以前こちらの記事でも『愛の不時着』ヒロインのユン・セリ(ソン・イェジン 39)のファッションについて紹介していますが、世界的大ヒットとなったドラマの効果やユン・セリというキャラクターの影響もあり、今勢いを増して注目されているのが、韓国ドラマに登場する“CEO”スタイル! ユン・セリのような大企業のCEOをはじめ、『シークレット・ブティック』でJブティックのCEOを務めるジェニー・チャン(キム・ソナ 47)、さらに『スタートアップ: 夢の扉』のソ・ダルミ(ぺ・スジ 26)といった若手のCEOスタイルまで。8作品に登場する、個性溢れるCEOのファッションルックを調査!
従来の韓国ドラマでは男性の御曹司やCEOが登場することが多かったけれど、近年は女性のCEOキャラクターが描かれることがグッと増え、そのファッションルックを楽しみながら、物語の中で仕事へのやる気や活力をもらえる作品も多い。それぞれのドラマに登場するCEOの独自のファッションポイントに加え、徹夜で鑑賞したくなる作品の見どころもピックアップ!
『愛の不時着』/ユン・セリ(ソン・イェジン)=セットアップ&ワンピース
世界中で大ブームを巻き起こし、すでにミュージカル化まで決定しているなど、驚異的な人気を誇るドラマ『愛の不時着』。ミュージカルは2022年にソウルでの初演を予定しており、今からチケット争奪戦が予想されるけれど、セリのCEOスタイルをどうやって表現してくれるのかも楽しみ! 大企業セリスチョイスのCEOであるセリの王道ルックは、「セットアップスーツ」とタイトな「ワンピース」。くすんだイエローが上品かつモードな表情を醸すスーツは、マックスマーラ(Max Mara)のもの。
スーツ:マックスマーラ(Max Mara)
ツイードのセットアップスーツで上品に
ゴールドの大きなボタンが多く施され、クラシカルな雰囲気を打ち出すツイード素材のジャケット&スカート。セリが得意とする華やかさを表現しつつ、オールホワイトでエレガントに振り切った、まさにセリらしいCEOスタイル!
ジャケットの肩掛けもセリならでは!
オープニングの映像でセリが着用していたルック。セットアップスーツに加えて、劇中でよく見られたのはジャケットの肩掛け! フォルムは至ってシンプルながらも、ラペル部分をブラックにすることで一気に洗練されたムードに誘うジャケットに、ラッフルデザインが華やかなワンピースを合わせて、エレガントなホワイトルックが完成。
大輪が舞う花柄のドレスをまとって
最終話のスイスでのシーンでまとったのは、ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)の、花柄が大胆に咲き誇り、思わず目を奪われるようなドレス。ボディラインに寄り添うタイトなシルエットや、スクエアネックのディテールがセリの美しさをここぞとばかりに引き立てる!
ドレス:ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)
『シークレット・ブティック』/ジェニー・チャン(キム・ソナ)=ミニ丈&クロップドパンツ
主演ドラマ『私の名前はキム・サムスン』で大ブレイクを遂げたカメレオン女優といえば、キム・ソナ。2019年に韓国で放送された『シークレット・ブティック』では、高級ショップが立ち並ぶ江南に店を構えるJブティックのCEOジェニー・チャンを熱演! ジェニーの壮大な復讐劇の行方はもちろん、その研ぎ澄まされたファッションスタイルに注目が集まったドラマ。ジェニーのファッションのポイントは大きく分けると「ミニ丈」と「クロップドパンツ」。ブラックのトレンチコートから美しい脚を大胆にのぞかせて。シャネル(CHANEL)のアイコニックなチェーンバッグで、オールブラックスタイルに遊び心も加えている。そしてブラウンカラーのタンバルモリヘアと赤リップメイクで、モードなムードがさらに加速!
バッグ:シャネル(CHANEL)
鮮やかなグリーンのスカートを主役に
ふわりとしたボリュームの出るシルエットが特徴的なマイクロミニ丈のスカートを、コーディネートの主役に。動くたびに異なる表情を見せるような、フロント部分のディテールにもセンスが漂う。トップスはホワイトのタートルネックを選び、ファッションブティックのCEOらしい洗練されたムードがグッと急上昇!
モダンなブラウンのセットアップで登場
ミニ丈とはまたガラリと印象を変えて、ジェニーがよく着用しているのがクロップドパンツ。くるぶしを見せ、足元はヒールパンプスをチョイス。そしてこれらをワントーンでまとうのがジェニーの鉄則! ゴールドボタンやブラウンカラーでクラシカルな印象を放つジャケットをセットアップでまとい、黒のクラッチバッグでエッジィなエレメントを投入。
オールブラックでモードに磨きをかけて
日々のコーディネートの参考になるジェニーのモードなオールブラックスタイル。ハイウエストのパンツはロールアップすることで、クロップドパンツに見せるのがジェニー流。ロールアップに加え、ヒールパンプスやベルトマークの相乗効果で、スタイルアップを図って。ジェニーのようにシアートップスを取り入れて異素材を組み合わせれば、野暮ったくないワンカラースタイルが完成。
『青春の記録』/イ・ミンジェ(シン・ドンミ)=ストリートMIX!
パク・ボゴム(27)入隊前の最後の作品となったドラマ『青春の記録』。以前こちらの記事でヒロインのアン・ジョンハを演じたパク・ソダム(29)のファッションについて紹介していますが、物語の中で忘れてはならない存在といえば、サ・ヘジュン(ボゴム)の所属する事務所「チャンポン」のCEO兼マネージャーのイ・ミンジェ(シン・ドンミ 43)! ジャケット×パンツと極めてシンプルながらも、足元にはカジュアルなスニーカーを取り入れるなど、「ストリートMIX」に着こなすCEOスタイルが素敵。トレンドのスカーフで遊び心もしっかり薫らせて。
ペールトーンのセットアップスーツをクールに
コーディネートにハンサムな雰囲気を演出させるのがうまいミンジェ。ガーリーな着こなしも楽しめそうなパープルのセットアップスーツに、重厚感のある黒のクロスバッグや、ホワイトスニーカーを合わせて、ミンジェらしいアクティブなスタイリングに!
『スタートアップ: 夢の扉』/ソ・ダルミ(ぺ・スジ)=ジャケット×デニム
ナム・ジュヒョク(27)とペ・スジの最強コンビにラブコールが絶えなかっただけでなく、ジュヒョクの恋のライバルを熱演したキム・ソンホ(34)のファンが急増したことでも知られるドラマ『スタートアップ: 夢の扉』。「企業すること」を夢に抱く、若者たちの青春を描いた物語となっており、若手世代のCEOソ・ダルミ(スジ)のファッションにも注目が集まった本作! 若きCEOらしいダルミのスタイルはカジュアルライクに「ジャケット×デニム」が基本。グレーやベージュのベーシックなジャケットに、淡色のストレートデニムを合わせ、上品なデニムルックを披露している。
ジャケットのインナーは“シャツ”率高め!
デニムでカジュアルに見える分、ジャケットのインナーはシャツやブラウスを選んでいることが多いダルミ。このシーンではテーパードデニムパンツに、ビッグカラーの花柄シャツを取り入れて、レトロなムードを表現。
『ペントハウス』/シム・スリョン(イ・ジア)=モダン
4月2日(金)に韓国で最終話が放送され、衝撃的な展開で幕を閉じた愛憎ドラマ『ペントハウス』のシーズン2。シーズン1から韓国で社会現象を巻き起こすほどの人気を博し、現在シーズン1がKNTVで日本初放送中! ソウルの高級住宅地にある100階立てのタワーマンション“ペントハウス”に住むシム・スリョン(イ・ジア 42)の壮絶な復讐劇とともに、作中では亡き父が経営していた高級家具屋のCEOとなるスリョンの「モダン」なスタイルにも注目したい。
ボリュームスリーブ×スリムパンツのバランスが絶妙
華やかな社交界シーンを除けば、モノトーンを主としたモダンなスタイリングが目立ったスリョン。ボリュームスリーブが特徴的なベージュのジャケットは、上品ながらもどこかスポーティなエレメントも薫るアイテム。上半身にボリュームが出る分、下半身はスリムパンツを穿いて、コーディネートバランスを調整している。
『それでも僕らは走り続ける』/ソ・ダナ(チェ・スヨン)=モノトーン
こちらの記事でも紹介した『それでも僕らは走り続ける』からは、ダンエージェントのCEO兼財閥ソミョングループの常務ソ・ダナ(チェ・スヨン 31)のファッションをピックアップ。スヨンの群を抜いたスタイルであらゆるルックを着こなしていたけれど、特に目立ったのは「モノトーン」のスタイリング! 1枚でインパクトを放つデザインドレスをまとい、圧倒的な存在感を発揮。フロント部分のアンバランスなカッティングがまたハイセンス。
オールブラックで表現する、大人の可愛らしさ
パワーショルダーにスクエアネックのディテールがファッショナブルなジャケットを、見事モードに着こなしたダナ。タイトシルエットのロングスカートは、レザーのような質感のものをセレクトして、トップとボトムで異なる素材感にすれば、ワンカラースタイルがより洗練されて見える。タイトなシルエットや適度な肌見せ、そして重みのある前髪とロングヘアのさじ加減で、大人の可愛さが滲むコーディネートに。
定番の枠にとどまらないモノトーンルック
スリムなシルエットが目を引くホワイトのテーラードジャケットに、チュール素材にポルカドット柄を施したフレアスカートを合わせたダナ。全体をレトロチックに決めながらも、足元にスニーカーを選んで、スポーティなムードを投入するのがダナらしい。ディオール(DIOR)のハンドバッグがコーディネートをより洗練させて見せる。
バッグ:ディオール(DIOR)
『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜』/チャン・マンウォル(IU)=タイトシルエット
次世代を牽引する若きスター、IU(27)とヨ・ジング(23)の共演が話題を呼んだドラマ『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人』。IUが演じたチャン・マンウォルは、1,000年以上の時を生きるホテルデルーナのCEO! この写真でまとっているのは、ガーリーな魅力が漂うギンガムチェックのセットアップ。ボディラインに沿うように「タイトなシルエット」がマンウォルらしい。そして写真の中央には、IUと『ドリームハイ』で共演してから親交のあるキム・スヒョン(33)の姿が! ミラクルショットはIUのインスタグラムより。
マンウォルの人生をカラーパレットで演出
幽霊が泊まる不思議なホテルのCEOを務めるマンウォルだけに、黒や紫といったカラーパレットで“闇”を表現しているスタイリングが多い! 光沢感のあるアンティークドレスやビッグハットもそのひとつ。そんな毒っぽさの中にも、ロマンティックなムードが薫るような独特のコーディネートが魅力的。
ドレス:アボアボ(AVOUAVOU)
カジュアルなデニムもタイトなシルエットを重視!
モスキーノ(MOSCHINO)のセットアップとしても使えるスカートや、Vネックカットのオフショルダーで、タイトなシルエットを追求するマンウォル。デニム以外をブラックで統一しただけでなく、アクセサリーに加え、デニムやバッグにも“ゴールド”を取り入れることで、エッジィに。
ジャケット、スカート:モスキーノ(MOSCHINO)
トップス:アボアボ(AVOUAVOU)
ハット:ディオール(DIOR)
バッグ:コーチ(COACH)
ネックレス:タチアナ(TATIANA)
イヤリング:OVT
『ボーイフレンド』/チャ・スヒョン(ソン・ヘギョ)=クラシカル
『太陽の末裔』で注目を浴びたソン・ヘギョ(39)と、『雲が描いた月明り』で爆発的な人気を得たボゴムのW主演ドラマ『ボーイフレンド』。本作でヘギョが演じたチャ・スヒョンは、ソウルにあるトンファホテルのCEO! チェック柄のチェスターコートをメインに、タートルネックのインナーを合わせ、「クラシカル」なムードが漂うスタイリングがスヒョンらしい。
目を引く真っ赤なコートをなびかせて
目を奪われるほど鮮やかなレッドカラーのコートをウエストマークし、従来のクラシカルな雰囲気でまとったスヒョン。コートの赤以外をすべてブラックで統一し、カラーパレットでモードなスパイスを投入しているところが上手い! インナーは、スヒョンのアイデンティティでもあるタートルネックが欠かせない。