メーガン妃(39)といえば、ダイアナ元妃(享年36)やキャサリン妃(38)にも引けを取らないほど、影響力のあるファッションアイコンとして知られているが、英王室の非公式スタイリストをつけていたことは有名な話。
その人物は、メーガン妃が『SUITS/スーツ』の撮影をしていたときにトロントで知り合った、スタイリスト兼ウェディングプランナーのジェシカ・マルロニー(40)。ふたりはヨガをきっかけに親交を深め、同じジムやネイルサロンに通う間柄となり、いつしか一緒に海外旅行に出かけるほどの仲に。
それまでは、華やかなピンクドレスや、胸元が大きく開いたワンピースなど、派手なコンサバスタイルを好むメーガン妃だったが、そんなメーガン妃を華麗に変身させたのはジェシカの敏腕スタイリングのおかげといっても過言ではない(?)。
ふたりの友情は、メーガン妃が英王室に嫁いだあとも続き、ジェシカはのちに婚約発表、結婚式、ロイヤルツアーでのスタイリングを担当し、メーガン妃の王室ライフにおける重要な局面の陰の立役者となっていった。ジェシカが手がけたスタイリングから、メーガン妃の公務スタイルを語る上で外せないジバンシィを着用したルックまで、ふたりのゴシップを交えながらファッションチェック!
婚約会見のファッションに込められたメッセージとは?
2017年11月27日(現地時間)、ケンジントン宮殿内でヘンリー王子(36)と婚約会見を行ったメーガン妃。このとき、ストッキングを身につけずに生足でパンプスを履いたファッションが良くも悪くも視線を集めたが、裏ではジェシカがスタイリングのアドバイスをしていたという噂。深緑色のワンピースに羽織ったライン・ザ・レーベル(Line the Label)のラップコートと、バークス(Birks)のイヤリングは、カナダブランドのもの。そこには、カナダ出身であるジェシカに「母国のブランドを世界に向けて発信したい」という思惑があったから!? 結果、コートは即完売、イヤリングも生産が追い付かなくなるほどの経済効果をもたらした。
コート:ライン・ザ・レーベル(Line the Label)
イヤリング:バークス(Birks)
カナダブランドの虜になっていったメーガン妃
2018年1月、婚約発表から二度目となる公務で着用していたのが、カナダブランドのスマイス(Smythe)のテーラードコート。膝下丈のロングコートに、バーバリー(BURBERRY)のワイドパンツを合わせた、スタイリッシュなワークスタイルを披露。ジェシカの影響が大きかったのか、メーガン妃は積極的にカナダブランドを取り入れるようになっていった。ちなみに、中に着ていた黒のニットは、大手ファッションメーカーのマークス&スペンサーが展開するオートグラフ(AUTOGRAPH)というブランドのもので、値段は75ドル(約7,900円)とプチプラだったそう。
コート:スマイス(Smythe)
ニット:オートグラフ(AUTOGRAPH)
パンツ:バーバリー(BURBERRY)
カナダブランドの経営危機を救った伝説のワンピース
2018年7月、ネルソン・マンデラ元大統領(享年95)の生誕100年を記念してロンドンで開催されたイベントを訪れたとき、トレンチコート風のノースリーブワンピースを爽やかに着こなしていたメーガン妃。これは、ハウス・オブ・ノーニ(House of Nonie)というカナダブランドのアイテムで、メーガン妃が結婚前から愛用していた一着。ジェシカの薦めもあり、この日に選んだといわれている。ブランドのデザイナーが、「メーガン妃が着てくれたのよ」とSNSに投稿したことで注文が殺到し、同ブランドの経営危機を救ったという逸話も!
ワンピース:ハウス・オブ・ノーニ(House of Nonie)
おしゃれの幅がグンと広がったイエローワンピース
スタイリスト以外にもウェディングプランナーの肩書きを持つジェシカは、メーガン妃のウェディングアドバイザーとしても活躍。とくに挙式(2018年5月29日・現地時間)後は、メーガン妃の公務やイベントのスタイリングも手がけていた。2018年7月、チャリティ団体「ザ・クイーンズ・コモンウェルス・トラスト」のイベントにて、ブランドン・マックスウェル(BRANDON MAXWELL)のワンピースを着用したメーガン妃。シンプルなデザインながら、それまではシックなカラーを着用することが多かったため、イエローの鮮やかなワンピース姿は多くの人々を驚かせた。
ワンピース:ブランドン・マックスウェル(BRANDON MAXWELL)
この日は脇役だったけれど、ファッションはピカイチ!
2018年7月9日(現地時間)に行われた、ウィリアム王子(38)とキャサリン妃の第三子ルイ王子(2)の洗礼式では、ラルフ ローレン(Ralph Lauren)のオリーブグリーンのドレスを着用。控えめな色ながら、鎖骨が際立つボートネックやタイトなシルエットなど、メーガン妃の美しさを引き立てた一枚。こちらもジェシカのアドバイスを受けて、メーガン妃が選んだといわれている。ファシネーターやパンプスも同色でまとめたところに、ジェシカのセンスが光る。
ワンピース:ラルフ ローレン(Ralph Lauren)
控えめながらも、デザインにこだわった公務スタイル
ルイ王子の洗礼式の翌日に開かれた、英国王立空軍(RAF)の100周年記念祝賀会。晴れの舞台にジェシカが用意したのは、ディオール(DIOR)のAラインワンピースだった。ヘンリー王子の制服に寄り添うようなネイビーカラーは、妃らしい上品な印象を与える。繊細なデザインのファシネーターもドレスにぴったり! ここでもボートネックを選んだのは、「シックなだけではつまらない」というジェシカの好みを反映させている?
ドレス:ディオール(DIOR)
アシンメトリーのワンピースが主役のワーキングスタイル
ロンドンでのビッグイベントを終え、アイルランドにてロイヤルツアーを開始させたヘンリー王子とメーガン妃。じつは、ふたりが旅立つ前にロンドンに出向き、スタイリングのアドバイスをしていたというジェシカ。ツアー中は、メールや電話でも相談を受けたというから、メーガン妃にとって彼女の存在がいかに大きかったかが窺える。この日は、ローラン ムレ(Roland Mouret)のアシンメトリーなワンピースを主役に、キャリアウーマン風のワーキングスタイルを披露。手にした大きなバッグはフェンディ(FENDI)。バッグとパンプスはブラックでまとめて。
ワンピース:ローラン ムレ(Roland Mouret)
バッグ:フェンディ(FENDI)
「場違い」「感覚がズレている」と批判されたビーチルック
2018年10月に第一子妊娠を公表後、ヘンリー王子とともにオーストラリア外遊に参加したメーガン妃。ふたりは、16日間に及ぶ期間で76もの公務をこなしたとか! 多忙を極めるなか、メーガン妃のファッションを支えていたのがジェシカ。カナダの元首相ブライアン・マルルーニーの息子である彼女の夫、ベン・マルルーニー(44)も連れて現地入りしていたと見られている。連日のように、着こなしや着用ブランドがニュースで取り上げられていたなか、批判されたビーチルックが、クラブモナコ(Club Monaco)のトレンチコートに、ロージーズ(ROTHY'S)のローヒールを合わせたフォーマルな装い。この着こなしには、「場違い」「感覚がズレている」などの厳しい声があったが、一日でいくつもの公務をこなしていただけに、着替えている余裕はなかったのかもしれない。
コート:クラブモナコ(Club Monaco)
パンプス:ロージーズ(ROTHY'S)
ジャケットスタイルに込めたメーガン妃のやさしさ
オーストラリアツアーでは、スコット・モリソン首相(52)主催の昼食会に参加したふたり。メーガン妃は、ラジャンス(L'AGENCE)のピンストライプジャケットに、アウトランドデニム(Outland Denim)の黒スキニーを合わせたモノトーンでシックな装いを披露。オーストラリア発のアウトランドデニムは、人身売買の被害に遭った人々や貧困問題に苦しむカンボジアの女性たちの就労支援を行っているだけに、「ブランドの認知度を上げてくれた」とメーガン妃を称賛する声が続出した。
ジャケット:ラジャンス(L'AGENCE)
スキニー:アウトランドデニム(Outland Denim)
目を見張るようなターコイズブルーのドレスで晩餐会に出席
オーストラリア外遊8日目の夜、フィジー共和国のジオジ・コンロテ大統領(72)主催の公式晩餐会に出席したヘンリー王子とメーガン妃。ロンドンブランド、サフィヤ(Safiyaa)のターコイズブルーのドレスは、妊婦が転倒しないかとヒヤヒヤしてしまいそうなほど長く、流れるようなケープが特徴的。肌の露出は控えめながら、エレガントなドレス姿は会場中の視線を集めたはず!
ドレス:サフィヤ(Safiyaa)
ジバンシィのウェディングドレスで晴れの大舞台
2018年5月29日(現地時間)、総費用約47億円(挙式に約3億円、警備に約44億円)をかけ、執り行われたヘンリー王子とメーガン妃の結婚式。ジェシカは非公式ウェディングプランナーとして携わっていたそうで、ジバンシィ(GIVENCHY)の当時のデザイナー、クレア・
ちなみに、王室非公式でありながらも自分のために働いてくれたジェシカを、結婚式に招待したメーガン妃。ジェシカの3人の子どもたちは、ページボーイとブライズメイドを務めた。
ウェディングドレス:ジバンシィ(GIVENCHY)
ケープ付きのドレスで、エリザベス女王と初公務へ
ヘンリー王子との歴史的な結婚式からわずか半月ほどで、エリザベス女王(94)との初公務が実現。勝負服に選んだのは、ジバンシィ(GIVENCHY)のタイトなドレス。肘上まであるケープ付きのデザインが新鮮だ。写っていないが、クラッチバッグやパンプスを細ベルトと同じく黒で合わせ、シックにまとめたメーガン妃。エリザベス女王を引き立てたようにも見える。
ドレス:ジバンシィ(GIVENCHY)
ロイヤルアスコットデビューもジバンシィを贔屓
英王室の初夏のビッグイベントといえば、ロイヤルアスコットは外せない。2018年6月にデビューを飾ったメーガン妃は、ジバンシィ(GIVENCHY)のホワイトドレスに、王室御用達のフィリップ トレイシー(PHILIP TREACY)のファシネーターを合わせた。襟付きの上品なドレスながら、動くたびにスカートの裾がひらひらと揺れる一枚は、メーガン妃のアクティブな性格を表しているよう?
ドレス:ジバンシィ(GIVENCHY)
ファシネーター:フィリップ トレイシー(PHILIP TREACY)
セットアップで着こなした外遊スタイル
2018年7月にヘンリー王子とアイルランド外遊に参加したメーガン妃。ここでもジバンシィ(GIVENCHY)を着用していたところをキャッチ。モスグリーンのトップス×ペンシルスカートをセットアップで着こなした。小物は、スコットランド発のブランド、ストラスベリー(STRATHBERRY)のブラウンバッグとベージュのスウェードパンプスを合わせ、シックに。外遊らしからぬ大きなバッグの中身が気になるところ。
トップス、ペンシルスカート:ジバンシィ(GIVENCHY)
バッグ:ストラスベリー(STRATHBERRY)
『SUITS/スーツ』のレイチェル風パンツスーツを披露
こちらもアイルランド外遊にてキャッチされた一枚。ワンピースやスカートを着用することが多いキャサリン妃に比べて、スーツも難なく着こなすメーガン妃。この日はジバンシィ(GIVENCHY)のパンツスーツで登場した。インナーに白のトップスを合わせた王道のジャケットスタイルは、自身が演じた『SUITS/スーツ』のレイチェルを意識している?
パンツスーツ:ジバンシィ(GIVENCHY)
ロイヤルファミリーに寄り添ったモノトーンドレスで
2018年11月、70歳の誕生日を迎えたチャールズ皇太子。このときに公開されたポートレートでメーガン妃は、シックなブルー系で合わせたロイヤルファミリーに寄り添うようにモノトーンのドレスを着用した。ボートネックやノースリーブがメーガン妃らしいデザインはやはりジバンシィ(GIVENCHY)だが、ちょっぴり露出度が高め?
ドレス:ジバンシィ(GIVENCHY)
ロンドンでの単独初公務もジバンシィで
2018年9月、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで行われた展覧会にて、初となる単独公務に参加したメーガン妃。ネイビー地に黒のベロアがポイントのワンピースは、ジバンシィ(GIVENCHY)のオートクチュールからセレクト。袖口がシアー素材かつパフスリーブになったデザインが女性らしい一枚。両手に抱えたクラッチバッグも同ブランドで揃えて。
ワンピース、クラッチバッグ:ジバンシィ(GIVENCHY)
コートが主役の雅やかな「お呼ばれスタイル」
2018年10月、エリザベス女王の孫にあたるユージェニー王女(30)のロイヤルウェディングにてメーガン妃をキャッチ。ジバンシィ(GIVENCHY)のスタンドカラーコートを主役に、ファシネーターやパンプスもネイビーで品よくまとめた。このときすでに、アーチー(1)を妊娠していたメーガン妃。心なしか、お腹がふっくらしているようにも見える?
スタンドカラーコート:ジバンシィ(GIVENCHY)
計算ミス? プリーツスカートから生脚が見えるハプニング
ジェシカが同行していたと噂されるオーストラリア外遊にて、ジバンシィ(GIVENCHY)のニット×プリーツスカートを着用したメーガン妃。温泉地で有名なニュージーランドのロトルア市では、出迎えたファンたちと会話を楽しむ姿もキャッチされた。この日は天気がよかったせいか、メーガン妃が立ち止まると、プリーツスカートが透けて生脚が見えるというハプニングが! ここまではジェシカも計算していなかった?
ニット、プリーツスカート:ジバンシィ(GIVENCHY)
レイヤードしてまで着たかった? ジバンシィの半袖コート
第一次世界大戦終結を記念して、毎年11月に行われるリメンブランス・デーに初参加したメーガン妃。ジバンシィ(GIVENCHY)の半袖コートに、追悼の意を込めてポピーブローチをつけた。何が何でもこのコートを着用したかったのか、なかには黒いワンピースを着用し、レイヤードをした様子が窺える。タイトなヘアスタイルに、スティーブン・ジョーンズ(Stephen Jones)のファシネーターをオン。
半袖コート:ジバンシィ(GIVENCHY)
ファシネーター:スティーブン・ジョーンズ(Stephen Jones)
ファッションイベントでモードなマタニティスタイルを披露
2018年12月に開催された「ザ・ファッション・アワード2018」では、自身がこよなく愛するジバンシィ(GIVENCHY)のデザイナー、クレアの受賞に合わせてサプライズ登場したメーガン妃。大きく膨らんだお腹を両手で抱えるメーガン妃が着用したワンショルダーのブラックドレスは、もちろんジバンシィ(GIVENCHY)のもの。スポットライトを浴びながら、モードなマタニティスタイルを披露した。
ドレス:ジバンシィ(GIVENCHY)
ジバンシィの半袖コートをシックに着まわして
2019年1月、エリザベス女王から引き継ぎ、メーガン妃がパトロンを務めることになった「コモンウェルス大学協会」を訪問したときの一枚。ドレス×ジャケットの上から羽織ったのは、リメンブランス・デーでも着用していたジバンシィ(GIVENCHY)の半袖コート。オールブラックスタイルにも拘わらず、コートの重厚感とドレスの軽やかさが絶妙なバランス。
半袖コート:ジバンシィ(GIVENCHY)
ヘルシーな肌見せがポイントのシャツスタイル
2019年2月、エンデバー基金(負傷兵たちを支援する基金)の授賞式「
白シャツ、スリットスカート、クラッチバッグ:ジバンシィ(GIVENCHY)
パンプス:アクアズーラ(AQUAZZURA)
メーガン妃が結婚式で着用したドレスのデザインを、ジェシカがパクる!?
2018年5月29日(現地時間)に執り行われたヘンリー王子とメーガン妃の結婚式では、ウェディングプランナーとしてメーガン妃にアドバイスをしていたジェシカ。その後も順調な交友関係が続いていたと見られていたふたりだが、2019年7月、メーガン妃が挙式後に着用したステラ マッカートニー(Stella McCartney)のイブニングドレスに似たデザインを、「ジェシカが別の花嫁のために複製した?」という問題が浮上。ジェシカは、このドレスがクラインフィールドカナダ(Kleinfieldcanada)のものだと主張したが、SNSでは「メーガン妃のドレスに似ている」という声が続出した。
また、2020年6月には、黒人のインフルエンサーに対する差別発言でテレビ番組の降板を余儀なくされたジェシカ。「(ジェシカの一連の行動により)メーガン妃との関係に亀裂が入ったのでは?」と噂されるようになるも、ジェシカ本人は否定している。
ドレス:ステラ マッカートニー(Stella McCartney)
最新のポートレート写真でメーガン妃が選んだブランドは?
2020年10月、ヘンリー王子とメーガン妃が王室を離脱後初となる公式ポートレートを公開。スーツ姿で夫婦がカラダを寄せ合う仲睦まじい写真となっているが、メーガン妃が大切なポートレートのために選んだ一着は、アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)だった。これまでに着てこなかったブランドだけに、そこにはジェシカとの決別の意志が表れている!? どちらにせよ、メーガン妃のファッションが今後どのように変わっていくのか、益々目が離せない!
スーツ:アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)