アイドル界に革命を起こしたブリトニー・スピアーズ。世界を激震させた15の瞬間

世界のトップスターとして、輝かしい活躍を放ってきたブリトニー・スピアーズ(39)。人気者がゆえに、恋愛、結婚、家族などの私生活は常に注目され、メディアの格好のネタとなってきた。

プライベートを面白おかしく取り上げられ、インタビューでは侮辱的な質問を投げかけられるなど、ブリトニーを取り巻く環境に焦点を当てたドキュメンタリー番組『Framing Britney Spears(原題)』が公開されたのは、2021年2月5日(現地時間)。ハリウッドの闇を改めて問いただした本作は、ブリトニーだけでなく、ジャネット・ジャクソン(54)やパリス・ヒルトン(40)など、これまで多くのセレブ女性が受けてきた差別や偏見が見直されるほど、社会的なムーブメントに。

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そんなブリトニーの歌手デビューは1998年。当初はピュアなイメージだったものの、2000年にはセクシー路線へ変更。当時のアイドル界ではタブーとされていた露出の激しい衣装はセンセーショナルに報じられ、女性アイドル界に革命を起こしたと言われている。

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そして人気沸騰の中、当時同じくトップアイドルだったジャスティン・ティンバーレイク(40)と交際。ティーンに絶大な人気を誇るパワーカップルとして注目の的となるが、約3年で破局。ジャスティンから破局の原因としてブリトニーの浮気を示唆され、一方的に「性に奔放な悪女」のイメージを植え付けられてしまう。

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その後、電撃結婚&離婚などを経て、精神がボロボロになってしまったブリトニー。パーティ三昧の生活や、世界を震撼させた坊主刈りなどの奇行を繰り返すと、ピュアなイメージとのギャップから人気が急降下してしまう。

波乱万丈な人生で、困難に負けず、その度に立ち上がってきたブリトニー。その勇姿はもはや、いちアーティストという枠を越えた、まさにアイコン的スター! そんなブリトニーが社会に影響を与えた、15のイベントをプレイバック。

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11歳の時に出演したディズニー・チャンネルの人気番組『ミッキーマウス・クラブ』でデビューを果たし、持ち前の愛らしさでティーンに限らず、お茶の間の人気を獲得したブリトニー。さらには歌とダンスの才能が認められ、1998年にシングル曲『...Baby One More Time』で歌手デビュー。ヘソ出し&ミニスカートのヘルシーな女子高生スタイルで、16歳らしい“ピュア&キュート”なイメージを確立。そのスタイルを真似する女子が続出し、世界で“ブリちゃん”旋風が巻き起こった。
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セカンドアルバム『Oops!...I Did It Again』が全世界で2,000万枚を売り上げ、アイドルとして頂点を極めたブリトニー。ティーンにして億万長者となると、次に狙ったのは脱アイドル化。徐々に肌の露出が多くなり、セクシー路線へチェンジ。2000年の「MTVビデオ・ミュージック・アワード」のパフォーマンスでは、スーツ姿で登場するも途中で脱ぎ捨て、ジュエリーがちりばめられた下着風衣装に。18歳にして魅せた大胆なパフォーマンスと衣装で、世界中をあっと驚かせた。
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ソロデビュー当時からバージンを公言していたブリトニーが初めて真剣交際をスタートさせたのは、1999年。相手は、同じく『ミッキーマウス・クラブ』出身者のジャスティン・ティンバーレイク。トップアイドル同士の交際はティーンの憧れの的となり、セレブ界を代表するパワーカップルに。2001年の「アメリカン・ミュージックアワード」では、今も語り継がれるデニムのシミラールックを披露した。しかし2002年に破局し、ジャスティンが自身のMV『Cry Me A River』でブリトニーの浮気を示唆。ブリトニーの世間のイメージは、“ピュアガール”から一気に“悪女”へと変わってしまうことに。
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これまでのピュアなイメージがすっかりなくなったブリトニー。インタビューでジャスティンに処女を捧げたと語りつつ「彼が大切な人だと思った。でも私の勘違いだった。まさか裏切られるなんて思わなかった」と胸の内を暴露。ジャスティンとの破局後に交際が噂されていた俳優コリン・ファレル(44)についても「キスはしたけど、真剣な交際じゃない」と赤裸々に語ると、イメージダウンがエスカレート。しかし世間の期待に反抗するかのように、米『ローリングストーン』誌ではショーツのみのセミヌードで表紙を飾り、言動の大胆化に拍車をかける。
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伝説のステージとして語り継がれるひとつが、マドンナ(62)、そしてライバル的存在だったクリスティーナ・アギレラ(40)とパフォーマンス共演した、2003年の「MTVビデオ・ミュージック・アワード」。ウエディングドレス風のセクシーな衣装でマドンナの名曲『ハリウッド』を3人で歌う途中、マドンナとキス! 公の場での同性同士のキスシーンが珍しかった当時、ふたりのキスシーンはセンセーショナルに報じられる。
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2004年には新年早々、幼馴染のジェイソン・アレクサンダー(39)とラスベガスで電撃結婚! お酒に酔った勢いでブリトニーがプロポーズし、そのまま契りを交わすも、その後すっかり酔いが覚めたブリトニーは55時間後に婚姻無効を申請。結婚と結婚そのものをなかったかのように図るといった、あまりの無謀で無責任な行為が世間の反感を買う。
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2004年のラスベガスでの電撃結婚直後に知り合ったダンサーのケヴィン・フェダーライン(42)と同年7月に婚約、9月には結婚を果たしたブリトニー。この決断の早さはもちろん、当時あまり仕事のないケヴィンがブリトニーのヒモ同然であったこと、妊娠中の恋人がいたケヴィンを略奪した、いう衝撃的な事実が次々と明らかになり、ブリトニーは「男性を見る目がない」「恋愛にだらしがない」というレッテルを貼られてしまう。
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2005年に長男ショーン・プレストン(15)を出産。さらに数カ月後には第2子を妊娠していることを明かし、雑誌ではマタニティヌードも披露。妻として、母として幸せムードを満喫しているように見えたものの、生後数カ月だった長男を膝の上にのせて車を運転したり、自宅で頭にケガを負わせてしまうといった危うい育児エピソードが報道され、マスコミや児童擁護団体から猛バッシングの嵐!
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2006年9月に次男ジェイデン・ジェームズ(14)を出産したブリトニー。なんと、その2カ月後に「和解し難い問題」を理由にケヴィンとの離婚を申請。親権は共同に持ち、ブリトニーが慰謝料を支払うことで決着がつくも、ブリトニーの精神状態はズタズタに。そんな心を癒すかのように、直後からパリス・ヒルトンやリンジー・ローハン(34)らと夜な夜なナイトクラブへと出かけパーティをエンジョイ。しかも昼はカジノに没頭するという生活で、「お騒がせセレブ」のイメージが定着することに。
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精神状態の悪化が止まらないブリトニーは、2007年2月にロスのヘアサロンに突如現れ、自らバリカンで坊主にするという驚愕の行動に出る。笑みを浮かべながら髪を剃り落とすショッキングな写真に、世界が震撼。これがきっかけで元夫から子どもたちの単独親権を要求されると、ブリトニー奇行はエスカレート。パパラッチの車を傘で攻撃したり、無免許で車の当て逃げをしたりを繰り広げ、そのすべてがメディアで面白可笑しく書かれてしまう。
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そんな状態から復活すべく、アーティスト活動を再びスタートさせたブリトニー。2007年にはニュー・シングル『Gimme More』を発売し、数々の伝説的パフォーマンスを披露してきた「MTVビデオ・ミュージック・アワード」でカムバック! しかしキレのないダンスに口パク、そして黒いビキニにロングブーツという過激な衣装、以前のようなメリハリのないボディなど、すべてが嘲笑の標的となり、パフォーマンスは酷評。劇的な大復活のシナリオは企画倒れとなってしまう。
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パーティ三昧の生活や度重なる奇行が悪影響を及ぼし、元夫ケヴィンに息子たちの親権を奪われることに。世間からは、アーティストとしてだけでなく、母親としても「失格」とみなされて、彼女の人間性を疑う声も浮上。そして2008年には、自宅で面会していた息子たちをケビンの元に帰さなかったことで警察沙汰に。この一件で薬物を摂取しているという疑惑が浮上し、精神病院へ入院。さらに父のジェイミー・スピアーズ(68)と弁護士が成人後見人となり、ブリトニーの資産を管理することが決定されてしまう。
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その後、自身の代理人を務めるジェイソン・トラウィック(49)と交際が始まり、徐々に顔色が良く。2011年に婚約するも、2013年に婚約破棄。するとストレスからか体重が増え、連日“激太り”とマスコミに報道されるように。以前ならお酒やパーティに溺れていたブリトニーだが、サウナスーツを着てジムに入る姿を目撃されるなど、真剣にダイエットをスタート。そして2013年12月、ラスベガスでの定期公演『Britney: Piece of Me』を開幕させ、カムバック! 全盛期と変わらぬキレのあるパフォーマンスが絶賛され、契約は4年も続いた。
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完全復活したと思われていた最中の2019年、父のジェイミーが結腸破裂で緊急入院。ブリトニーは看病に専念するため、無期限の活動休止を発表する。さらに、その看病と介護疲れで自身も一時入院することに。しかし後に、この入院は、父により強制的にさせられたことが判明。成人後見人としてブリトニーの行動をコントロールする父との対立が浮き彫りになる。2020年に入ると、インスタグラムに同じような写真を何度も投稿するといった行動が続き、再び精神状態が危惧されてしまうことに。
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そんなブリトニーの状態を危惧したファンらが、ブリトニーの父親を後見人から外すためのムーブメント「#FreeBritney(ブリトニーを自由に)」を開始。米紙『ニューヨーク・タイムズ』制作によるドキュメンタリーが放映されると、さらにパワーアップする。そしてサラ・ジェシカ・パーカー(55)やマイリー・サイラス(28)ら多くの著名人も、これまでメディアや周りからひどい扱いを受けてきたブリトニーに対してサポートの意を表明。肝心の本人はこの件について無言を貫いているが、交際中のサム・アスガリ(26)との関係も順調で、面会権を失った子どもたちとも再会するなど、平穏な日々を取り戻した様子。元気な姿で、ステージに戻ってくれることを期待したい!

text : Mariko Peeling

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