2022.09.09

おかえりブラピ! 最新映画『ブレット・トレイン』をはじめ、ブラッド・ピットに恋した過去作品をプレイバック

最新主演作『ブレット・トレイン』の公開を受け、先日3年振りに来日したブラッド・ピット(58)。まったく変わらないどころか、年々輝きを増している通称ブラピに今再び惚れ直したという人も多いはず。そこで今回は、改めてブラッドのこれまでの俳優としてのキャリア遍歴をフィーチャー。アグレッシブな下積み時から、実力派として認められ、アカデミー賞受賞俳優へと上りつめた軌跡をチェック!

最新作『ブレット・トレイン』で“世界一運の悪い殺し屋”役に

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日本が誇る作家、伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』をハリウッド映画化、さらに主演がブラッドと、公開前から話題沸騰だった本作。全米では2週連続No.1を獲得し、相変わらずの人気を証明したブラッド。先日は来日も果たし、厄除けを初体験したことでも話題に。新幹線の中で共演者と大はしゃぎするほか、京都でのファンサービスの時間を延長するなど、どこまでもフレンドリーな人柄が魅力。今回ブラッドは劇中の衣装の提案をしたり、プレミアではスカート姿を披露したりと粋なファッションセンスも浮き彫りに。

張り巡らされた伏線や、驚きの展開にドキドキ! 10人の殺し屋たちの運命はいかに?

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本作では伊坂作品の特徴でもある繊密に張り巡らされた伏線や、驚きの仕掛けに終始ドキドキさせられる! ブラッド演じる世界一運の悪い殺し屋、レディバグが請け負ったのは、いたってイージーな窃盗の仕事。と思いきや、なぜか9人の殺し屋たちに命を狙われることに。時速350キロの超高速列車「ゆかり号」を舞台に繰り広げられるレディバグを含む10人の殺し屋たちの運命をしかと見届けてほしい。ブラッドのキレッキレの演技にも注目しながら、ここからは実力派として名を馳せるまでのキャリアをプレイバック!

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1985年/役者を目指すため、大学を中退して単身ロサンゼルスへ!

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そんなブラッドは俳優になるずっと前、幼少期から整った顔立ちで周囲からの熱い視線を受けていたという。ミズーリ大学コロンビア校ではジャーナリズムを専攻するも、演技の仕事がしたいと大学卒業の2週間前に中退し、ロサンゼルスへ。そのひと際輝くルックスでCMやドラマ、映画に徐々に出演するようになり、コツコツとキャリアを積んでいく。

1991年/『テルマ&ルイーズ』のホットなコソ泥役でブレイク

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1990年、ジュリエット・ルイス(49)と共演したテレビ映画『トゥルー・ブルース』で高い評価を得たブラッドは、翌年大ヒット映画『テルマ&ルイーズ』でヒッチハイカー&コソ泥役に。ラブシーンでは驚きの肉体美を披露したことで「あのホットな俳優は誰!?」と多くの人たちを虜に! のちに共演者だったスーザン・サランドン(75)は、ブラッドについて「ただハンサムなだけじゃない。演じる役の限界に挑み続けている」と当時から容姿だけではなく、演技のセンスや才能があったと大絶賛。

1992年/『リバー・ランズ・スルー・イット』の演技が高く評価

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1992年、ハリウッド初“演技と製作の両方で地位を確立した人”として有名なロバート・レッドフォード(86)の監督作『リバー・ランズ・スルー・イット』に主演。真面目な兄とは対照的な、奔放的で釣り上手な弟のポールを演じる姿がどこまでもナチュラル。その高い演技力に観客の目が釘付けに。同作はブラッドのフレッシュな美しさが光るだけでなく、演技力も高く認められ、ブラッドの出世作としても有名。

1994年/妖艶なヴァンパイア役で、大衆のハートを掴む!

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1993〜94年は殺人鬼や麻薬常習者を演じ、演技の幅をぐっと広げたブラッド。そしてトム・クルーズ(60)主演の『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』では、ヴァンパイア役に挑戦! 美しい長髪に白い肌、透き通る瞳にゴシック調の衣装、憂いを浴びた表情など妖艶なルックスでさらに多く人の心を鷲掴みにし、大衆人気をゲット。

1995年/ゴールデングローブ賞を受賞し、ブラッドの魅力が爆発

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1995年に大ヒットしたクライム・サスペンス『セブン』の演技が映画批評家から大絶賛。また、精神病患者を演じた『12モンキーズ』でも圧倒的な演技を見せつけ、ゴールデングローブ賞では助演男優賞を獲得! 米誌『ピープル』が発表する“最もセクシーな人”にも選ばれ、実力と人気を兼ね備えたホットな俳優に。

1998年/ブラッドのロマンスシーンに悶絶する人が続出!

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1998年に出演したのは、青年と死神の2役を演じた映画『ジョー・ブラックをよろしく』。本作の演技に関しては賛否両論の声が飛び交いながらも、ラブロマンス作品だけあって甘いシーンはもちろん、ブラッドのタキシード姿も披露され、世界中でブラッドの美貌に心射抜かれる人が続出。

1999年/大胆なイメージチェンジで、コアな層を魅了

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前作とは打って変わってイメージを変え、1999年の『ファイト・クラブ』ではいわゆる危険なチンピラ役に。役作りのために前歯を除去するなど、壮絶な気合で臨むも、興行成績や評価は振るわず。ただしブラッドが惜しげもなくムキムキの肉体美を披露したり、これまでの作品にはなかったダークサイドを見せつけたり、個性的なストーリーやスタイリッシュな映像が受けたりしたことでコアな人気を獲得。

2001年/ジュリア・ロバーツとの2大スター共演が世界で話題に!

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ブラッド、そしてジュリア・ロバーツ(54)とのいう2大スターがカップルを演じるということで、大きな話題を呼んだ映画『ザ・メキシカン』。ジュリアと息の合った演技を披露し、映画は大ヒットを記録。その後ジュリアとはプライベートでも仲良くするほどの友人に。

大物と共演した『オーシャンズ11』で、まさに一流スターの仲間入り!

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同年にジョージ・クルーニー(61)、マット・デイモン(51)、ジュリアといった超豪華キャストが話題を呼んだ『オーシャンズ11』のキャストに加わり、本作が世界中で大ヒットを記録したことで、ハリウッドスターの仲間入りを果たしたブラッド。劇中で常にファストフードを食べているという役柄は、忙しさを表現するためのブラッドの提案だったそう!

2004年/本格的なアクションに挑戦し、名実ともにトップ俳優に

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2004年には歴史大作『トロイ』で本格的なアクションに初挑戦。撮影の半年前からトレーニングを開始し、驚異的な筋肉ボディでスタントなしのアクションシーンをこなしたブラッド。そのクールさも演技力も“とにかく最高”と巷で大絶賛。おかげで過去出演作品の中で最も高い4億9000万ドルの興行収入を記録! とはいえ本人は作品の構想に納得がいかず、さまざまなインタビューで撮影中は「つらかった」と語るほか、おかげで以降は作品選びに慎重になったとも明かしている。

2005年/アンジェリーナ・ジョリーとの親密さが話題を呼んだ『Mr. & Mrs. スミス』も大ヒット!

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ブラッドとアンジェリーナ・ジョリー(47)というハリウッドきってのホットなスター俳優が共演とあって、公開前から大きな注目を集めていた『Mr. & Mrs. スミス』。公開後は2人の抜群のケミストリーや爽快なアクション、ストーリーが好評を呼び、世界で大ヒット!  ブラッドはこの映画共演がきっかけでアンジェリーナと恋に落ち、2005年にジェニファー・アニストン(53)と離婚することに。

2006年/『バベル』で一皮剥けた演技派俳優として名を馳せる

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ゴールデングローブ賞の作品賞(ドラマ部門)に輝いたヒット作『バベル』では、スター性や美しさを排除し、苦悩するひとりの人間模様を徹底的に表現。俳優としての新境地を見せ、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート! のちに「本作への出演が、自分のキャリアの中で最高の選択のひとつだった」と語るほど、俳優として一皮剥けるきっかけとなった作品。

2007年/実在の無法者ヒーローの熱演が光り、ヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞

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2001年に当時の妻ジェニファーと設立した映画制作会社、プランBエンターテインメントが手がけ、自身が主演した西部劇ドラマ『ジェシー・ジェームズの暗殺』が2007年に公開。19世紀後半に北米で最も有名だった伝説の無法者、ジェシー・ジェームズを熱演し、ヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞。

2008年/若返っていく主人公を見事に演じ切り、役者としての確かな実力を証明

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アカデミー賞では作品賞を含む13部門でノミネートされるほどの話題作となった『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』。月日を重ねるごとに若返っていく設定の役柄ゆえに、80代から青年代までを繊細に演じ、改めてその演技力と美貌が称賛された。おかげで全米映画俳優組合賞に初めてノミネートされ、4度目のゴールデングローブ賞、2度目のアカデミー賞にもノミネート!

2011年/人間味ある身近な役柄で、再びアカデミー賞主演男優賞にノミネート

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2011年の『マネーボール』では、弱小の球団を独自の“マネーボール理論”で常勝チームへと導いたゼネラルマネジャーを演じたブラッド。時には選手を鼓舞する熱さを見せたり、時には孤独さを見せたりと、実在するゼネラルマネジャーがモデルとなっているだけに、人間味溢れる役柄を実直に演じ、再びアカデミー賞主演男優賞にノミネート。

2013年/家族を必死に守る姿が話題を呼び、キャリア最高の興収記録を更新

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ブラッドが制作&主演で話題となったゾンビ映画『ワールド・ウォーZ』。ブラッドは謎の疫病を撲滅するために戦う元国連職員を演じるにあたり、アメリカ陸軍訓練所でのトレーニングを重ね、共演者のシャイア・ラブーフ(36)らとキャンプ生活を行うなど、徹底した役作りで挑んだそう。その甲斐あってか、妻と娘を必死に守る父としての姿が最高にクールだと評判となり、世界興行収入5億4000万ドル超えを実現。ブラッドのキャリアにおいて過去最高の興収記録を更新した。

2019年/逞しい肉体とアクションが話題を呼んだ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で初オスカー受賞

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カルト指導者による俳優殺害事件を背景にハリウッド映画の世界を描いた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。本作でクエンティン・タランティーノ監督(59)とレオナルド・ディカプリオ(47)との奇跡のタッグが実現!さらに50代とは思えないほどの逞しい肉体でアクションシーンを華麗にこなし、自身初となるアカデミー賞助演男優賞を受賞! 56歳で悲願の初受賞が決まった際は、レオをはじめ会場にいた全員がブラッドに拍手喝采を送るなど、感動のシーンが話題に。

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