全米視聴率ランキングのストリーミング部門で、ぶっちぎりの1位を記録し続けるNetflixオリジナルシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』。冷戦時代を舞台に、母親の死により8歳でアメリカの孤児院に預けられることになったベス・ハーモンが、男性優位のチェス界で、自身の才に溺れながらも必死にチェスや人生と向き合っていく物語。10月末に配信されてから、日本でも話題となっている同作品。ストーリーはもちろん、そのなかでも主演アニャ・テイラー=ジョイ(24)が演じるベスのレトロなファッションが可愛すぎると注目を浴びている!
photo:Instagram(@anyataylorjoy)
50〜60'sを舞台にした本作は、エピソードを重ねるごとに、ベスのファッションセンスが格段に磨かれていく様も見どころ! 当時特有の淡い色使いや、ガーリーなドレスを主としたレトロなスタイルに目が釘付けに。そんなベスのファッションから、今なら一気見できる全7話のストーリーのなかから印象的なシーンをピックアップ!
赤茶ヘアとくすみグリーンのニットがおしゃれ!
『クイーンズ・ギャンビット』で衣装を担当したのは、ガブリエル・バインダー。当時イギリスの若者の間で流行っていたモッズスタイルを意識したスタイリングに魅了される! このシーンではくすみグリーンのモヘアニットに、ベスのトレードマークでもあるスカーフを頭に巻いて、ガーリーなレトロルックに。
エレガントなAラインドレスで初試合に臨む
のちに引き取られることになる養母アルマ・ウィートリー(マリエル・ヘラー)とともに、初の国際試合に参加するためにメキシコを訪れたときのこと。初試合のときには、シンプルながらも品が漂うホワイトのAラインドレスをまとった。華奢なゴールドのブレスレットがコーディネートをグッと華やかに彩る。
レトロスタイルはヘアとベーシックカラーで演出
チェスの試合のワンシーン。ここではディープグリーンのタートルネックニットに、黒のフレアスカートを合わせて、スタンダードカラーでつくるガーリールックを披露した。あえてノーアクセサリーでまとめればモダンな雰囲気に。くるりと外巻きにしたヘアスタイルも相まって、レディなムードが加速。
オールモノトーンで“ガーリー”に
ラスベガスで開催された全米オープンに出場したベスが、現地で雑誌『チェス・レビュー』のインタビューを受けているこのシーン。黒のショートジャケットにチェック柄のミニマルなドレスをまとった。上半身のラインに沿うタイトなドレスで、華奢なウエストが強調されている。
ふわりと広がるフレアスカートがベスの相棒
メキシコシティで行われた国際試合のシーン。ベスのファッションを語る上で欠かせないアイテムといえば、フレアスカート! ピーターパンカラーのホワイトブラウスを鮮やかなイエローのフレアスカートにインして、コーディネートのバランスを調整した。
ドレスをスクールガール風にまとって
大会に出場するため学校を休み、養母アルマとシンシナティを訪れたベス。このシーンではスタンダードな白シャツにチェック柄のドレスをレイヤードして登場。胸元が大きく開いたシャツからホワイトのインナーをのぞかせて、品の良さもしっかりアピール。スクールガールのようなレトロなスタイルが可愛らしい!
ベスにしては珍しいミニ丈のスカート!
オハイオ米国チェス選手権で、宿敵であり仲間でもあるベニー・ワッツ(トーマス・ブロディ=サングスター 30)と再会を果たしたシーン。フロント&バックともにVネックのディテールを採用したストライプ柄のトップスを主役に、サイドボタンがポイントとなったミニ丈のフレアスカートをセレクトし、フレッシュな印象に。エレガントなスカーフをヘッドアクセサリーとして活用するテクニックも参考になる!
エフォートレスなモノトーンスタイルを表現
しばらくの間ベニーの家で同居させてもらうことにしたベスは、ベニーの友人たちとともに多面指しチェスを開始! このシーンでは丸襟シャツにマニッシュなブラックパンツをセレクト。お気に入りのスカーフも黒を選んでモノトーンルックに仕上げている。
ヌーディカラーに黒のスパイスを薫らせて
パリの国際大会に出場したベスは、ヌーディカラーにブラックのアクセントでグッとモードな表情を浮かべるドレスを着用。そして翌日の対戦相手が、ベスが唯一恐れるチェス界の世界チャンピオン、ボルゴフ(マルチン・ドロチンスキ 47)だと分かり、一気に緊張感が漂う!
白のハイネックニットが欲しくなるルック!
世界チャンピオンとの戦いに備えて、ホテルの自室で試合のシミュレーションを始めていた。オンオフもジェンダーも関係なくまとえるホワイトのハイネックニットに、リラクシングな黒パンツを合わせて、ラフなムード。オーバーサイズかつリブ素材のニットは今冬の主役を張れるアイテム!
キャミソール×カーディガンでフェミニンに
ボルゴフとの試合を終えて、パリから帰国したベス。あえてパステルブルーのキャミソールと白のレースショーツを見せて、センシュアルなルームウェアスタイルを披露した。その上からブラウンのカーディガンをラフに着れば、ロマンティックなムードが一気に加速。
ギミックの効いたチェック柄コートがメイン
モスクワで開催されたトーナメント試合に参加したときのシーン。カラーデザインがユニークなコートは、あまり柄物を着用しないベスには珍しいチェック柄、ウィンドウぺーンをセレクト。インナーとグローブはコーディネートを引き締める黒を合わせ、レトロモダンな雰囲気に。
ラストシーンで披露したホワイトコーディネート
ラストシーンでベスが披露したのは、イノセントな魅力が漂うホワイトを基調としたコーディネート。ラウンドネックの上品なコートにベレー帽やグローブまで白で統一し、まるでチェスの“白のクイーン”を表現したかのようなスタイリングに。全7話でさまざまなスタイリングを通し視聴者を楽しませてくれたヒロイン・ベス。ストーリーを追いながらも、50〜60'sのファッションに注目したくなる魅力が詰まったドラマ!
【オフショット】監督スコットとつかぬ間の休憩中⁉
り白いポロシャツとショートパンツのスポーティルックで、監督スコット・フランク(60)とのオフショットをインスタグラムに投稿したアニャ。赤茶色のボブヘアに、白いビッグターバンがよく似合う! エピソード7では孤児院で一緒に育った家族のような存在、ジョリーン(モーゼス・イングラム)とテニスをしているときに着用!
真剣な眼差しでモニターをチェック中?
出演シーンを確認しているのか、モニターを真剣に見つめるアニャの姿は彼女のインスタグラムより。セーラーカラーのサマーニットにラフなデニムパンツを合わせて、カジュアルなスタイリングに着地させた。ベスのファッションで度々登場するスカーフは、髪色にもよく似合う赤茶色のものをピックアップ!
金曜日は『クイーンズ・ギャンビット』デイ!
「『クイーンズ・ギャンビット』は、金曜日にNetflixで配信中」との文言とともに、オフショットをインスタグラムに投稿。ドラマで見せたレトロなスタイルと同様に、ヴィンテージライクなファッションが好きだというアニャ。今後は彼女自身のファッションスタイルにも注目したい!
【見どころ!】ファッションだけじゃない! ベスのチェス人生の経緯にも注目
『クイーンズ・ギャンビット』は、映画『ハスラー』などで知られるアメリカの作家ウォルター・テヴィス(享年56)の同名小説。母親の死をきっかけにアメリカの孤児院に預けられた主人公ベスの、8歳から22歳までの人生を描いた物語になっている。孤児院に入ることになったベスは仲良くなった同世代のジョリーンに助言をもらいながら、施設での淡々とした生活を送っていた。そんなある日、先生からの頼まれごとで地下室へ移動すると、ひとりでチェスを指す用務員のシャイベル(ビル・キャンプ 56)と出会う。
チェス界に彗星の如く現れた神童
施設では心が落ち着く“緑の薬”と体を強くする“オレンジの薬”が渡され、ベスは違和感を覚えながらも服用していたが、のちに依存症となってしまう緑の薬は「精神安定剤」の一種だった。シャイベルにチェスを習うために地下室に通い詰めていたベスは、薬を盗み大量摂取したことで、チェスを禁じられてしまう。その後14歳になったベスはレキシントンに住むウィークリー家に引き取られることになり、親友のジョリーンを残し、施設を去ることに。そこでまたチェスの世界に足を踏み入れることになるのだが……。
養母アルマとの生活で、再びチェスを始める
出張が多く家族に関心のない養父オールストンは、家にいないことのほうが多かったため、実際は養母アルマとの二人暮らし状態。ベスにチェスの才能があることを知った養母アルマは、シンシナティで開催されるチェスの大会で、優勝賞金を勝ち取ろうとベスに持ちかける。この大会を通して「チェス界の神童」としてベスの存在が一気に世間に知れ渡ることになり、それ以降さまざまな大会に出場する毎日を過ごしていた。そしてラスベガスで開催された全米オープンでも順調に勝ち進めていたが、優勝候補のベニーとの戦いに敗れてしまう。ベスは初めて敗北の悔しさを経験することに!
初めて挫折を味わうベスに、さらなる不幸が襲いかかる
世界チャンピオンであるロシア人プレイヤー、ボルゴフとの試合を夢見て、ロシア語の勉強を始めた。そして彼も参加するメキシコシティの大会に出場するために養母アルマとメキシコへ向かうが、試合でボルゴフに完敗したベスは、またしても悔しい思いを募らせる。ホテルの部屋に戻り養母アルマに試合の経緯を話し続けるベスだったが、思いもよらない不幸が彼女を襲い……。
チェスとの出合いは幸か不幸か?
施設で大量摂取してからずっと、緑の薬(精神安定剤)に依存していたベス。度重なる挫折や不幸を味わい、生きる気力を失いかけていた彼女の元に、ベニーをはじめチェスを通して知り合った仲間たちが集まる。そんななかベスの宿敵・ボルゴフと再び対局が決定。果たしてベスは勝つことができるのか? 弱い自分と決別することができるのか? チェスを通して変わりゆく、ベスの姿から目が離せない!