ヘンリー王子の誕生日に、英国王室とウィリアム皇太子夫妻が数年ぶりのお祝い投稿! 「仲直りの提案」それとも「ただの伝統」? 憶測が飛び交う

英チャールズ国王(75)の次男、サセックス公爵ことヘンリー王子が40歳の誕生日を迎え、ロイヤルファミリー及びウィリアム皇太子(42)夫妻のSNS公式アカウントが祝福のメッセージを投稿。英国王室、特に兄ウィリアム皇太子との確執が噂されるなか、2021年以来となる思いがけない投稿に、ネット上では驚きの声があがっている。

2024年9月15日(現地時間)、米カリフォルニアの自宅で40歳の誕生日を迎えたとされるヘンリー王子(40)。それに先駆け、英国時間の朝8時半ごろ(米西海岸深夜0時半ごろ)、ロイヤルファミリーのSNS公式アカウントが、ヘンリー王子の誕生日を祝うシンプルなメッセージを投稿した。

ヘンリー王子、メーガン妃
2018年7月、公務でアイルランド・ダブリンを訪れたサセックス公爵夫妻 Photo:Getty Images

「Wishing The Duke of Sussex a very happy 40th birthday today!(サセックス公爵の40歳のお誕生日、本当におめでとうございます!)」と誕生日ケーキの絵文字とともにキャプションを添え、ヘンリー王子の笑顔の写真をアップ。

英メディア『Daily Mail』によれば、この写真は2018年7月、王子が現役王族だったころ、ダブリンのスタートアップ企業を訪れたときに撮影されたもので、メーガン妃(43)も一緒だったとか。

『BBC』によると、ロイヤルファミリーの投稿の約1時間後、ウィリアム皇太子(42)夫妻の公式アカウントがインスタグラムのストーリーズにその投稿をリポスト。

「Wishing a Happy 40th Birthday to the Duke of Sussex(サセックス公爵、40歳のお誕生日おめでとうございます」と、よりシンプルなメッセージを添えた。またXでもロイヤルファミリーの投稿を引用リポストし、インスタグラムと同じメッセージの最後に、感嘆符をつけてシェアしている。

ヘンリー王子はメーガン妃とともに2020年に王室離脱後、兄との間には深い溝があると言われ、父との関係もギクシャクしていると見られている。

2021年のオプラ・ウィンフリー(70)との衝撃的なインタビュー以来、初となる今回のバースデーメッセージは、国王と皇太子からの“オリーブの枝(仲直りの意味)”の可能性があると見る向きも多いようだ。

ウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃、ヘンリー王子
2016年6月、故エリザベス女王(享年96)の90歳の誕生日を祝うイベントにて。仲の良い様子を見せていたウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃(42)とヘンリー王子 Photo:Getty Images

米誌『PEOPLE』は「誕生日を公に祝うのは通常、現役の王族に限られており、節目の誕生日には祝われることもあるが、このようなお祝いの投稿は驚きだ」と報道。

しかし『Daily Mail』の王室エディター、レベッカ・イングリッシュは、王室と問題を抱えているアンドルー王子(64)の60歳の誕生日も、メーガン妃の40歳の誕生日も投稿はあったとし、現役王族ではなくとも、節目の誕生日は祝う「伝統」に沿っているだけだと強調している。

チャールズ国王、ウィリアム皇太子、ヘンリー王子
2014年9月、ロンドンで行われたインビクタスゲームで、携帯を見ながら笑う父と息子たち Photo:Getty Images

また王室専門家トム・バウワー氏によれば、今回の投稿は「単に世間体を保つもの」で、「外交的であることは、何のコストもかからず、批判を避けることができます。国王が息子を祝福するのは当然ですが、関係が修復したという証拠は何もありません」と説明しているとか。

ヘンリー王子、ウィリアム皇太子
2021年7月、ケンジントン宮殿内の庭に立てられた故ダイアナ元妃(享年36)の銅像の除幕式に出席した兄弟。このときは笑顔で会話する様子も見られたとか Photo:Getty Images

とはいえ、複数のメディアが父子関係には和解の可能性があると示唆する一方、「兄の場合は、今のところ話が違う。プリンス・オブ・ウェールズ(ウィリアム皇太子)は弟と口をきかない。怒り、不満、恨みが和らぐ気配はない」とは『BBC』。

2022年のNetflixのドキュメンタリー、2023年1月の回顧録『Spare』の出版と相次ぐ公の場での王室批判は、「ウィリアム皇太子をはじめとする、上級王族にとってあまりに酷なものだった」ようだ。兄弟を知るある関係者は「修復の糸口が見えません」と明かし、「彼らの生活は今、全く別々です。悲しいことに」と語っているそう。

『BBC』によれば、ここ数週間、ヘンリー王子が帰国を検討しているとの憶測が流れていたが、王子をよく知る人々はそれを否定。「彼はカリフォルニアで幸せに暮らしている」と語っているという。

ヘンリー王子、メーガン妃、アーチー王子
2019年9月、公務で南アフリカを訪問したサセックス公爵夫妻と当時まだ赤ちゃんだったアーチー王子 Photo:Getty Images

そんなヘンリー王子は9月12日(現地時間)、40代のスタートを切るにあたり、「私がこれまでもらった最高の贈り物は、間違いなく子どもたちです。2人の成長を毎日楽しく見ていますし、彼らの父親であることが大好きです」と代理人を通じて『PEOPLE』に語った。

そしてアーチー王子(5)とリリベット王女(3)のことを「信じられないほど優しくて面白い」と表現。「父親になることは人生最大の喜びのひとつであり、この世界をより良い場所にするべく、私はより意欲的かつより献身的になりました」と明かしたとか。

メーガン妃、ヘンリー王子
2024年8月、コロンビアを訪問し、サルサを踊ったサセックス公爵夫妻 Photo:Getty Images

また9月13日(現地時間)には、『BBC』を通じて、「30歳になるときは不安でしたが、40歳になるのは楽しみです」と声明を発表。「年齢にかかわらず、私の使命は(イベントなどに)参加し続け、世界で善行を続けることです」と付け加えた。

誕生日前日の9月14日(現地時間)、サセックス公爵夫妻はアーチウェル財団が後援する「Alliance for Children’s Rights」のために毎年開催されるジョージ・ザイフェン・テニストーナメントに特別出席。ヘンリー王子はカジュアルなジャケットスタイルで、メーガン妃はイタリア発ジュリヴァ・ヘリテージのミニワンピースにレイバンのサングラスを合わせ、エフォートレスシックな装いを披露した。

チャリティ団体はインスタグラムで夫妻を称賛する長文を綴り、写真を複数公開。「とりわけ特別な日でもあります…HAPPY 40th Birthday H(ヘンリー王子の愛称)!」とキラキラ絵文字をつけ、誕生日を祝うメッセージで投稿を結んでいる。

さらにその夜、同じモンテシートで暮らす劇作家タイラー・ペリー(55)の豪華な自宅で、オプラ・ウィンフリーや歌手アリシア・キーズ(43)などとパーティを楽しんだと『Daily Mail』が報じた。

ちなみに英誌『HELLO!』の独占情報によると、ヘンリー王子の誕生日プランは、家族とともに、親しい友人らを招いてモンテシートの邸宅で誕生日を祝った後、仲間たちと山に休暇に出かけると伝えられている。