話数を重ねていくごとに、驚くほど物語に引き込まれていく本格的なサスペンスドラマ『秘密の森』。Netflixオリジナルシリーズである本作は2017年にシーズン１が配信され、瞬く間に話題に。主演はミュージカル界でも名の通った実力派俳優のチョ・スンウ（40）と、モデル・女優としてワールドワイドに活躍するペ・ドゥナ（41）。大好評となったシーズン1の終了から3年の時を経て、2020年に待望のシーズン２が配信！ 韓国では『秘密の森2』の配信日を「ビスプ（『秘密の森』の略語）デー」として視聴するためにビスプデーには早く帰宅する人が続出するなど、一種の社会現象を巻き起こしたドラマ。
物語を書き上げたのは、両シーズンとも作家イ・スヨン、シーズン1では『WATCHER』『アルハンブラ宮殿の思い出』『青春の記録』を手がけたアン・ギルホ監督が演出を務め、シーズン2では『むやみに切なく』『おひとりさま ジヨンさん』を手がけたパク・ヒョンソク監督に変わったことでも大きな話題を呼んだ。観る人をグッと惹きつけて離さない犯罪スリラードラマ『秘密の森』の人気の秘密と、一気見したくなるストーリーを解説！シーズン１と2のエディターの勝手に見どころ！もチェックして。
【シーズン1】感情を失った冷徹検事と、破天荒な女性刑事がコンビに!?
チョ・スンウ演じる検事ファン・シモクは10代の頃、脳の一部が異常な発達を遂げたことにより小さな音にも痛みを感じるようになったため、外科的治療を受けることに。ただその治療の代償として、感情を失ってしまった。そんなシモクが検察内部に関わる事件を追うことでペ・ドゥナ演じる正義感溢れる刑事ハン・ヨジンと出会い、少しずつ変わっていく。『秘密の森』はシモクがヨジンと共に、検察スポンサー殺人事件の裏側に隠された真実を暴く内部秘密追跡劇！
殺人容疑で逮捕した人物は、本当に犯人か？
西部地検刑事3部に属するシモクは、同僚検事たちのスポンサーだったパク・ムソン（オム・ヒョソプ 54）から「検事たちの不正情報を提供する」という連絡を受けて、ムソンの家に向かうことに。しかし、すでにムソンは何者かによって刃物で数カ所刺され、死亡していた。シモクは殺人容疑者であるカン・ジンソプ（ユン・ギョンホ 40）を緊急逮捕し、あらゆる証拠を見つけ、事件解決かと思われたが……!?
必死に無罪を主張するジンソプに下された判決とは
龍山ケーブルテレビ会社に勤めていたジンソプは「テレビの修理のために家には入ったが、すでに死んでいた。その家で強盗はしてしまったが、殺人はしていない！」と裁判中にも頑なに殺人罪を否定する。裁判官は「明確な証拠を否定し反省の色もない被告人に、懲役22年の刑を言い渡す」と有罪判決を下した。ずっと容疑を否認していたジンソプは、嘆願書を残し、刑務所内で自殺してしまう。
次から次へと勃発する事件に、息つく暇もない！
検察庁の先輩検事ソ・ドンジェ（イ・ジュニョク 36）にアドバイスを貰いながら、事件の担当検事となったシモクの後輩ヨン・ウンス（シン・ヘソン 31）。ジンソプが嘆願書を残して自殺したことで事件の再捜査が進められるなか、新犯人の存在が明らかになり、ウンスは世間から「殺人検事」と大バッシングを受けることに。しかしながらムソンの事件は事の発端にすぎず、真相に近づく度に、何か巨大な権力によって事件が捏造されようとしていることに気付くシモクとヨジン。果たして検察内・警察内の裏切り者は誰なのか、黒幕の目的は一体何なのか!?
【シーズン1のエディターの勝手に見どころ！】
「この人こそ犯人！」と思う人物の裏に必ず次なる容疑者が潜んでいるから、いつまで経っても答えを導き出せないもどかしさがクセになる！ 「次のエピソードが観たい」というよりも「観なくてはならない！」という使命感に駆られ、もの凄いスピードで鑑賞してしまいます。シーズン1は、とにかくストーリーの中で“裏切り”が多い！ 信頼していた人物が次々と容疑者に変わっていくなど、予想を上回る展開にハラハラドキドキ。
【シーズン2】2年の歳月を経て再び、ソウルへ
激動の内部事件の秘密を暴き、統営（トンヨン）地方の検察庁に異動になったシモク。シーズン2では、統営地方での2年間の勤務の後、紆余曲折を経て再びソウルに戻ることになる。自身の送別会に出席するために車で会場に向かっていたシモクは、海岸近くで立ち入りの統制線が切れていることに気付く。上司からの催促もあり急いで会場へと車を走らせるシモクだったけれど、救急車や多くのパトカーとすれ違い、海岸へ引き返すことに。すると3人で旅行に来ていた男子大学生のうち、2人が海で溺れて死亡していた。
最高コンビが再びタッグを組むことに
統営で起きた事件を知り、久しぶりにシモクに連絡を取ったヨジン。溺死事件の流れについてヨジンに話し、再び協力して事件を捜査することになったふたり。そんななかシモクに刑事法制団の検事部長ウ・テハ（チェ・ムソン 52）から一本の電話が入り、ソウルへ向かうことに。70年間にわたって検察の特権であった捜査権を巡り、警察側との協議会が開かれることが決定。検察側の代表者のひとりとして選ばれたシモクだったが、警察側の代表者のひとりにはヨジンが選抜されていた！
捜査権を持つべきは、検察か、警察か？
海での溺死事件を捜査するなか、統制線を故意的に切断したカップルの存在が明らかになったものの、生存者である男子大学生と示談を交わし、不起訴となった。たった1日で溺死事件を事故として検察側で処理されたことに疑問を抱くシモク。そんななか、警察庁の情報部部長チェ・ビッ（チョン・へジン 44）は、溺死で亡くなった学生の父親のもとを訪ね、検察の非情な対応を批判するなど、世論の検察への不満を膨張させるパフォーマンスへと乗り出した。協議会を前にして、すでに火種が爆発！
検察VS警察の因縁対決が始まる
早速テハのもとを訪ねたシモクは、シーズン1でもキーパーソンだった先輩検事ソ・ドンジェと出くわす。警察側の殺人事件隠蔽疑惑を突き止めるため、とある事件の再捜査を始めるドンジェに対し、テハはシモクと協力するようにと命じる。シモクはドンジェが持ってきた「2017年細谷地区隊警察官自殺事件」と記された資料に目を通し始めるが……。
かつての同僚バディがまたしても集合
警察側の協議会の代表としてヨジンを指名したビッは、協議会のメンバーに一般刑事をひとり連れてくるように命じる。ヨジンは迷いながらも、かつて龍山警察署で同僚だった刑事チャン・ゴン（チェ・ジェウン 41）に依頼することに。果たして捜査権の行方はどうなる？
因縁のハンジョグループとの対決も見逃せない！
シモクの上司で西部地検次長検事だったイ・チャンジュン（ユ・ジェミョン 47）の妻であり、シーズン1から登場している、現ハンジョグループ会長イ・ヨンジェ（ユン・セア 42）。チャンジュンと自身の父イ・ユンボム（イ・ギョンヨン 59）が犯した事件のあと、会長に就任したヨンジェだったが、シーズン1同様にまたしてもハンジョグループにある疑惑が持ちかかる。
愛する夫のかつての部下の来訪に、ヨンジェは？
「2017年細谷地区隊警察官自殺事件」を再捜査する上でとある人物の存在が浮き上がり、ヨンジェのもとを訪れたドンジェ。かつてチャンジュンの部下として働いていたドンジェに、ヨンジェは複雑な表情を浮かべる。ハンジョグループと自殺事件に何か関連性はあるのか？ 物事が複雑に絡まりすぎて、解決の糸口がまるで見えない！
警察の隠蔽工作は嘘か、真実か……？ 展開が読めない！
シモクとは別に、細谷地区隊の自殺事件を調べていたヨジン。なんと検察がかつての事件を再捜査していると聞きつけたビッより、誰よりも早く調査するように命じられていたのだ。自殺ではない可能性が浮上したことで、賄賂で有罪になった細谷地区の元警察官に話を聞くことに。すると拘置所でシモクとドンジェとばったり遭遇！ 協議会のこともあり複雑な心境のふたり。検察と警察の戦いの結末はどこにあるのか？
事件を追っていたドンジェが行方不明に
検察と警察の激しい攻防が繰り広げられるなか、突然ドンジェが自身の車と血痕だけを残し、行方が分からなくなってしまう。痕跡から判断するに、何者かに頭を強く打たれ、車で連れ去られたよう。テハからドンジェ失踪事件捜査を担当するように命じられたシモクは、ヨジンとかつて所属していた龍山警察署とともに捜査に繰り出す。
拉致犯人の見当がつかず、焦るふたり
拉致現場が再開発区域であったため監視カメラもほとんど設置されておらず、ドンジェ失踪事件の手がかりがなかなか掴めない。龍山警察署はドンジェの妻に出演を依頼し、捜査協力を呼びかける動画を一般公開し、情報収集することに。一向に情報提供がないなか、公開アドレスに送られてきた一枚の写真に驚愕！ そこにはドンジェの物と思われる血だらけのネクタイとともに「すでに片付けた」というメッセージが残されていた。
ドンジェ拉致事件の目撃者が現れる！
犯人は警察関係の人間ではないかという噂が世間で広がり、頭を抱えていたビッ。そんな時、ドンジェの妻の捜査協力を呼びかける動画に目撃証言のコメントが！ 早速目撃者にコンタクトを取る龍山警察署だったが、目撃者の証言によると、なんと犯人は警察官だという。果たしてそれは嘘か、真実か。そして未だ行方不明のドンジェの生死は？ ジェットコースターのように激しいストーリー展開に、終始心臓がバクバク！
検察と警察の幹部たちの怪しい動きに注目
目撃者とともに現場検証を行うシモクとヨジン。度重なる矛盾を追及することで目撃者の証言は虚偽だったことが判明し、ドンジェの行方も分からぬまま、再び事件は振り出しに戻ってしまう。そんななか2度目の協議会が開催されることになり、監査院に集合した代表者たち。依然として結論が出ないまま協議会は終了。ただ敵同士のように思えたテハとビッの間に、何か共通の秘密事項があると気付くシモク。それにはハンジョグループが関わっている可能性が!?
シーズン1の重要メンバーが再集合！ シモクに伝えたいこととは？
ドンジェを拉致した人物は一体誰なのか？ そしてドンジェは生きているのか？ 2017年に起きた細谷地区隊警察官自殺事件は、警察官による他殺を隠蔽されているのか、調査通り本当に自殺だったのか。テハとビッが隠している事件は、誰によって暴かれるのか。謎だらけの真実がついに明らかに！ そんな重要なエピソードではシモクの夢の中に、シーズン1に登場したウンス、チャンジュン、西部地検事件課課長ユン・セウォン（イ・ギュヒョン 37）、そしてシーズン2にも登場しているシモクの上司カン・ウォンチョル（パク・ソングン 49）が登場した。彼らがシモクに伝えたいこととは一体？
事件解決のためにヨジンが選んだ答え
ビッを同性の上司として心から信頼・尊敬していたヨジンに、受け入れ難い真実が襲いかかる。 苦しい選択を迫られるなか、どのような答えを示すのか。シーズン1のようなタンバルモリカットで登場した姿に、強い決意表明が見える!? 果たしてヨジンが選ぶ道に光はあるのかも、気になるところ！
【シーズン2のエディターの勝手に見どころ！】
シーズン1よりも、検察と警察の激しい因縁対決が見どころ。70年間にわたって保持してきた捜査権を、地位と名誉にかけて手放すつもりはない検察。一方、世間の検察への避難が集中するなかで好機を逃すまいと、あらゆる方法で捜査権を手に入れようとする警察の壮絶なバトルから目が離せない。そしてエピソードが進むごとに明らかになる、陰謀や真実に驚愕します。シーズン1同様、読めないストーリー展開はもちろん、ペ・ドゥナ演じるヨジンの黒を基調としたモードな刑事ファッションにも注目したい！
