【韓国ドラマ界のアッパ(父)大特集】ここが“名作”の分かれ道!? 心に響く韓ドラに欠かせない、演技派アッパ15名

名作か否かの分かれ道は“名脇役”にあり! 父の日を記念して、良作の韓国ドラマに欠かせない演技派「アッパ(父)」15名をご紹介。元祖アッパ役として知られるキム・ガプス(67)から、近年グッと父親役が多くなっているユン・バク(36)といった若手アッパ枠まで、出演作品とともにチェックしてみて。

キム・ガプス(67)/元祖アッパ役といえば

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) キム・ガプス 김 갑수 Kim Kaps
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近頃はハラボジ役が多くなったけれど、元祖アッパ役といえばこの人! キム・スヒョン(36)主演『涙の女王』では財閥一家の父、祖父としてまたしても名演技を炸裂。ドラマ『最高です!スンシンちゃん』ではチョ・ジョンソク(43)、映画『殺人の疑惑』ではソン・イェジン(42)のアッパ役に。名俳優ゆえに、様々な作品で大統領から犯罪者まで幅広い役柄を演じているやり手。熱狂的なARMYとしても知られている。

チョン・ホジン(63)/数々の名作ドラマでアッパ役を熱演

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) チョン・ホジン 천호진 
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日本ではハン・ヒョジュ(37)主演『トンイ』のアッパ役としてのイメージが強いホジンも、これまで数々の名作でアッパを演じてきたひとり。『いとしのソヨン』ではイ・ボヨン(45)、『黄金の私の人生』ではシン・ヘソン(34)、『私の解放日誌』ではキム・ジウォン(31)やイ・ミンギ(39)のアッパとして大活躍。心優しいけれど少し不器用な父がハマり役。

ソン・ドンイル(60)/“応答せよ”シリーズで、国民の父のイメージを獲得

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) ソン・ドンイル 성동일 『応答せよ』シリーズ
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繊細な演技力を持つドンイルだけに、時代劇からファンタジー、ロマコメまであらゆるジャンルの作品に出演。そのなかでも彼の俳優人生を語る上で欠かせないのは、名作大ヒットドラマ“応答せよ”シリーズのアッパ役! 3シリーズある中で、主人公の子ども役は変わっているけれど、父役のドンイルと母役のイ・イルファ(53)だけは全シリーズに登場。どこにでもいそうでいないユーモアたっぷりの演技に心動かされる。まさに国民の父!

チョン・ベス(54)/新・国民の父の座に!?

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) チョン・ベス 전배수 Jeon Bae-soo
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近年グッとアッパ役が増えているベス。『今、私たちの学校は…』では若手実力派俳優パク・ジフ(20)の父役として、娘をゾンビから必死に守る姿が印象的だった。そこから急激に父役としての存在感を発揮しており、『気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!』ではお金にだらしなく息子にたかるダメな父、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』ではキンパ店を営みながら、ヨンウ役パク・ウンビン(31)を直向きに信じ応援する父を熱演。ちなみに『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』ではキム・ジウォンのアッパ役だったけれど、2024年の大ヒット作『涙の女王』ではジウォンと共演しながらも、キム・スヒョンのアッパ役に。この世界線もまた面白い!

チェ・ムソン(56)/寡黙で優しい父役から、残酷な殺人者役まで!

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) チェ・ムソン Choi Moo-Seong 최무성
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ムソンといえば、『刑務所のルールブック』のような一見強面だけれど実は優しい模範囚役から、『秘密の森』のような頭のキレるエリート検事役まで、幅広い役柄を難なくこなす演技派としても有名。『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』で演じた、不器用でちょっぴり天然だけれど、誰よりも息子パク・ボゴム(30)を想う父役に心を打たれる視聴者が続出! 今年7月にU-NEXT配信が決まっているナムグン・ミン(46)主演の『恋人』でも、朝鮮の捕虜たちを守ろうと奮闘する悪漢軍団の長役として物語に深みを生んでいるため、ぜひ注目してほしい。父役ではないけれど、ミンやその他キャストの“心の父”という役どころにグッとくる!

キム・ウォネ(55)/現在大ブームを巻き起こしている“ソンジェ”の父役

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) キム・ウォネ 김원해
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コミカルな表情と演技で視聴者を虜にするウォネも、韓ドラフリークならお馴染みの俳優であるはず。『ミセン-未生-』の後任チーム長や、『あなたが眠っている間に』の捜査官といった役柄に加え、『スタートアップ :夢の扉』ではナム・ジュヒョク(30)、名作ヒューマン『五月の青春』ではコ・ミンシ(29)の父役に抜擢。さらに現在大ヒット中のロマンス『ソンジェ背負って走れ』でもピョン・ウソク(32)の父として、これまたコミカルな演技が炸裂! ちなみにウォネも『応答せよ1994』に、スレギことチョン・ウ(43)の父役として出演しているだけに、やはり“応答せよ”シリーズにハズレなし。

キム・ビョンチョル(49)/嫌味ったらしいアッパ役として右に出るものなし!?

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) キム・ビョンチョル 김병철 Kim Byung-chul
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ご存じ『SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜』や『医師チャ・ジョンスク』といったヒットドラマで父役を務めているビョンチョル。様々な作品であらゆるキャラクターを演じているものの、嫌味ったらしい父親選手権があるとするならばNo.1なのではないか!?と思うほどの演技力で、作品をグッと面白くするマジシャン! 特に『医師チャ・ジョンスク』では妻役オム・ジョンファ(54)とのケミストリーも最高によく、ジョンスクに想いを寄せるロイ先生ことミン・ウヒョク(40)とのシーンも笑いなしには観られない。

オ・マンソク(59)/2024年はあらゆる作品で“マンソクアッパ”が観られる!

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) オ・マンソク
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今年はアッパ役に引っ張りだこのマンソク。現在Netflix配信中の『ヒーローではないけれど』ではチャン・ギヨン(31)の父役として、超能力一家であるポク家の婿養子として陰ながら家族を支える心優しいキャラクターがマッチ。一方、U-NEXT配信中の『卒業』ではウィ・ハジュン(32)の父役に。かの有名な『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』の監督の最新作とあって、家父長制の雰囲気がジワジワ漂うなか、今後どのように物語に絡んでくるのか(現在8話までの視聴)、注目していきたい。

チョン・グァンリョル(64)/主役から脇役までお手のもの

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) チョン・グァンリョル 전광렬
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グァンリョルは下積み時代を経て、1999年放送のドラマ『青春の罠』の財閥2世役で注目を集めた実力派。韓国で驚くべき視聴率を叩き出した大ヒット時代劇『ホジュン 宮廷医官への道』の主演で一躍大ブレイクを遂げた。父役として印象的なのは、やはり『製パン王 キム・タック』。ユン・シユン(37)との切なくも最後には心温まる親子の絆に涙する人が続出。『リメンバー〜記憶の彼方へ〜』では天才弁護士役ユ・スンホ(30)の父役に。とある事件の被疑者として逮捕されてしまうアルツハイマー病のジェヒョク役を熱演。

パク・サンウォン(65)/心優しいアッパ役が似合う

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父)パク・サンウォン 박상원
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1995年放送の『砂時計』でドラマデビューを果たしたのち、コンスタントに作品に出演し続けるサンウォン。アッパ役としては、『たった一人の私の味方』ではイ・ジャンウ(38)、『ヒョンジェは美しい』ではユン・シユンの父のイメージが強い。お茶の間のスターとして長編ドラマに出演することが多いサンウォンの最新作もまた、長編の『美女と純情男』。本作ではアッパ役ではないけれど、チ・ヒョヌ(39)やイム・スヒャン(34)との共演に加え、イ・イルファと夫婦役とあって、コミカルな演技が見られるのではないか!? 期待に胸を弾ませて。

イ・スンジュン(51)/刑事、社長、平凡な父! どんな役柄もサマになる

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) イ・スンジュン Lee Seung-joon 이승준
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演劇の世界でも活躍するスンジュンだけに、演技力は折り紙付き。日本にもファンが多いロマンス時代劇『ノクドゥ伝〜花に降る月明り〜』ではチャン・ドンユン(31)演じるノクドゥの父役に。そして2023年は3作品に立て続けに出演し、『力の強い女 カン・ナムスン』ではナムスン役のイ・ユミ(29)の父を演じた。自分の不注意から娘が行方不明になったと己を責め続ける姿に切なさを覚えながらも、待望の再会シーンはグッと心に刺さる。一方『無人島のディーバ』では息子チェ・ジョンヒョプ(31)や家族を苦しめ続けるスレギ(ゴミ)アッパ役に。相反するアッパの姿を見せられ、視聴者も困惑!?

キム・ウンス(63)/ひと癖加えたアッパの演技が光る

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) キム・ウンス 김응수 Kim Eung-soo
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時代劇への出演も多く、コンスタントにドラマや映画に出演するウンス。後輩の面倒見がいいことでも有名なウンスは、『Dr.JIN』ではジェジュン(38)、『捜査官2』ではイ・ジョンジェ(51)の父役としてドラマにいいエッセンスを加えている演技派俳優。強烈なパワハラおじさんの名演技が話題となった『インターンは元上司!?』を推したいところだけれど、近年はなんと言っても『結婚作詞 離婚作曲』がインパクト大! マクチャンドラマらしい大胆な脚本はもちろん、ソンフン(41)の父役としていい味を出しているため、要注目。

【若手のアッパ役】チョ・ジョンソク(43)/『賢い医師生活』での演技が話題に

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) チョ・ジョンソク 조 정석 Jo Jung-seok
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ミュージカルの世界で名を馳せ、『最高です!スンシンちゃん』『嫉妬の化身〜恋の嵐は接近中!〜』そして『賢い医師生活』など、あらゆる名作韓ドラに出演するジョンソク。今後アッパ役が増えていくのでは!?という期待を込めたい理由として、やはり『賢い医師生活』で見せたイクジュンの演技が素晴らしすぎたから。シングルファザーとして息子ウジュに一生懸命向き合う姿を前に、「もっとジョンソクのアッパ役が見たい!」という視聴者の声が多いとあって、今後アッパ役が増えるのか? 動向から目が離せない。

チェ・ウォニョン(48)/出演作を名作に導く、大ヒットメーカー

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父)チェ・ウォニョン 최원영 Choi Won-young
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出演作品は数知れず。ウォニョンもまた、韓ドラ好きであれば知らない人はいないであろう俳優のひとり。悪役から一般人までどんなキャラクターも馴染むとあって、常に様々なジャンルの作品に引っ張りだこ! 『相続者たち』ではCNBLUE カン・ミンヒョク(32)、『SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜』ではSF9 カン・チャニ(24)、『五月の青春』ではイ・ドヒョン(29)のアッパ役に。そして『輝くウォーターメロン〜僕らをつなぐ恋うた〜』では若手注目株のリョウン(25)との良質なケミストリーが見られるため、こちらもぜひチェックを。

ユン・バク(36)/近年アッパ役としてもドラマに引っ張りだこ

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) ユン・バク 윤박 Yoon Bak
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2014年放送のドラマ『家族なのにどうして 〜ボクらの恋日記〜』で一躍デビューとなったユン・バク。近年はアッパ役でキャスティングされることも増え、オム・ジウォン(46)の夫役『産後ケアセンター(原題)』でも抜群の演技力を発揮! 忙しい妻に代わりマタニティ体操を習いに行く新米アッパの姿がとにかく愛らしく、必見。そして2024年配信の『ドクタースランプ』では、シングルファザーで思春期の娘との接し方に試行錯誤するキャラクターが見事にマッチしていただけに、今後の韓ドラアッパ界を担う存在になる予感!?

韓国俳優 韓国ドラマ界のアッパ(父) ユン・バク 윤박 Yoon Bak
『産後ケアセンター(原題)』の場面写真。photo : Aflo
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