『愛の不時着』とともに2020年の韓国ドラマを代表する大ヒットとなった『梨泰院クラス』。パク・ソジュン（33）演じる主人公パク・セロイの宿敵、外食産業最大手のチャンガグループの跡取り息子チャン・グンウォンを演じたことで、世界的にも注目を浴びた俳優アン・ボヒョン（33）。今年はキム・ゴウン（30）とのケミストリーが高評価を受けた初のラブコメ主演作品『ユミの細胞たち』や、麻薬捜査班の一員として圧巻のアクションを見せつけた『マイネーム: 偽りと復讐』が放送された。
出演する作品ごとに別の顔を見せ、俳優としての確かな実力を証明し、現在大ブレイク中。本記事では今最も注目すべきボヒョンのこれまでの軌跡と、今後の活動について深掘りしていきます！
2014年『ゴールデンクロス 愛と欲望の帝国』／ボクサー、モデルを経て、俳優の道へ
中学時代にボクシングを始めたボヒョン。釜山の代表選手に選ばれるだけでなくオリンピックを目指すほど選手として有望株だったものの、怪我がつきものであるボクシングを一生続けていくことに不安を感じ、周囲からの勧めでモデルの道へ。身長188cmの鍛え上げられた体を活かし、2007年にはソウルコレクションでランウェイデビュー。５年ほどフリーのモデルとして活躍したのち、演技の道に進むことを決意。そして役名はまだなかったものの、念願の俳優デビューは2014年に放送されたKBSのドラマ『ゴールデンクロス 愛と欲望の帝国』。2016年には映画『ヒヤ』に出演し、元INFINITEホヤ（30）と兄弟役を演じて話題となった。
『紳士の品格』『相続者たち』『むやみに切なく』など、日本でも韓流ドラマファンの間で人気のある作品に出演している俳優キム・ウビン（32）とは、実は高校時代からの親しい間柄で同じ大学出身の仲。ボヒョンは数々のインタビューでも「僕の俳優人生において最も重要な人」と語っているほど、ウビンとボヒョンの絆は深い。ウビンは長いがん闘病生活を経て、ついに今年公開の映画『宇宙＋人（原題）』で復帰予定！
2016年『太陽の末裔 Love Under The Sun』／世界的大ヒット作で認知度が急上昇
主演ソン・ジュンギ（36）演じる陸軍特殊戦司令部に所属するユ・シジンの後輩イム・グァンナム役で出演。ドラマが世界的に大ヒットしたこともあり、そこから一気に知名度がうなぎ上りに！ 紛争地域で活動する軍人役だけあり、ボクシング時代を想起させる鍛え上げられた肉体を披露した本作。まさにボヒョンの俳優人生において欠かせない１作になることに。
2016年『芝居が終わったあと』／新感覚バラエティ番組で見られるリアルな恋愛!?
『太陽の末裔 Love Under The Sun』で注目されたボヒョンは、同年に出演していた恋愛ドラマ『アイアンレディ』の新感覚バラエティ番組『芝居が終わったあと』に出演！「演技だったけれど本当に恋に落ちてしまった……」をテーマに、ボヒョンを含めBTOBミンヒョク（31）、Girl's Dayユラ（29）、俳優ハ・ソクジン（39）、女優ユン・ソヒ（28）の主要キャスよ５人で繰り広げられる恋愛観察バラエティが大人気に。
2018年『トッコ リワインド〜復讐の毒鼓〜』／EXOセフン主演ドラマでヤンキー役に挑戦
順調にキャリアを重ね、2018年にはEXOセフン（27）主演の全４回のミニドラマ『トッコ リワインド〜復讐の毒鼓〜』に出演。韓国の人気WEB漫画の実写化とあり、周囲の期待も大きかった本作。校内暴力を作品のテーマとしており、ヒョク（セフン）、テジン（ボヒョン）、ジョンイル（チョ・ビョンギュ 25）の最強のヤンキー３人衆の出会いから友情を描いた物語だ。2020年４月に放送されたバラエティ番組『私は一人で暮らす』において、今でもセフンと親交があることを明かしたボヒョン。キャンピングカーを持つほど本格的なキャンプマニアのボヒョンが、セフンとともにキャンプを楽しんだよう！ ボヒョンはセフンを実の弟のように思っているんだとか。
2019年『彼女の私生活』／良作韓ドラに欠かせない“恋の２番手”を演じる！
デビューからコンスタントに作品に出演し続けるボヒョン。2019年にはパク・ミニョン（35）とキム・ジェウク（38）主演の恋愛ドラマ『彼女の私生活』に出演。ボヒョンは、ミニョン演じる“推し活”を生き甲斐とするアイドルオタクかつ、美術館の主席学芸員のソン・ドクミに幼い頃から思いを寄せるナム・ウンギに抜擢され、恋の２番手役として視聴者たちにときめきを与えてくれた。
ウンギはオタクであることを必死に隠すドクミを陰ながらずっと支えてきた家族同様の親友という立ち位置。ウンギのドクミに対する言動は優しさに溢れており、従来のボヒョンファンだけでなく、幅広い視聴者の心をぐっと鷲掴みに。
数々の韓国ドラマに「母」として出演した回数は数知れず。もはや良作に欠かせない女優と言っても過言ではないキム・ミギョン（58）とのスペシャルツーショット！ 今回はドクミの母コ・ヨンスク役として出演。ウンギにとっても特別な人で、物語のキーパーソンとも言える。クスッと笑えて共感できるストーリーをピリリと引き締めるスパイスとして、ウンギとヨンスクの絆にもぜひ注目を。
2020年『梨泰院クラス』／ボヒョンの俳優人生の転機に
第４次韓流ブームと呼ばれ、改めて韓国ドラマに沼落ちする人たちが続出した2020年。そんな2020年を代表する壮大な復讐劇『梨泰院クラス』への出演をきっかけに、韓流スター俳優として世界規模で注目されたボヒョン。ソジュン演じるセロイの宿敵として、不祥事ばかり起こしている問題児兼御曹司のグンウォンを大胆に演じ切り、物語のキーパーソンとしての圧巻の演技力を披露！
あまりの演技力の高さに本当の喧嘩だと錯覚してしまいそうになるけれど、ボヒョンは元々スポーツで培った礼儀正しさと穏やかな性格で知られる俳優。最終回撮影の様子をインスタグラムに公開し、主演のソジュンとの仲睦まじい姿を見せてくれた。ソジュンとは今でもプライベートで会ったり、演技の相談をしたりする仲なんだとか！
セロイの初恋の相手で、のちにチャンガグループの会社に務めることになる同級生オ・スアを演じたクォン・ナラ（30）とのツーショットもインスタグラムに投稿。12月18日（土）からNetflixで配信開始となるドラマ『不可殺 －永遠を生きる者－』でヒロイン役に抜擢されており、のちにセロイの良き相棒となるチョ・イソを演じたキム・ダミ（26）も、現在Netflix配信中の最新作『その年、私たちは』で主演に抜擢！ 止まるところを知らない“梨泰院クラスメンバー”の今後の活躍に注目したい。
2021年『ユミの細胞たち』／初のラブコメ主演！ 知る人ぞ知る今年の良作ドラマ
今年はボヒョンファン待望の初のラブコメ主演作品『ユミの細胞たち』が放送！ 深夜放送枠にもかかわらず、視聴率は高水準。シビアな判断が下されがちな大人気WEB漫画を原作としたドラマだったものの、原作ファンをうならせ、放送開始から話題になった。『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』でお馴染みのキム・ゴウン（30）が主人公キム・ユミを演じ、3Dアニメーションを使用して表現した“細胞たち”が作品のキーに。韓国ドラマでは初の試みとなる実写と3Dアニメーションの組み合わせが驚くほど自然にマッチし、世代関係なく視聴者を虜に。主演ふたりのケミストリーも大好評で、すでにシーズン２の制作も決まっている人気作！
これまでシリアスな役柄が多かった故に、本作で演じたチャーミングなク・ウンの姿は、ますますボヒョンファンの心をくすぐる要因に！ ゲーム会社の代表兼プログラマーで、他人の目を気にしない淡白な性格。ソゲティング（合コン）に、謎のプリントロゴTシャツ×ビーサンというドカジュアルな姿で向かい、ユミをドン引きさせるシーンも。物語の展開に笑えながらも、リアルな恋愛の難しさやもどかしさを描き、多くの大人たちを魅了した本作は、仮にボヒョンファンでなくとも楽しめる良作韓ドラのひとつ！
物語の大きなターニングポイントにかかわる人物ユ・バビを演じるGOT7ジニョン（27）とゴウンとの貴重なスリーショット。すでにシーズン２の制作が決定しているものの、シーズン１の結末があまりにも驚きに満ちていたため、ボヒョン演じるク・ウンが登場しない可能性も!? ドラマファンの間でさまざまな憶測が飛び交っているだけに、シーズン２の情報が今すぐ欲しいところ！
2021年『マイネーム: 偽りと復讐』／またしてもヒット！ 本作で確かな実力を証明
ハン・ソヒ（27）とバディを組んで挑み、見事ヒットに導いた本作。父を殺害した犯人への復讐を誓うユン・ジウ（ソヒ）が、韓国最大の麻薬組織の後ろ盾を得ながら警察に潜入し、裏に潜む巨悪な真実と向き合う本格サスペンスアクション。ボヒョンは麻薬捜査班の一員チョン・ピルトを演じ、のちにソヒとバディになる役どころ。
ドラマファンを歓喜させた、主演ソヒとの撮影時のオフショット。韓国ドラマにしては８話と話数は少ないものの、そのなかでアクション&サスペンス作品の旨みがぎゅっと濃縮されている。ボヒョン、ソヒともに徹底的な役作りのもとで披露したアクションシーンはまさに圧巻！ その壮絶かつ残酷なストーリー展開も、観る人を惹きつけてやまない。
2021MAMA／チョ・ボアとレッドカーペットに登場
先日12月11日（土）に開催された2021 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS（通称MAMA）では、イベントのプレゼンターとして女優チョ・ボア（30）と華麗に登場！ タキシードに身を包みクラシカルなムードが漂うボヒョンと、ブラックドレスを上品にまとったボアの登場に、会場から歓喜の声が！ ちなみにふたりは2022年に放送される新ドラマ『軍検事ドーベルマン』で共演予定。
自身の“センイル”を祝って
たくさんの贈り物とともにビッグスマイルの写真をインスタグラムに投稿したボヒョンは今年、韓国の数え年で34歳の誕生日を迎えた。ドラマで見せる表情とは打って変わって、可愛らしい雰囲気が漂うスペシャルショット！
ボクシングがルーツだけに、体を鍛えることは日常
中学時代にボクシングを始めてから、体を鍛えることは日常だとさまざまなインタビューで語っているボヒョン。今まさに韓国俳優たちの間でボディメイクは主流となっているものの、幼い頃から鍛え上げた体をさらに追い込んで役柄に生かし、俳優としてメキメキと成長しているのは、やはりボヒョンの大きな特徴のひとつ。
2022年放送の最新ドラマ&映画も見逃せない！
2022年に放送で控えているtvNの最新作『軍検事ドーベルマン』で、またしても主演に抜擢！ 韓国ドラマのカテゴリーにおいて“法廷もの”は数知れず。そのなかでも本作は初の軍隊を舞台とした新たな物語になっており、すでにマニアの間で注目度の高い作品。軍検事を辞める日を今か今かと首を長くして待つ主人公ト・べマンを演じる。さらについ先日、キム・ソンホ（35）の代打として映画『２時のデート』で主演を務めるとのニュースが！ 本作は少女時代ユナ（31）演じるヒロインと繰り広げられるロマンスが見どころ。各作品でどんな姿を見せてくれるのか、期待に胸を弾ませて。
