とびきりの美貌に、抜群のプロポーション、類稀なる美声などを武器に、世界中の人々を魅了する海外セレブたち。キラキラと輝く彼女たちの姿や生き様を「羨ましい!」と感じ、自分と比べてしまう人も少なくないはず。しかし実は、彼女たちもまた、外見に対する批判や、コンプレックスと常に闘っているのだ。
特に現在、体型や服装への批判に対して果敢に意義を唱えているのが、歌手のビリー・アイリッシュ(18)。
今もっともホットな歌手として注目を集める彼女は過去に、オーバーサイズの服を選ぶことについて「大きな胸を隠すため」と告白。その服装について「似合わない」「普通にタイトな服を着たらいいのに」などのコメントが寄せられていたが、ビリーが珍しくビキニ写真を投稿すると、「急に露出して、幻滅した」とバッシングが続出。
何をしても批判を浴びてしまうことに「勝ち目がない」とうんざりしつつも、屈することなく、自らの言葉で抗議を続けるビリーの姿勢に多くの賞賛が寄せられている。
一方で、プラスサイズの体型に悩んできた過去を赤裸々に告白した歌手のリゾ(32)。しかし今は、セルライトのある大きなお尻や太い脚が「大好き」だとコメント。「自分を愛する」ことの大切さを唱えるポジティブな主張の数々に、同じく体型に悩む人々から「最高のエール!」という共感と感謝のメッセージが続出。
今回は、こうしたセレブたちが発してきた「美の格言」を総まとめ。自分のことを「完璧じゃない」と打ち明けたエマ・ワトソン(30)や、「女優の中で一番デブ」という批判に堂々と反論したジェニファー・ローレンス(29)など、コンプレックスやバッシングと向き合いながら導き出してきたプラス思考は、どれもこれも元気を与えてくれるものばかり。
美しさや体型の基準は、人それぞれ。くよくよと悩むのは時間のムダ! ありのままの自分を受け入れ愛することが、真の美しさ、さらにハッピーな毎日を過ごすための秘訣なのかも。そう思わせてくれる魔法の言葉の数々で、心をググっとパワーチャージして。
女優兼活動家としてトップに立ち、才色兼備と称されることの多いエマ・ワトソン(30)。そんなエマが放ったのは、「私は歯並びも完璧じゃないし、痩せてもない。でも自分を愛していれば、別に変わる必要はない」という言葉。自らの悩みを打ち明け、世界中の人へエールを送った。
ネット上でセクシーな女優と比べられ、スレンダーな体を「棒みたい」と罵られてしまったアリアナ・グランデ(27)。これに対し、アリアナは「多様性こそセクシー」と反論! 同時に「自分も他人も褒めてあげて。違いがあなたを美しくするから」とパワーあふれるコメントも発信した。
オーバーサイズの服を着たら「女性らしくない」、露出したら「尻軽」と言われるなど、常に批判にさらされてきたビリー・アイリッシュ(18)。「どんな体型であろうと、どんな服を着ようと、他人にジャッジされたくない。私の体は私のものだから」と発言し、ボディ・シェイマーたちを牽制!
「自分が気に入らない部分も、他人にとっては違うかもしれない」と話すニコール・キッドマン(53・右)。何でも、友人のラッセル・クロウ(56・左)は、彼女のコンプレックスだったカーリーヘアを「好き」と言ってくれたそう。自分を客観的にとらえることも、ときには必要。
豊満なボディが魅力のケイト・アプトン(28)だが、一部の人から「ただ太ってるだけ」と叩かれてしまうことも。そんなアンチの声にもめげず、「私は人生を楽しみたいの。だから痩せるために食べるのを我慢して、みじめな思いをしたくない」とコメント!
「自分の外見で悩むことで、時間をムダにしないで。大切なのは、どのように行動し、何を成し遂げるか」と語ったのは、泣く子も黙る大女優、メリル・ストリープ(71)。新人時代、オーディションで「美人じゃない」と侮辱されるも、実力で道を切り開いてきた彼女らしい言葉と言えそう。
「大事なのは、自分の体にポジティブでいること、そして自分を愛すること。もし皆が自分自身を救えたら、それは世界を救うことにも繋がるから」と主張するのは、ボディポジティブのアイコンとも言えるリゾ(32)。「この体を好きになるのに、どれだけ時間がかかったと思う? 特にお尻は一番嫌いだったけど、愛することを学んだの。あなたはあなた、私は私。他人の言葉に邪魔されないで」と、同じ悩みを抱える人々を勇気づけた。
メンタルヘルスの治療や腎臓移植手術など、これまで多くの問題に立ち向かってきたセレーナ・ゴメス(27)。「皆、自分にないものを欲しがる。でも、外見より内面にあるものの方がずっと美しいのよ」というメッセージからは、ひと皮むけたセレーナの強さが伝わってくる。
テニスの女王セリーナ・ウィリアムズ(38)も、ボディ・シェイミングに悩まされてきたセレブのひとり。「ネガティブな声は無視することを学んだわ」と言いつつ、「私は自分の見た目が好き。強くてパワフルで美しい女性よ」とあふれる自信を見せた。
「女優の中で一番デブ」という批判を、「カカシみたいに痩せてスクリーンでキレイに見えるより、こんな体型でも人間らしく見えた方がマシ」と一刀両断したジェニファー・ローレンス(29)。さらに「他人を喜ばせるために食べるのを我慢しなきゃならないなんて、バカげてる」ときっぱり!
痩せすぎな体型、ニキビ肌に悩んでいたというキャメロン・ディアス(47)は、「私たち女性に必要なのは、持っていないものを嘆くのではなくて、持っているもの愛すること」と発信。エイジングを隠さないナチュラルな美しさは、きっと、この言葉があってこそ。
「完璧なボディに憧れるあまり、メンタルをやられるなんて真っ平」と声を上げたデミ・ロヴァート(27)。昨年9月には、インスタグラムで「これ以上、体型を修正した写真を投稿しない」と宣言し、太もものセルライトを堂々と公開! ボディ・シェイミングを恐れない行動は、セレブ仲間からも大絶賛された。
Netflixのドキュメンタリー『ミス・アメリカーナ』で、体型批判を恐れるあまり、摂食障害になった過去を明かしたテイラー・スウィフト(30)。「自分の体で嫌いな部分はたくさんあるし、誰もがそう。皆同じだと思えば、上手く向き合っていけるはず」という言葉に、共感の声が相次いだ。
ガールフレンドとの交際やボーイッシュな私服で、ジェンダーフリーを表現するクリステン・スチュワート(30)。映画祭のレッドカーペットでハイヒールを脱ぐなどの行動などからも、今やハリウッドで唯一無二の存在感を示すように。「型にハマった可愛らしさなんてバカバカしい」ときっぱり言い放つ姿もまた、カッコいい!
美について、「大切なのは『自信』。(コンプレックスを抱えながら)自分を恐れていない人よりも、美しさを上手く表現することはできないから」とコメントしたエマ・ストーン(31)。また「あなたは人間で、人生は一度きり。だからカップケーキを食べて」と、体型を気にせず人生を楽しむことも後押し!
かつては「カーダシアン姉妹の太った子」と呼ばれるも、今は「この体を誇りに思ってる。自分を愛すること、他人はスタンダードでないことを知って変わったの」というクロエ・カーダシアン(36)。自分磨きのトレーニングにより、メリハリボディもゲット! 自分なりの美を追求し続けている。
「自分はオンリーワンなのに、どうして他人になりたがるの? 私は健康やセックスライフに影響がない限り、減量はしない」と、赤裸々な言葉で「太ってる=悪い」という風潮に疑問を投げかけたアデル(32)。今はマイナス45㎏のダイエットに成功したけれど、それはキャリアと子育てを両立させるストレスから心身を守るためだったとか。新しいボディを手に入れたアデルの今後の発言も気になる!
ドラァグクイーン界のゴッドマザー、ルポール (59)。もともと190センチ超えの高身長とあって、変身後のビジュアルはまさにスーパーモデル! 「大男がこうしてドレスアップしてる。私のことを美しいと思うなら、あなたもそうなれる」と説得力あふれる名言を残した。
プラスサイズ女優として人気のレベル・ウィルソン(40)は、「外見なんて気にしない。ステレオタイプに惑わされないで。ただハッピー&ヘルシーでいればいいのよ」と明るく宣言。ちなみに今はダイエット中だが、あくまで「健康のため」とのこと。何事にも前向きなレベルの姿は、見ていて清々しい!
「手足がちゃんと動く(だけで幸せ)。だからどんな体型であろうと、不満はないわ」と、自分の体について話したドリュー・バリモア(45)。そんなドリューは、エイジングに対してもポジティブ! 「シワが増えたって平気。その分人生が成熟したという証拠だから」と、あっけらかんとすっぴん写真をたびたび公開している。
「メイクアップするのが好き。アイライナーとリップスティックだけで別人になれるから」というビヨンセ(38)。スッピンももちろん美しいけれど、ドレスアップしてステージやレッドカーペットに立つ姿はやっぱりゴージャス! 大スターの彼女も、メイクで自信をつけてる!と親近感を感じる人が続出。
「老い」を恐れる女性たちに、年齢を重ねることの素晴らしさを説いたケイト・ウィンスレット(44)。「『歳をとるほど美しくなくなる』と思われがちだけど、実はその逆。人生経験を積むほど自信が増して、その自信がますます自分を美しく見せてくれるのよ」。
「よく批判されるのは、このひょろりとした体。でもそれが私だし、ダンスをすると意外とキレイに見えるのよ」と冗談を交えながら反論したゼンデイヤ(23)。心ない声は相手にせず、「自分を知り、持っているものを活かすことが大切」とアドバイス!
「若いときは、何よりルックスが大事だった。でも、今一番好きなパーツは目。真の美しさが宿っていると思うから」と語ったダイアン・キートン(74)。70歳を超えてもファッションや人生を謳歌するダイアンの目は、キラキラと輝いている! その自由な生き方に、憧れる人が後を絶たない。
Photos:Getty Images, Courtesy of Instagram Text:Kyoko Kawaguchi