。

ヒュー・グローヴナー、オリヴィア・ヘンソン
『BBC』によると、夫妻が費用を負担し、チェスター市に10万本の花を植えたほか、地元企業に依頼し、無料のレモンシャーベットをシティセンターで配布したという Photo:Getty Images

『HELLO!』によると、目立つことを好まず、控えめな人柄で知られるヒューは、ロンドンの最も高級なエリア、メイフェアとベルグレイヴィアにも300エーカーの土地を所有しながら、結婚後はチェスターを拠点にすると発表。ヒューはニューカッスル大学で農場経営を学んでおり、農業のルーツに戻りたいと切望していると報じられている。