アルコール依存やうつ病、美容整形による顔の激変など。どん底を乗り越えたセレブたち

華やかな生活を送っているように見える海外セレブたちだけれど、トラブルに巻き込まれたり、体調を崩してしまったり……様々な理由で表舞台から姿を消してしまうことも。

しかし、そんな“どん底”を乗り越えてカムバックを果たし、活躍を続けるセレブも多数! そういったセレブたちのエピソードには、逆境を力に変えるためのヒントが隠れているかもしれない。

メグ・ライアン

(左から)1996年と2018年に撮影されたメグ・ライアン Photo : Getty Images

映画『トップガン』や『恋人たちの予感』などのヒット作に出演し、1980年代〜90年代を中心に活躍したメグ・ライアン(61)は、2000年代に入った頃から美容整形を繰り返すようになり、顔が激変!

その影響もあってか、2015年を最後に俳優としての活動が途絶えていたものの、今年下半期に公開予定の新作映画で8年ぶりにスクリーンにカムバックすることが発表されている。

レネー・ゼルウィガー

(左から)2001年と2022年に撮影されたレネー・ゼルウィガー Photo : Getty Images

映画『ブリジット・ジョーンズの日記』や『シカゴ』など、複数の主演映画でアカデミー賞にノミネートされた実力派俳優レネー・ゼルウィガー(54)。

その人気ゆえに多忙を極めたレネーは、41歳になった2010年に「少し立ち止まってプライベートの時間を優先したい」と休業を発表。6年間にわたる空白期間を経て、自身の代表作『ブリジット・ジョーンズの日記』の続編映画で華々しくカムバックした。

ウィノナ・ライダー

(左から)1990年と2022年に撮影されたウィノナ・ライダー Photo : Getty Images

映画『シザーハンズ』で共演したジョニー・デップ(60)と交際していたことでも知られる俳優のウィノナ・ライダー(51)は、人気絶頂だった2001年に窃盗容疑で逮捕されたことをきっかけにオファーが激減!

一時は俳優引退の噂も囁かれたものの、地道に脇役をこなし続け、2016年に配信がスタートしたNetflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シリーズで再ブレイクを果たした。

今回は、そんな逆転エピソードを持つセレブたちをまとめてご紹介!

メグ・ライアン(61)

メグ・ライアン
1989年に公開された映画『恋人たちの予感』に出演した際のメグ Photo : Getty Images

1986年、自身が24歳のときに公開された映画『トップガン』で注目を浴び、その後1989年に公開された映画『恋人たちの予感』が大ヒットを記録! 一躍人気俳優の仲間入りを果たしたメグ。

しかし、2000年代に入ってキャリアが低迷し始めると、美容整形を繰り返すように。ボトックス注射(顔のたるみやシワを軽減させることを目的とした、筋肉を萎縮させる注射)やフィラー手術(皮膚のたるみの補正のため、シリコンやヒアルロン酸などを注入する手術)を頻繁に行っていたことで知られている。

2013年、「ジョーカー顔」になってしまったと話題を呼んだ際のメグ Photo : Getty Images

また、2013年には美容整形を重ねたメグの顔が、映画『バットマン』でジャック・ニコルソン(86)が演じたジョーカーのような顔、通称「ジョーカー顔」だとSNSで話題に。そんな度重なる美容整形の影響か、俳優としての活動は2015年に公開された映画『涙のメッセンジャー 14歳の約束』を最後に途絶えていた。

しかしそれから約8年が経った今年、自身が監督・脚本・主演を務めるロマンティック・コメディ映画『What Happens Later(原題)』の公開がついに決定! ファンからは久しぶりのメグの主演作を心待ちにする声が寄せられている。

エドワード・ファーロング(45)

エドワード・ファーロング
1991年に公開された映画『ターミネーター2』に出演した際のエドワード・ファーロング Photo : Getty Images

地元でバスケットボールをしていたところ、映画『ターミネーター2』のキャスティングディレクターの目に留まり、演技未経験ながら当時13歳でリンダ・ハミルトン(66)扮するサラ・コナーの息子役に大抜擢されたエドワード・ファーロングは、作品の大ヒットとともにその名を世界中に轟かせることに。

しかし、そんな華々しいデビューの裏側でエドワードは常に「自分はみんな(視聴者)に何かを隠している」と感じ、精神的に不安定な日々を送っていたそう。まもなくしてアルコール依存症と薬物依存症のため、リハビリ施設への出入りを余儀なくされてしまう。

2022年、イベントに出席した際のエドワード Photo : Getty Images

リハビリ施設退院後も薬物の過剰摂取で病院に運ばれたり、飲酒運転で逮捕されたりと度々その問題行動が話題になっていたエドワードだったが、最近では5年間もの禁酒に成功し、2013年以来となる本格的な俳優復帰も宣言!

当時について、エドワードは「若い頃は(自身の私生活について)人から指摘されることもなく、お金の管理の仕方も知らなかった。(ブレイクするのが)もっと年をとってからだったなら、こんなに間違った決断をすることはなかっただろう」と、その後悔を語っている。

ブレンダン・フレイザー(54)

ブレンダン・フレイザー
2004年、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドを訪れた際のブレンダン・フレイザー Photo : Getty Images

1999年に公開された映画『ハムナプトラ』で一度は大ブレイクを果たしたものの、その後ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)の元会長からセクハラを受けてうつ状態になったことをきっかけに、長らく表舞台から姿を消していたブレンダン・フレイザーが、今年のアカデミー賞で涙のカムバックを果たしたのは記憶に新しい。

2023年3月、アカデミー賞授賞式のアフターパーティーに出席した際のブレンダン Photo : Getty Images

ブレンダンは、自身にとって実に12年ぶりの大型映画主演作『ザ・ホエール』で恋人を亡くしたショックから過食を繰り返し、引きこもりとなった余命わずかな元教師・チャーリーを演じ、第95回アカデミー賞主演男優賞を受賞! 自身の境遇とチャーリーの姿に重なる部分が多かったと涙ながらに語った受賞スピーチは大きな話題を呼んだ。

授賞式後に行われたインタビューでは、ファンに向けて「忍耐強く、チャーリーのように片足を前に出して、光に向かっていけばいいんです。信じてください。私にできることなら、あなたにもできるはずです。きっとうまくいきます」とメッセージを送った。

ウィノナ・ライダー(51)

ウィノナ・ライダー
1994年、「Golden Globe Award」の授賞式に出席した際のウィノナ Photo : Getty Images

1990年、映画『恋する人魚たち』でゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされ、注目を浴びた当時19歳のウィノナ。さらに同年には、ヒロインを演じた映画『シザーハンズ』が大ヒットを記録し、共演したジョニーとの交際もスタート! まさにシンデレラストーリーとも言えるスピード出世で、羨望を集めた。

しかし、その裏で、高校では芸能活動をしていたことを理由に酷いいじめに遭っていたといい、後に、10代の頃に境界性パーソナリティ障害(対人関係に極度に不安を抱いたり、それにより自身を傷つけるような行為を衝動的にしてしまったりする病気)を患っていたことも明かしている。

2022年、「Deadline Contenders Television」に出席した際のウィノナ Photo : Getty Images

そんな自身の経験から、ウィノナはNetflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』に出演している若いキャストたちに対して、ドラマに出演して注目を集めることの影響や、ドラマが終了した後の自分の状況にどう適応していくべきかなどについて、細かい気配りをしているとか。

同ドラマの制作総指揮を務めるロス・ダファー(39)は、インタビューで「セレブ、つまり有名人とはどういうものなのか、有名人に対するメディアの姿勢や、有名になったことによって感じる不安や混乱について若い子たちに説明してくれている」と、ウィノナのアドバイスを称賛した。

マコーレー・カルキン(42)

マコーレー・カルキン
1991年、「American Comedy Awards」の授賞式に出席した際のマコーレー・カルキン Photo : Getty Images

1990年、主演を務めた映画『ホーム・アローン』が世界中で大ヒットし、「世界一有名な子役」としてギネスにも認定されたことのあるマコーレー・カルキン。

しかし、婚姻関係を結んでいなかったマコーレーの両親がマコーレーの稼いだ莫大なギャランティを巡って裁判を起こし、泥沼化。1996年にはマコーレーが「父と母が裁判に決着をつけるまで、自分はどの作品にも出演しない」と俳優活動の休業を発表した。

2021年、「2021 Gucci Love Parade」でランウェイを歩いた際のマコーレー Photo : Getty Images

一連のトラブルの影響で10代半ばにしてアルコール依存症、20代になると薬物に手を染めてしまったマコーレー。その後30代後半になるまでは表舞台から遠ざかっていたものの、2016年に俳優としての活動を再開。2018年には番組の企画で『ホーム・アローン』の主人公・ケビンを26年ぶりに再演し、大きな話題を呼んだ。

また、41歳となった2021年にはファッションブランドGUCCIのコレクションにモデルとして出演するなど、徐々に活躍の場を増やしている。

セレーナ・ゴメス(30)

セレーナ・ゴメス
2007年、「2007 Teen Choice Awards」の授賞式に出席した際のセレーナ・ゴメス Photo : Getty Images

2007年、当時15歳で主演に抜擢されたディズニー・チャンネルのオリジナルドラマ『ウェイバリー通りのウィザードたち』でティーンから絶大な人気を集めたセレーナ・ゴメス。

翌年からは音楽活動も精力的にこなし、2013年に発売したソロ名義初のアルバムが全米アルバムチャートビルボード200で1位を獲得するなど、その人気は爆発的だった。

ところが、人気絶頂の2015年、セレーナは難病の全身性エリテマトーデス(免疫系の異常により、自分の細胞を攻撃する抗体が生じ、さまざまな臓器に炎症などが現れる病気)によって化学療法を受けていたことを告白。翌2016年8月、治療による副作用によって、パニック発作やうつを引き起こしていることを理由に、活動休止を発表した。

2023年3月、自身がローンチしたコスメブランド Rare Beautyのイベントに出席した際のセレーナ Photo : Getty Images

セレーナはその後、活動休止から約2年半が経った2019年1月に大の仲良しであることを公言していた歌手のジュリア・マイケルズ(29)とのコラボ楽曲で活動を再開! 不安障害を患っていることを公表していたジュリアとともに、『Anxiety(不安)』というタイトルの楽曲を発表した。

楽曲を発表した後に自身のインスタグラムを更新したセレーナは、「この曲はとても大切な曲。なぜなら、私も不安障害を経験しているし、友人たちも何人も経験していることだから。もし不安な気持ちになったとしても、あなたは一人じゃない。このメッセージだけは伝えたい」とメッセージを綴り、ファンから共感のコメントが多数寄せられた。

シャイア・ラブーフ(37)

シャイア・ラブーフ
2007年、「2007 ShoWest Award」の授賞式に出席した際のシャイア・ラブーフ Photo : Getty Images

映画『トランスフォーマー』シリーズなどで知られるシャイア・ラブーフは、逮捕歴が多いことで知られる俳優の一人。不法侵入や飲酒運転、暴行や窃盗など、度重なるトラブルによって、いつしかお騒がせ俳優として有名に。

2020年には俳優としても活躍するオリビア・ワイルド(39)が監督を務めた映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』からの降板が発表され、理由についてオリビアが「撮影現場での素行不良と他のキャストやスタッフとの衝突が原因の解雇」と語ったことから、さらなる批判を集めることとなった。

2023年5月、米カリフォルニア州ロサンゼルスで撮影されたシャイア Photo : Getty Images

ところが、最近のシャイアはその素行が改善しているともっぱらの話題。それは2021年に復縁の噂が浮上した元妻ミア・ゴス(29)の影響が大きいそうで、シャイアがリハビリ施設に入院していた時に唯一面会に来てくれたのもミアだったのだとか。

ふたりの間には2022年3月に長女イザベル(1)が誕生しており、シャイアは地元メディアの取材に「僕とミアはお互いを再発見し、愛と尊敬のある健康な家庭を作るための旅を始めている」と回答。

家族の支えを胸に俳優としての再出発を誓ったシャイアの4年ぶりの主演映画『Mace(原題)』は年内にクランクイン予定!

レネー・ゼルウィガー(54)

レネー・ゼルウィガー
2001年、パーティーに出席した際のレネー Photo : Getty Images

アカデミー賞の主要賞を2回、ゴールデングローブ賞の主要賞を4回受賞している人気俳優のレネーだが、41歳を迎えた2010年には多忙を理由に休業することを発表。休業中はパーティーなどの公の場にもほとんど出席せず、表舞台から離れた生活を送っていたという。

しかし、休業期間中の2014年に自身の美容整形疑惑が報じられた際には真っ向から否定するコメントを発表。女性の外見を面白おかしく報じるゴシップ記事について問題提起するエッセイを米オンラインメディア『ハフポスト』に寄稿し、話題を呼んだ。

2022年、自身が主演を務めたドラマ『The Thing About Pam(原題)』の上映会に出席した際のレネー Photo : Getty Images

エッセイの中で、「人を侮辱するような報道や残酷なレッテル、間違った情報が繰り返し、絶えず報道されることは無害なこととは言えません。そんなことよりも、私たちは社会的な本当の課題について、どうすればより良い行動がとれるのかについて、話し合うことができるはず」と語りかけたレネー。

2016年に大ヒット作の続編『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』でカムバックを果たして以降も、主人公・ブリジットの生き方に共感する女性たちへのアドバイスを含め、前向きなメッセージを発信し続けている。

エディ・マーフィー(62)

エディ・マーフィー
1980年に撮影されたエディ・マーフィー Photo : Getty Images

16歳のときにコメディアンとしての活動をスタートさせたエディ・マーフィーは、弱冠19歳で米人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』にレギュラー出演。様々なコントでお茶の間に笑いを届け、世界で最も人気のある喜劇俳優の一人とまで評されるようになった。

「いつも明るくて面白い」そんな世間からのイメージとは裏腹に、幼少期は苦労が絶えなかったというエディ。幼いころに父親が亡くなり、シングルマザーとなった母親もその後すぐに病気で亡くなったため、兄弟とともに里親のもとで暮らしたこともあるという。

2004年、自身が声優を務める映画『シュレック2』のプレミアイベントに出席した際のエディと元妻ニコール・ミッチェル・マーフィー(55)、子どもたち Photo : Getty Images

そんな幼少期の影響からか、エディは幼い頃から大家族に憧れていたそうで、プライベートでは5人の女性と10人の子どもをもうけた子だくさんセレブの代表格としても有名!

以前応じたインタビューでは「僕のキャリアや、アーティストとしての肩書きは、僕の人生の中心を占めるものではない。僕の人生の中心は家族と子どもたち。それが最も大事なことで、それ以外はすべて後回し」と語っており、クリスマスなどのイベントでは仲良し家族の集合写真が度々アップされている。

マライア・キャリー(54)

マライア・キャリー
1991年、「MTV Video Music Awards」の授賞式に出席した際のマライア・キャリー Photo : Getty Images

弾けるような笑顔が印象的な世界の歌姫 マライア・キャリーだが、2020年9月に発売された自身の回顧録では、アフリカ系アメリカ人の父とアイルランド系アメリカ人の母を持つクアドルーン(祖父母の内3人が白人、1人が黒人である人のこと)であることから酷いいじめに遭っていたため、長年「自分には居場所がない」と感じていたと綴り、壮絶な幼少期を振り返った。

それが原因かは不明だが、その後マライアは自身が双極性障害(活動的になる躁(そう)状態と、気分が落ち込むうつ状態を繰り返す病気)を患っており、2001年から17年間にわたって闘病を続けていることを2018年に初めて告白。なかなか受け入れることができず、最近になって治療と薬物投与を始めたと明かした。

2017年、そろってパーティーに出席した際のマライアとブライアン・タナカ Photo : Getty Images

治療を続けながらも、精力的に活動を続けるマライアの心の拠り所の一つとなっているのはパートナーの存在だという。これまで2度の結婚と離婚を経験しているマライアは、2017年から日系アメリカ人ダンサーのブライアン・タナカ(40)と交際をスタート。公のイベントでは常に仲睦まじい様子を見せている。

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