「ハリウッドの聖人」。そう呼ばれる人こそキアヌ・リーブスの「いい人」伝説は数しれない。通りすがりの一般人を助けたり非公開で寄付を行ったりした逸話のみならず、ギャラをスタッフにわけ与えたり、スタントパーソンにバイクやロレックスを贈呈したりするなど、仕事仲間からの人望も厚い(参照記事:知れば知るほど好きになる! 型破りなハリウッドスター、キアヌ・リーブスの「規格外いい人」伝説)。快活な話し手が多いスターの世界で「沈黙を恐れない」聞き役であり思考家とされる人柄、プライベートを秘匿にしているミステリアスさによっても、ある面で偶像的な人気に拍車をかけている。「キアヌからの人生のメッセージ」というデマ文章がたびたび拡散されるほど誇大化している「いい人」説によって迷惑も被っているはずなのだが、それへの対応すら流石だ。「いい人と思ってもらえるのは良いことだね。それが本当かは別として」。
セレブリティや音楽、映画、ドラマなど、アメリカのポップカルチャー情報をメディアに多数寄稿。著書に『アメリカン・セレブリティーズ』(スモール出版)