【韓国ドラマの“名悪役”俳優】見事な狂犬っぷりで主人公に喰らい付く!? 韓国ドラマで名演技を見せる影のヒーロー15名

ストーリーに深みを生む存在として欠かせないのが、クセのある人物や、視聴者の心にズブズブと入り込む極悪非道な人間たち。いわゆる悪役に「主人公より目立っている!?」と驚くくらいのオーラを放つ実力派が抜擢されていることも、韓国ドラマの魅力のひとつ。今や主演俳優に躍り出たマブリーことマ・ドンソク(51)や、ソン・ソック(39)に加え、近年度肝を抜かれる“怪演”っぷりが話題となった2PM オク・テギョン(33)など、物語をいっそう面白くする15人の俳優たちをピックアップ!

マ・ドンソク/世界を揺るがせた韓国ゾンビ映画で、一躍有名に

マ・ドンソク
『犯罪都市 THE ROUNDUP』のポスター写真。photo : Aflo

ボディビルダーから俳優と異色の転身を遂げたことでも有名なドンソク。強面な見た目と反する愛嬌たっぷりの性格で“マブリー”の愛称で親しまれる実力派。日本では韓国ゾンビ映画の大作『新感染 ファイナル・エクスプレス』出演から一気にファンが急増! 強面の見た目はそのままに、愛妻家(妻役はチョン・ユミ(39))という役どころが見事にマッチし、視聴者を虜にしたことも記憶に新しい。そんなドンソクの主演最新作『犯罪都市 THE ROUNDUP』が現在絶賛上映中。凶悪犯罪を追う刑事役としてハチャメチャな“トンデモ”作戦を遂行する圧倒的な力を持ちながら、時折見せるマヌケっぷりに笑わせられる! まさに韓国エンタメ界になくてはならない存在のひとり。

【有名作品】
『新感染 ファイナル・エクスプレス』/ユン・サンファ役

ソン・ソック/『私の解放日誌』で改めて実力を証明

ソン・ソック
『私の解放日誌』劇中写真。photo : Aflo

今年Netflixで配信された『私の解放日誌』で演じた“ク氏”の好演により、韓国を中心に遅咲きのブレイクを遂げたソック。元より『SUITS/スーツ』『サバイバー: 60日間の大統領』『恋愛体質〜30歳になれば大丈夫〜』『D.P. -脱走兵追跡官-』など、数々の作品で名脇役として名を馳せていたソックだけれど、『私の解放日誌』でヒロイン役のキム・ジウォン(30)との息のあったケミストリーに加え、ミステリアスな“ク氏”が絶妙にマッチし、一躍時の人に。公開中の『犯罪都市2』ではドンソクとW主演! 凶悪犯罪を繰り返す残忍な役柄をソックがどう演じるのか、そしてドンソクとのバトルシーンに要注目。

【有名作品】
『私の解放日誌』/ク・ジャギョン役

シン・ソンロク/サスペンスからコメディまでジャンルレスに活躍

シン・ソンロク
ミュージカル『砂時計』プレスコールにて。photo : Aflo

ミュージカル出身としての確かな実力を携えて映像デビューを果たしたシン・ソンロク(39)は、今やすっかり“悪役”のイメージが板についている演技派。デビュー当時の主人公をひたむきに想う優しい役柄を経て、除隊後復帰作であり世界中で大ヒットとなった『星から来たあなた』でイメージチェンジ! 目的のためなら手段を選ばず、邪魔する者を次々と亡き者にする恐ろしい役柄を繊細に演じ、改めて俳優としての実力を証明。その後『王の顔』『LIAR GAME〜ライアー ゲーム〜』で立て続けにヒール役に抜擢! 今年放送された最新作『ドクター弁護士』においては敵か味方か最後まで読めず、主演ソ・ジソブ(45)を惑わす存在として物語を牽引。

【有名作品】
『星から来たあなた』/イ・ジェギョン役

ナムグン・ミン/「歴代最狂の悪役」の異名は衰えることを知らず!

ナムグン・ミン
『ストーブリーグ』舞台挨拶時の写真。photo : Aflo

手厳しい視聴者からも「神」と崇められ、別名“ゴッドグンミン”の名で愛される演技派のナムグン・ミン(44)。シリアスからコミカルまで幅広いジャンルの作品であらゆる役柄を難なくこなし、まさに神業と思うような圧倒的な演技力を誇る主演俳優。近年では“視聴率王”とも呼ばれているミンの忘れられない“悪役”といえば、『リメンバー~記憶の彼方へ~』。「人は道具」だという父の教えのもとに育ったイログループ極悪御曹司であり、ヒステリックな言動が際立つナム・ギュマン。本作で背筋がゾッとするくらいの怪演っぷりをぜひ一度味わってみてほしい。

【有名作品】
『リメンバー~記憶の彼方へ~』/ナム・ギュマン役

アン・ボヒョン/主人公と対峙する悪役の演技が好評に

アン・ボヒョン
vedi veroイベント出演時。photo : Aflo

日本でも未だ熱狂的に愛される『太陽の末裔 Love Under The Sun』で注目を浴び、『梨泰院クラス』の悪役で世界的な大ブレイクを果たした俳優アン・ボヒョン(34)。パク・ソジュン(33)演じる主人公パク・セロイと学生時代から敵対するチャンガグループの跡取り息子チャン・グンウォンを演じ、逆らえぬ父の存在にもがき苦しみながら少しずつ成長していく姿を繊細に演じ切っている。サスペンスやアクションに加え。ロマンス作品への出演も増えているだけに、今後ますますボヒョンの新たな姿が見られるに違いない!

【有名作品】

『梨泰院クラス』/チャン・グンウォン役

2PM オク・テギョン/『ヴィンチェンツォ』の怪演が話題に

2PM オク・テギョン
『ヴィンチェンツォ』場面写真。photo : Aflo

演技ドルの枠を超え、俳優としてメキメキと成長している2PM オク・テギョン。なんといっても2021年に放送されたソン・ジュンギ(37)主演ドラマ『ヴィンチェンツォ』での見事な悪役っぷりが話題に! 初の悪役ながら、執拗なまでに富と権力を追い求めるラスボスを演じ、最後の最後まで視聴者をハラハラドキドキさせた。現在韓国で主演ドラマ『ブラインド』が放送中と、近年作品に引っ張りだこ。

【有名作品】
『ヴィンチェンツォ』/チャン・ジュヌ、チャン・ハンソク役

ユ・アイン/唯一無二のオーラで視聴者の視線を独占

ユ・アイン
『地獄が呼んでいる』場面写真。photo : Aflo

悪役初挑戦となった2015年公開の映画『ベテラン』で傍若無人、唯我独尊な財閥御曹司役を演じたユ・アイン(36)。ブレイク作品『トキメキ☆成均館スキャンダル』出演時から演技力に定評のある俳優だけに、見事な極悪非道っぷりを披露。2021年にNetflixで配信開始されたスリラー×サスペンス『地獄が呼んでいる』では、不可解な“超常現象”が起こるのは「人間の法律で裁くことのできない悪を滅する、神の意志」と説く得体の知れない教祖チョン・ジンスを熱演。今年も『ハイファイブ』『ソウル・バイブス』など続々と映画に出演している。

【有名作品】

チョン・ウンイン/韓国エンタメ界で必要不可欠な“ヒール”役!

チョン・ウンイン
『99億の女』記者会見時。photo : Aflo

誰よりも韓国エンタメ界の「悪役」としてのイメージが強い俳優チョン・ウンイン(51)。2013年放送のイ・ジョンソク(33)主演作『君の声が聞こえる』で披露した猟奇的な演技が話題に! 自身の腕を削ぎ落としてまで犯行に及ぶ稀代の殺人鬼役に、身震いした人も多いはず。その他『奇皇后〜ふたつの愛 涙の誓い〜』『善徳女王』などでも悪役を披露しながら、もちろんコミカルな演技もお手のもの。

【有名作品】
『君の声が聞こえる』/チョン・ウンイン役

ユ・ジェミョン/大手チャンガグループの会長役で“悪”のイメージに

ユ・ジェミョン
『梨泰院クラス』場面写真。photo : Aflo

『応答せよ』シリーズ作の出演により、幅広い世代から支持されているユ・ジェミョン(49)。名悪役っぷりを披露した『梨泰院クラス』のイメージが先行しているものの、それまでは『ヴィンチェンツォ』のような優しい父役をはじめ、コミカルな役柄も多く、あらゆるジャンルの作品で活躍する名俳優のひとり。今年は『アンナラスマナラ-魔法の旋律-』でファン・イニョプ(31)演じるイルドゥンの厳格な父役として、物語をピリリと引き締める存在に!

【有名作品】
『梨泰院クラス』/長家(チャンガ)の会長チャン・テヒ役

キム・ウィソン/悪の帝王!? あらゆるジャンルの作品で悪役に抜擢

キム・ウィソン
『王宮の夜鬼』場面写真。photo : Aflo

嫌味ったらしい演技で視聴者に憤りを与えることから「悪党担当」としても知られているキム・ウィソン(56)。己が助かるためならどんな卑劣なことでもするバス会社の常務を演じた『新感染 ファイナル・エクスプレス』や、私利私欲にのまれた売国奴を演じた『ミスターサンシャイン』など、数々の作品で名脇役として活躍。2018年には「やっと自分も王様を演じられる日が来た!」とオファー時点で胸を躍らせたという、映画『王宮の夜鬼』が制作開始。しかしながら台本を読んでみると、まともではなく“イカれ体質”の王。「その事実を知ったとき、まあそうだよな、俺に来た役だもんな……と思いました」とバラエティ番組で吐露したウィソン。番組共演者や視聴者も爆笑! 今後も「悪党担当」として物語を大いに盛り上げてくれるに違いない。

【有名作品】
『ミスターサンシャイン』/イ・ワンイク役

オム・ギジュン/韓国マクチャンドラマ歴史に残るであろう、想像を絶する“悪”!

オム・ギジュン
『胸部外科』記者会見時。photo : Aflo

ミュージカル界のトップスターとして名を馳せるオム・ギジュン(46)の悪役といえば、韓国マクチャンドラマの最高峰『ペントハウス』シリーズのチュ・ダンテ役が忘れられない! 冷酷などという言葉では到底足りないほどの巨悪っぷりと、私益のためなら何でもする自分本位さ、そして驚愕の生命力はまさに悪魔の如く。演技であることを忘れてしまうほど作品にのめり込む視聴者が続出し、改めて演技派としての実力を見せつけたギジュン。今後ダンテ以上の悪役を演じることがあるのか!?

【有名作品】
『ペントハウス』/チュ・ダンテ役

パク・ヒスン/数々の作品で“麻薬組織の一員”役に

パク・ヒスン
『マイネーム: 偽りと復讐』場面写真。photo : Aflo

ハン・ソヒ(27)演じる主人公ユン・ジウと死闘を繰り広げる『マイネーム: 偽りと復讐』や、チョン・ウ(41)演じる4人家族の父パク・ドンハの運命を操る『模範家族』といったスリラー作品で“麻薬組織の一員”を演じ、物語にいいスパイスを加えているパク・ヒスン(52)。近年特に悪役での出演が多く、凍りつくような鋭い目つきと独特のオーラで名悪役の地位をゲット。

【有名作品】
『マイネーム: 偽りと復讐』/チェ・ムジン役

オ・マンソク/舞台の世界で磨いた確固たる実力を武器に

オ・マンソク
『愛の不時着』場面写真。photo : Aflo

1999年に演劇デビューを果たし、2005年の韓国初演から『ヘドウィグ』の主役を担うなど、長きにわたってミュージカルの世界で活躍してきた演技派オ・マンソク(47)。『ぶどう畑のあの男』のような元祖ラブコメを筆頭に、これまで数多くのドラマにも出演しているけれど、なんといっても『愛の不時着』のイメージが強い。生きるためには手段を選ばず、悪事に手を染めるチョ・チョルガンの悪役っぷりが世界中で話題に! その後『五月の青春(原題)』では主人公役のイ・ドヒョン(27)の父役として、出世のためなら家族さえ捨てる冷酷な姿を披露。

【有名作品】
『愛の不時着』/チョ・チョルガン役

ユ・インス/地の果てまで追いかける執念深さにゾクゾク

ユ・インス
『今、私たちの学校は…』場面写真。photo : Aflo

期待の若手俳優たちがこぞって出演したことでも有名なゾンビドラマ『今、私たちの学校は…』にて、ユ・インス(24)は迷いなく他人を殺める不良学生役を熱演。主人公役のユン・チャニョン(21)とのバトルシーンで視聴者をハラハラドキドキさせ、劇中で常に“悪”を醸し出す存在を担っていた。繊細な演技力が評価されたのも束の間、今年放送の『還魂』ではガラリとイメージチェンジ! 上位1%の財閥家の息子でありながら地位に興味関心がなく、ちょっぴりお調子者で友人思いのパク・ダングがとにかくハマり役でコミカルな演技もお手のもの。今後の活動からますます目が離せない!

【有名作品】
『今、私たちの学校は…』/ユン・グィナム役

イ・ホンネ/主人公を徹底的に追い詰める強敵を熱演

イ・ホンネ
photo : Aflo

『悪霊狩猟団:カウンターズ』で主人公役のチョ・ビョンギュ(26)を最後の最後まで苦しめる宿敵を演じ、執拗なまでにカウンターズを追い詰める見事な悪役っぷりを披露したイ・ホンネ(32)。本作でブレイクを果たしたホンネだけれど、実は2017年にリリースされたBTSの楽曲『Come Back Home』のMVに出演していたり、コアなファンが多い『君を守りたい~SAVE ME~』『君のハートを捕まえろ!~Catch the Ghost~』『ザ・キング:永遠の君主』といった作品に出演していたりと、着実にキャリアを積んでいる期待の俳優。

【有名作品】
『悪霊狩猟団:カウンターズ』/チ・チョンシン役

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