【独占】アモーレ、ミラノ。ディーン・フジオカが語る、アルマーニの魅力

燦々と日が照りつけるイタリア、ミラノ。威厳のあるドゥオモの前を颯爽と歩く、俳優でありアーティストのディーン・フジオカ。ジョルジオ・アルマーニのエレガントなピークドラペルのグレースーツに身を包み、ラフィアハットを片手に持つ様子は、さながら映画のワンシーンのよう。

今回、アルマーニのファッション撮影のため、初めてミラノを訪れたというディーン。現地での様子を捉えたビデオレターがSPUR.JPに届いた。取材の中でミラノの印象を聞くと、「一番好き」と飾らない表現で思いを表してくれた。これまでに数々のヨーロッパの都市を訪れてきた彼の目にも、ミラノは特別な場所に映ったようだ。

「ミラノでまず何より感動したのが、その美しい景観。歴史的な建造物と、モダニズムが共存する様子が素晴らしいですね。ミラノの人たちは、文化的なものや洗練されたものをこよなく愛する印象があり、自国のことをこよなく愛している。滞在中、クリエイティブな刺激を与えてもらえました」。

折しも時期はミラノファッションウィーク。ジョルジオ・アルマーニの2020-21年秋冬コレクションのテーマは、「VELVET NOTES」。全体を通して、ブラックベルベットで仕立てたジャケットを取り入れている。ダークなカラーパレットに、柔らかな印象を与えるのは、ペールピンクやブルー。ボウモチーフやプリーツなど、エレガントなディテールをふんだんに取り入れているのも特徴だ。

Photos by iMAXTREE/AFLO
Photos by iMAXTREE/AFLO

周知の通り、新型コロナウイルスの感染対策のため、今回のコレクションは前代未聞の無観客ショーで発表された。その迅速な対応だけでなく、3月にはイタリア国内の病院や同感染症対策に関わる機関に125万ユーロを寄付したことも報じられた。これらのことについても、ジョルジオ・アルマーニ氏のイタリアへの愛が背景にあるとディーンは感じたという。

今月に入り、ジョルジオ・アルマーニは世界各国の直営店を順次再開することを発表。顧客や従業員の健康と安全に配慮した期間を「フェーズ2」とし、最新2020年春夏コレクションの売上の10%が、各国の慈善団体に寄付されるほか、イタリアの工場では使い捨ての医療用作業着も引き続き生産される。こうした取り組みが実を結び、一刻も早くファッションを心から楽しめる日が訪れることを願っているのは、きっとディーンも同じだろう。

text:Shunsuke Okabe


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