キアヌ・リーブス、「僕の膝がもうできないと言っている」と『ジョン・ウィック』シリーズ再演について弱気発言。新作映画の撮影中、膝の皿が割れるアクシデントが勃発

俳優キアヌ・リーブス(60)が約10年にわたり、主役を演じてきた人気シリーズ『ジョン・ウィック』5作目への出演について、体がついていかないと語り、世界中のファンの間で落胆の声が広がっている。

2014年に公開されたアクション・スリラー映画『ジョン・ウィック』で主役を務めて以来、全4作で伝説的な殺し屋を演じてきたキアヌ・リーブス(60)。新作映画のプロモーションのために米TV番組に出演した際、シリーズ第5作への出演の可能性について尋ねられ、自分の体が撮影に耐えられるか自信がないと明かした。

キアヌ・リーブス
シリーズ4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の劇中シーン Photo:AFLO

英メディア『Daily Mail』によると、第5作は2025年より撮影が開始されることが決定しているそう。2023年公開の4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は、ジョン・ウィックが殺されたかのように見える、非常に曖昧なエンディングだったため、キアヌが主人公を演じるシリーズは完結したとみるファンも多かったようだ。

キアヌ・リーヴス、チャド・スタエルスキ
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のイベントで、キアヌとスタエルスキ監督 Photo:Getty Images

しかし英紙『METRO』によると、同作のチャド・スタエルスキ監督(56)は2023年7月、英誌『Empire』のインタビューで、「(劇場版のエンディングは)キアヌと私が望んだものでしたが、私たちは異なるエンディングも撮影しました」とコメント。

そのもうひとつの結末とは、映画の最後にジョン・ウィックが姿を現すもので、テスト試写の観客が「曖昧なエンディングのほうを断然好んだ」ため、不採用になったと説明。「つまり、彼がまだ生きていることは、はっきりしていた」と明かしたという。

チャド・スタエルスキ、エリカ・リー、キアヌ・リーブス
シリーズ2作目のプレミアにて、スタエルスキ監督とプロデューサーのエリカ・リーと Photo:Getty Images

さらに今年11月、同作のプロデューサー、エリカ・リーが米サイト『SCREEN RANT』のインタビューで、次回作は「いろいろなことがうまくいく」必要があると主張。そしてジョンの「死」については、「主観的なものだと思います。(中略)私はプロデューサーだから、さらなる作品を期待しています」と語ったそう。

これらの報道でファンの期待が高まる中、キアヌ本人は主人公として復帰できるかどうかわからないと語り、ネット上で話題に。

2024年12月20日(現地時間)に全米公開された『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』で、謎の悪役シャドウの声を務めるキアヌは、同作のジェフ・ファウラー監督(46)とともに、米CBSの朝番組『CBS This Morning』に出演。

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2024年12月10日(現地時間)、『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』のロンドンプレミアに出席したキアヌ Photo:Getty Images

司会者がキアヌに、『ジョン・ウィック』シリーズのスピンオフで、2025年6月全米公開されるアナ・デ・アルマス(36)主演作『バレリーナ』に出演していることにふれつつ、オリジナルシリーズ5作目にも登場するのかと尋ねると、キアヌは「絶対にないとは言えないが、今の私の膝は『君はもうジョン・ウィックはできない』と言っている」と回答。「だから、私の心はそうしたいと思っているが、私の膝がそうできるかどうかわかりません」と続けた。

数々のアクション映画で過激なスタントをこなしてきたことで知られるキアヌだが、米誌『People』によれば、今年7月、スティーヴン・コルベア(60)のトーク番組『The Late Show』で、新作コメディ映画『Good Fortune(原題)』の撮影中に膝を強打し、「膝のお皿がポテトチップスのように割れた」というエピソードを披露。松葉杖が必要なほどの怪我になったことを明かしていた。

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2024年12月16日(現地時間)、『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』のロサンゼルス・プレミアに出席したキアヌ Photo:Getty Images

また年齢的にも慎重になっていると思われるキアヌの“弱気”発言を受け、ファウラー監督はすかさず、今回の新作映画に話を戻し、「シャドウ役は身体的な限界はないし、声だけだから、これから何十年でも演じられるよ!」と意気揚々とコメント。キアヌも「その通りだ。僕の予定は空いている」と話にのって、インタビューは笑いのうちに締めくくられた。

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『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』のロサンゼルス・プレミアでアレクサンドラ・グラントと手を繋ぐキアヌ Photo:Getty Images

そんなキアヌは、12月16日(現地時間)、『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』のロサンゼルス・プレミアに出席するため、TCLチャイニーズ・シアターにビジュアルアーティストの恋人、アレクサンドラ・グラント(51)と手を繋いで登場。キアヌはダークカラーのスーツにストライプのネクタイというダンディな装いで、アレクサンドラはスパンコールのディテールが施された黒のコートドレスに身を包み、カメラの前で笑顔を見せた。

キアヌは米サイト『Entertainment Tonight』のインタビューで、今日は「デートの夜」だと言えるかと聞かれ、「そう思いますよ。ええ、僕らはおしゃれしました」と返答。「とてもワクワクしたし、車の中ではちょっと緊張しました。外に出るとなんというか、(彼女と)隣に並ぶことは本当に特別なことです」と続けた。

恋人の「ゴージャス」なファッションを見た瞬間の感想を聞かれると、キアヌは突然、高らかに歌い始め、胸の前で両手をぱっと広げながら、「心が開かれるようだ」と絶賛。「キアヌは恋人にぞっこんだ」と複数のメディアに報じられた。

キアヌ・リーブス、ジム・キャリー、ベン・シュワルツ
ロサンゼルス・プレミアでジム・キャリーとベン・シュワルツ(43)とはしゃぐキアヌ Photo:Getty Images

セガのビデオゲームに登場するキャラクターが主人公の『ソニック・ザ・ムービー』シリーズ3作目となる本作に、「強力な新たな敵」シャドウ役として初参加したキアヌ。ハリネズミのソニックにちなんだブルーのカーペットでは、前2作にも出演しているドクター・ロボトニック役のジム・キャリー(62)らとともに、はしゃぐ様子も見せた。

英サイト『The STANDARD』によると、キアヌ自身シリーズの「大ファン」で、「参加できることにとても興奮した」という『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』は、日本では12月27日より公開。ジョン・ウィック再演に希望を持ちつつ、まずはこちらをチェックしたい。

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