ついに待望のシーズン２が３月10日（金）にNetflixで配信！ 最新韓ドラ『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』を通し、世に強烈なメッセージを放ったキム・ウンスク（50）作家。『シークレット・ガーデン』『太陽の末裔 Love Under The Sun』『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』など大ヒットを連発しているウンスク作家初の試みとなる“復讐劇”に加え、ソン・ヘギョ（41）、今をときめく若手実力派イ・ドヒョン（27）の共演とあり、凄まじい作品に仕上がっていた！！ 作品視聴がもっと楽しくなるような見どころやポイント、そしてハイクオリティの演技で魅せたキャストをご紹介！
ソン・ヘギョ（41）【ムン・ドンウン役】／高校生時代に受けた壮絶ないじめにより、人生を賭けた復讐を誓う
建築家になることを夢見て必死に勉学に励む高校生ムン・ドンウンは、カースト上位とされるパク・ヨンジンを筆頭とした５人のいじめ集団の餌食に。その後壮絶な復讐を誓うわけですが、実際に韓国で17年前に起きたいじめ事件をベースにしているだけに、目を逸らしたくなる瞬間も多々。特にヘアアイロンを当てる残虐的なシーン。しかし観なければいけないという一種の使命感を覚えるような作品。こんなに冷徹で心がズタボロのヘギョを見るのは初めてではないでしょうか。
ドンウンの苦しい高校生時代を演じたのはチョン・ジソ（23）。元フィギュアスケート選手の経歴を持ち、俳優デビューは2012年！ 『パラサイト 半地下の家族』『カーテンコール』など近年注目度が高まっており、本作の体当たりな演技にも度肝を抜かれる。雪のなか屋上で泣き叫ぶシーンは、脳裏に焼き付いて離れない。今後ますます注目されるだろうジソにもぜひ注目してほしい。
体育館で“ヘアアイロンの温度確認”の名目によりできた無数の傷跡。トラウマで「焼く」を連想させるものに近づくこともできず、肉を焼くにおいを嗅ぐこともできなくなってしまったドンウン。
実話ベースとあり、韓国では「配信することで被害者の心の傷をえぐってしまうのでは？」との意見も。しかしウンスク作家は記者会見で「ドンウンのような子たちを応援したかった」と言葉を残しているだけに、復讐の果てが観たい気持ちで一気に視聴してしまう。
イム・ジヨン（32）【パク・ヨンジン役】／財力で数々の罪を揉み消す、いじめの主犯格
デビュー13年目にして悪役初挑戦。イム・ジヨンの圧倒的な演技力がなければ、ここまでヨンジンというキャラクターに憎悪を感じなかったはず。ドンウンが最も復讐を誓う校内暴力の主犯格パク・ヨンジン。最初から最後まで一貫して悪に徹する役柄だけに、視聴者サイドも視聴中に叫んでしまうほど怒り心頭！！ 財力で罪を揉み消すヨンジンが崩れ去るその瞬間を待ち侘びながらノンストップ視聴です！
高校生時代のヨンジンを演じたのは、なんと大人気WEBドラマ『A-TEEN』で一躍ブレイクし、『２人の恋は場合の数』『代理リベンジ』に加え、最新作の『コッソンビ熱愛史』が現在Amazon Prime Videoで日韓同時配信中と、ヒロイン役でお馴染みのシン・イェウン（25）！ まさか彼女がヨンジンを演じるとは！とキャスト発表時で驚いたもののドラマを観て納得。目つきから、発する言葉、一つ一つの所作まで、緻密に練り上げられた演技、そのすべてが憎々しい！！
イ・ドヒョン（27）【チュ・ヨジョン役】／“処刑人”としてドンウンに尽くす孤独な青年
ドンウンの復讐のキーとなる囲碁を教える先生、のちに“一緒に剣舞を踊る処刑人”となるチュ・ヨジョン。演じたのは若手実力派のイ・ドヒョン！ 『刑務所のルールブック』で俳優デビューし、『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜』で注目を浴び、『Sweet Home -俺と世界の絶望-』で一躍ブレイクした彼。その後も『18アゲイン』『五月の青春』など出演作品が次々と！！ そんなドヒョン演じるヨジョンは、ドンウンに好意を持つ大病院の跡取り息子。ストレートに「僕があなたを幸せにする」と伝えたらドンウンは大笑い。そして放つこの言葉。「私には白馬に乗った王子様なんていらない。必要なのは剣舞を一緒に踊ってくれる処刑人」。このシーン、痺れた人も多いのでは？ そう、あくまで欲しいのは愛ではなく“首切り人”。
ハッとさせられるユーモアに富んだ台詞もウンスク作家作品の醍醐味！ 喜んで“処刑人”となるヨジョンは一見、育ちのいいお坊ちゃんという印象だけれど、笑顔の裏に隠された「絶望」がチラチラと顔を出す瞬間が。それもそのはず。医者である父が刑務所から移送された殺人犯の手術を担当し、その術中に父が殺害されるという過去を秘めているから。先述した作品とも繋がるけれど、ドヒョンはこういった「実は大きな闇を抱えている」という役柄が非常に似合う。シーズン２はヨジョンの心の闇、そして自分自身の復讐とも向き合うことに。特に注目してほしいのは、車中で耐え難い思いを露わにする切なすぎるシーン。シーズン２の（個人的）大優勝俳優はドヒョンで間違いなし！！
ヨム・ヘラン（47）【カン・ヒョンナム役】／ドンウンの唯一無二のバディ！
近年では『悪霊狩猟団: カウンターズ』の演技が印象的だった名脇役ヨム・ヘランが、ドンウンと共謀するカン・ヒョンナム役に。働かず賭博を繰り返す夫から家庭内暴力を受ける日々。一人娘を守るために、自分の人生を生きるために、ドンウンの復讐に加担しながら夫への復讐を心に誓うのですが、暴力という名の同じ傷を抱えたふたりが結託して悪に立ち向かうその姿、とにかく痺れる！！ DVを受けながらも明るく無邪気に接するヒョンナムに、ドンウンが少しずつ心を許していく様も涙……。
ドラマに深みを生む存在のヘランが演じているだけあり、ドンウンとヒョンナムの絶妙な距離感や、同じ孤独をまとっているかのようなオーラなど、繊細な演技はさすがの一言。個人的に注目してほしいのは、自信を取り戻すために赤リップを塗るシーン。笑顔が絶えない本当の自分を奪った夫への報復の行方は？ メインストーリー並みに心を奪われるヒョンナムの復讐劇をしかと見届けて！
チョン・ソンイル（43）【ハ・ドヨン役】／知られざる真実を前に、なにを選択する？
ヨンジンの夫でありジェピョン建設の社長ハ・ドヨンを演じたのはチョン・ソンイル。これまで、淡々と物事をこなしながらどこか大人の色気が漂うような役を多く演じていることに加え、見た目のクールなイメージも相まって本作の役柄も見事にハマっている！ ソンイル演じるドヨンは囲碁を通してドンウンと知り合うことになり、策略通りに彼女から目が離せなくなっていくのですが、ヨンジンの過去についてはなにも知らず、そして愛娘のイェソルに関する衝撃の真実も知らぬまま。シーズン２では深い闇が次々と明らかになっていくため、その時のドヨンの一挙手一投足にも注目を！！
本作の見どころといえば、ジェジュンとドヨンの駆け引きもまたひとつ。ヨンジンの性格を考えれば想像に容易いけれど、その「まさか」が明らかになった時、ドヨンはなにを選ぶのか……？ そして本作のポスターは各キャラクターが向いている顔の方向によって「敵」と「味方」を区分しているため、見逃していた人はぜひ今からでもチェックを！ こういった細かな演出も本作の魅力のうちです！！
校内暴力集団／ドンウンが復讐を誓う５人の加害者たち
ヨンジンに高校を退学させられ、その後「復讐」を糧に死に物狂いで生きてきたドンウン。ヨンジンとの再会、そして加害者たちに宣戦布告するシーンは必見！！ 必要とあれば結託し、不必要になれば即捨て。トカゲの尻尾切りを繰り返すこの校内暴力集団を通し、もはや「友だちとはなにか？」をも問われているよう。
パク・ソンフン（38）【チョン・ジェジュン役】／報いを受けるその瞬間！
ヨンジンと同じく財力に物を言わせ他人を見下すジェジュンを演じたのはパク・ソンフン。シーズン１配信時、自身のインスタグラムにヨンジンの愛娘ハ・イェソル役のオ・ジユル（８）とのツーショット写真を投稿し、多くの俳優たちが「イェソルが怖がってるよ……（笑）」とコメントしたことが話題に。その通り、イェソルを巡り壊れていくジェジュンの姿もまたシーズン２では必見！！
キム・ゴヌ（31）【ソン・ミョンオ役】／グループ内で蔓延る格差
いじめの加害者であり、セレブ一家のジェジュンにこき使われる生活を送るミョンオ。そのフラストレーションを利用し、復讐を実行していくドンウン。シーズン１の最後はこのふたりの駆け引きにまんまとドキドキ！ あらゆる人に振り回されるミョンオを演じたのは『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転！〜』で主演パク・ソジュン（34）のライバル役でお馴染みのゴヌ。悪役での出演が多いだけに、本作もハマり役！
チャ・ジュヨン（32）【チェ・へジョン役】／傍観者の末路とは
加害者集団のなかでも蔓延る序列。その最下位としてぞんざいな扱いを受けるチェ・へジョン。演じたのは『私を愛したスパイ』『アゲイン・マイ・ライフ〜巨悪に挑む検事〜』などに出演したチャ・ジュヨン。ある弱みを握られたことで、手のひらを返すようにドンウンに従うへジョンだけれど、その態度にヨンジンたちが気づかないわけがなく……。傍観者の末路とは？ 物語の展開はもちろん、脇を固める俳優たちも実力者揃いで目が離せない！
キム・ヒオラ（34）【イ・サラ役】／サラとへジョンの結末にも注目！
薬物依存症の画家イ・サラ役は『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で脱北者の母役を演じたヒオラ。裕福な生まれではないごく一般家庭のへジョンやミョンオを見下しているだけでなく、度々へジョンに「ドンウンがいなければターゲットはあんただった」と圧をかける始末。その争いもまた滑稽だけれど、ドンウンの復讐はもちろん“全員”。狂気じみたサラには、果たしてどんな天罰が待っているのか!?
