『冬のソナタ』の記録を上回り、世界で爆発的にヒットしているNetflixオリジナルシリーズの『愛の不時着』。今まで韓流ドラマを観ていなかった若年層をも虜にし、韓ドラデビューのきっかけにもなっているという作品は、2月の公開以来、日本国内の総合ランキングで連日TOP10入りと驚きの記録を更新。
そして主演・ヒョンビンをはじめ豪華なキャスト陣、人気脚本家パク・ジウンが作り出すストーリーはもちろん、ヒロインのユン・セリを演じたソン・イェジンのファッションにも注目が集まっている。劇中のルックや、主人公ふたりのインスタグラムで投稿されたオフショットを含め、センスフルな『愛の不時着』ファッションをエディターコメントをのせて紹介!
韓国の財閥令嬢と、北朝鮮の軍人のありえない恋
韓国の財閥令嬢でアパレルからコスメまで幅広く取り扱う『セリス チョイス』の社長であるユン・セリ(ソン・イェジン)が、スポーツウェアラインのローンチプロモーションのためにパラグライダーに挑戦。フライング中に竜巻に巻き込まれて、北朝鮮に不時着してしまうところから物語がスタート。そこで偶然出会った北朝鮮のエリート将校であるリ・ジョンヒョク(ヒョンビン)と恋に落ちるという“トンデモ”設定にもかかわらず、観る人々を惹きつけて止まない。列車で平壌へ向かう途中の停電により、野宿を余儀なくされたこのシーンでは、チェック柄のロングコートをまとうクラシカルなユン・セリの姿が見られる。
【Editorの勝手に見どころ!】出会うはずのないふたりが奇跡的に出会い、少しずつ心を通わせていく姿や、芽生えた愛情に翻弄されていく様が、観ていて切なくもどかしく、苦しくなる。ファッション業界で働くキャリアのタイトミニスタイルや、北朝鮮でのカラフルなレトロスタイルまで、全編通してとても可愛いので、ファッション目線でも参考に!
はじまりは北朝鮮に不時着。キャンペーンつなぎで逃げ惑うユン・セリ
北朝鮮に不時着したと知ったユン・セリは、何とか母国へ戻ろうと逃げ惑う。パラグライダーから降りて北朝鮮を彷徨うシーンでは、トレンドカラーでもあるダスティパープルのキャンペーンつなぎのスタイルが印象的。
【Editorの勝手に見どころ!】ユン・セリがここまでかと思うほどボロボロになりながらすべてをさらして演技する姿に、心打たれる。数々の地雷を運良く踏まずに飛び越えて走り去っていくシーンには、リ・ジョンヒョク含め、視聴者目線でも、観ていてハラハラ&驚きを隠せない!強運!
北朝鮮のエリート将校、リ・ジョンヒョクとの出会い
パラグライダーが大きな木に引っ掛かり、降りられなくなっているユン・セリを最初に発見したのが、リ・ジョンヒョク。『愛の不時着』はストーリーこそ現代版『ロミオとジュリエット』的な切なさを含むものの、命を張って守ってくれる自分だけのナイトを見つけたような気持ちになれる作品。そしてユン・セリのファッションだけでなく、リ・ジョンヒョクにも注目したい。軍服からシンプルで洗練されたモノトーンのジャケットやニット姿まで、どれもとてもクール。
【Editorの勝手に見どころ!】最初はスパイかと疑いつつも、心優しいリ・ジョンヒョクは、自分以外の誰かに見つかった後の悲惨な結末を考えて、ユン・セリを匿うつもりでいたところなど、視聴者だからこそ分かる彼の優しい行動にときめく。
クラシカルなコートを身にまとい、平壌へ
リ・ジョンヒョクの家に住まわせてもらうことになったユン・セリ。次第に心を通わせていくふたりだったけれど、どうにかしてユン・セリを韓国へ戻そうと、偽造のパスポートを作るために、平壌を訪れるシーン。物語の序盤に見られた華麗な令嬢スタイルとは違い、平壌の人に見えるように太巻きカールヘアにまとめ、ウエストをマークしたMIU MIU(ミュウミュウ)のクラシカルなチェック柄コートで、女性らしいスタイリングに。FENDI(フェンディ)のカーリグラフィバッグがアクセント!
【Editorの勝手に見どころ!】安全に国外へ脱出させるためには、ヨーロッパで開催される国際陸上大会に参加する選手団の名簿に、ユン・セリの名前を入れて逃がすしかないと考えたリ・ジョンヒョク。北朝鮮総政治局長である父、リ・チュンリョル(チョン・グクファン)に許可をもらいに行き、名簿偽造の代償として、婚約者のソ・ダン(ソ・ジヘ)との早期縁談を了承するなど涙ぐましい! 彼のユン・セリだけに見せる優しさに胸が苦しくなる。
北朝鮮のシーンでは、グランマ風のレトロなスタイリング
北朝鮮のシーンでは、ニットと花柄スカートのスタイリングや、スカーフをアレンジしたレトロでカラフルなファッションが多く見られた。ソン・イェジンのインスタグラムに投稿されたこの写真も、北朝鮮のリ・ジョンヒョクの家で過ごすシーンに着用。
【Editorの勝手に見どころ!】北朝鮮での生活に慣れ始めたエピソード5では、当初は疑いの眼差しを向けていた大佐の妻、マ・ヨンエ(キム・ジョンナン)や、少佐の妻で人民班長のナ・ウォルスク(キム・ソニョン)などと、ヨンエ宅に集まってお茶会や井戸端会議を重ね、北朝鮮に住む女性たちと徐々に親しくなっていく姿にほっこり。
北朝鮮ではオーバーシルエットのカーディガンや、花柄スカートがメイン!
ブロックカラーのレトロなカーディガンや、フリル付きのロングスカートなど、北朝鮮のシーンでのファッションは、主にオーバーシルエットが多い。韓国のファッション造語である“ニュー”と“レトロ”を組み合わせた「ニュートロ」ファッションと呼ばれているもの。ロング×ロングの丈感や、レイヤードスタイルが新鮮。カラフルでかわいい色使いが見られるので、他のニュートロスタイルは本編でお楽しみを。
【Editorの勝手に見どころ!】ユン・セリを囲んでいる4人の軍人は、物語を盛り上げる重要な存在。クスッと笑えるシーンには必ずこの4人が一緒。北朝鮮の病院にて「BTS(防弾少年団)の推しは誰?」と入院患者の女の子に聞かれる場面もあり、ARMY(防弾少年団のファンの総称)なら思わず微笑む嬉しいシーンも。
スイスでのツーショットは、女性らしいベージュニットとフレアミニ
もう韓国へ戻らないと決め、ある理由でスイスに訪れたユン・セリと、偶然スイスを訪れていたリ・ジョンヒョクとのツーショット。ユン・セリは、CELINE(セリーヌ)のシャツとニットのトップスにフレアミニスカート、そしてロングブーツを合わせた大人のレディルック。
【Editorの勝手に見どころ!】ソン・イェジンのインスタグラムにてツーショットを公開され、爽やか笑顔のふたりにファンは歓喜。作中では、実は7年前にスイスで出会っていたふたり。ユン・セリは心理的にも厳しい状態でスイスを訪れていたが、最悪の結果にならずに済んだのは、リ・ジョンヒョクのおかげだったと後で知る重要なシーン。必然の出会いだったんだ……と浸る、エピソード4のエピローグ。
シャツ&デニムのカジュアルスタイルで、スイス・パノラマ橋を渡る
韓国、北朝鮮と同様に、物語のキープレイスとなっているスイスでのシーン。作中ではストライプシャツの上からCELINE(セリーヌ)のチェック柄のオーバーサイズジャケットを羽織って、足元はロングブーツをインするなど、クールな姿で登場。スイスでのファッションは韓国とは違い、カジュアルさがポイント。シャツやTシャツ、デニムなどリアルクローズに活用できるアイテムが多く、デイリールックの参考に。
【Editorの勝手に見どころ!】スイスでリ・ジョンヒョクの婚約者であるソ・ダンとも出会っていただけでなく、ジークリスヴィルのパノラマ橋で、ふたりの記念写真を頼まれ、撮影したのがユン・セリだったという因果。リ・ジョンヒョクの美男子っぷりに「彼女には惜しい」とぼそっと呟く瞬間も面白い。
オーバーコートに身を包むヒロインが、韓国で宿敵と再会するシーン!
エピソード10の終盤でリ・ジョンヒョクと韓国で再会を果たしたのち、エピソード11でユン・セリが着用していたのは、ハイネックブラウスにスーツセットアップ。そしてオーバーサイズのグレーコートを羽織り、マニッシュなオフィススタイルを披露している。
【Editorの勝手に見どころ!】リ・ジョンヒョクと過ごす韓国でのシーンは、ときめく場面とハラハラする場面がジェットコースターのよう。エピソード11で、ユン・セリがリ・ジョンヒョクの宿敵、チョ・チョルガン(オ・マンソク)に、会社の地下駐車場で命を狙われる場面が。手に汗しつつ、ハラハラドキドキが止まらない!
ソウルでの家族との切ないシーンに耳元で光るピアス
作中でさまざまなSWAROVSKI JEWELRY(スワロフスキー・ジュエリー)のピアスを付けていたユン・セリ。エピソード12では、ハートチャームとクリスタルの麗しいピアスが主役。パワーショルダーの白ジャケットに、ビッグリボンが特徴的なピンクブラウスで甘々なスタイルかと思いきや、黒レザーのパンツを合わせてモードな着こなしに。
【Editorの勝手に見どころ!】幼い頃、義母のハン・ジョンヨン(パン・ウンジン)に、海に置き去りにされたことが心に残る深い傷となり、それ以来、自分の存在価値が分からずにいたユン・セリ。エピソード12は、そんな彼女が初めて義母、そして家族との溝を埋めていく重要なシーンとあって、号泣必至!
韓国の女性CEOらしい、オールホワイトのジャケットスタイル!
韓国でリ・ジョンヒョクと束の間の幸せな時間を堪能するユン・セリが、オフィスでのシーンで着用していたのは、ゴールドボタンが華やかなジャージー素材のホワイトジャケットスタイル。インナーにはシンプルな白シャツをチョイス。
【Editorの勝手に見どころ!】ユン・セリの会社の部下の言葉をきっかけに、彼女の奔放な過去の男性遍歴を思わぬ形で知ったリ・ジョンヒョクが嫉妬する姿が可愛くて悶絶。何度見返しても、ヒョンビンへの愛やときめきがあふれるスペシャルな場面は、ときめきすぎて胸が苦しくなります。エピソード13より。
レトロなセットアップで、普通の恋人同士のように幸せな時を過ごす
NIS(韓国国家情報院)がリ・ジョンヒョクの存在を知り、ソウル市内の防犯カメラの映像から彼の行動を分析しようとする、エピソード15の最後のシーン。Max Mara(マックスマーラ)のダスティイエローのスーツセットアップをまとうユン・セリと、街中を歩くリ・ジョンヒョク。絶妙な色合いのワントーンカラーが真似したくなるポイント!
【Editorの勝手に見どころ!】NIS( 韓国国家情報院 )の若手が意気揚々と「リ・ジョンヒョクはユン・セリといる時に90%以上の確率で彼女のほうに体を向け、無意識に相手を真似するミラーリング行為も見られます。このような映像から、ユン・セリに恋に落ちた男性の行動だと分かります」と発言。すると上官に「これに分析が必要か? 見れば分かるだろ! まったく」とため息をつかれ、まるでコントのような場面も面白い。
ロングコートで涙を流しながら走る、ユン・セリ
最終話の序盤、韓国と北朝鮮の境目である軍事境界線の前で、再び引き離されるふたり。フォルムが上品なトレンチコートをまとうユン・セリと、シンプルなブラックチェスターコートに身を包むリ・ジョンヒョク。
【Editorの勝手に見どころ!】止まらぬ嗚咽を部屋中に響かせながら、鑑賞していた最終話。北朝鮮軍と韓国軍の人質交換が軍事境界線で行われる。リ・ジョンヒョクが国境を越えて北朝鮮へ帰ろうとしたその時、生死をさまようほどの大怪我を負っていたユン・セリが、ギリギリ駆けつける。再びどこかでまた会えることを祈りながら、リ・ジョンヒョクが北朝鮮へと戻っていく姿は、涙なしでは見られない。
タイトな花柄ドレスで美しく、リ・ジョンヒョクを待ちわびる
クラシック音楽学校の奨学金支援事業を通して、毎年スイスを訪れるようになったユン・セリ。最終話には、DOLCE & GABBANA(ドルチェ&ガッバーナ)の大輪が舞う花柄のドレスで登場。スクエアネックのディテールや、ボディラインに寄り添うタイトなシルエットデザインは、女性らしいフェミニニティを漂わせている。軽くゆる巻きしたロングヘアを自然に流す韓国風のヘアスタイルが特徴的。
【Editorの勝手に見どころ!】リ・ジョンヒョクと軍事境界線の前で別れてから、奨学金支援事業を通してスイスに足を運んでいたものの、彼に会うことはできぬまま。そして2年の歳月が過ぎた時、運命の再会を果たすのですが、キーとなるのはやはり“パラグライダー”! 場所は違えど、何度でも彼の元に不時着することになり、その時のふたりの想いがあふれ出す瞬間に、再び号泣。
クライマックスは可憐なワンピースルック。ふたりの愛の終着点を迎える
最終話の終盤には、スタイリッシュなオールブラックスタイルのリ・ジョンヒョクと、上品な花柄ワンピースに鮮やかなパープルニットカーディガンを肩掛けしたユン・セリが見られる。韓国でのシーンに着用しているエッジの効いたオフィスルックとは異なり、幸せいっぱいの優しい笑顔が映えるスタイリング。
【Editorの勝手に見どころ!】最終回の撮影を終えて、オフショットをインスタグラムに公開したのは主演・ヒョンビン。「心から願えば、会いたいと思う人に会える」という劇中の台詞の通り、思い出の地・スイスでふたりが再会を果たした時には三度?いえ、数えきれないほどの回数重ねた大号泣。365日のうち、会えるのはたったの14日。それでも互いを愛し合うという道が、ふたりの愛の終着点。物語の重要なシーンに必ず流れていた、韓国の歌手であり女優のIUが歌うOST「Give You My Heart」にも注目!
オープニングシーンでの セレブらしい装いのユン・セリ
オープニング曲で様々なセレブリティらしいスタイルを披露する中の一着。華やかなキャリアスタイルはオールホワイトで。スタンダードなシンプルフォルムのジャケットに、裾にラッフルデザインを取り入れたワンピースを合わせ、足元はブラックで仕上げている。華奢なバッグや時計、アクセサリー使いなど、細部まで上品に。
【Editorの勝手に見どころ!】毎回流れるオープニング映像では、韓国に住むユン・セリと、北朝鮮に住むリ・ジョンヒョクが、それぞれの時間軸で生活している様子を映しながら、最後にはお互いに気づき、見つめ合います。運命の人をようやく見つけたと言わんばかりに、ふたりの生きる道が初めて交差する特別なカットなので、スキップせず注目を!
プロモーションフォトには、大胆な濃密ブルーの花柄ワンピースを着用
Netflixの作品紹介ページにも使用されていたこのツーショット。ユン・セリは、存在感を放つ花柄のブルーワンピースに身を包み、財閥の令嬢らしい雰囲気を醸すスタイリングに。ワンピースはハイネックシルエットや、ボリューム袖など、細部のディテールまでセンスが漂うCHLOE(クロエ)のもの。
【Editorの勝手に見どころ!】ドラマのプロモーション活動用のこの画像は、韓国ファッションのユン・セリと、北朝鮮の軍服をまとうリ・ジョンヒョクの、絶妙な距離感が表れている。韓国・北朝鮮・スイスと、それぞれの場所で異なるファッションスタイルが見られるから、一度目の鑑賞では物語を、二度目の鑑賞ではファッションも楽しんでみて!
花柄ワンピースにベージュのロングコートを合わせて
すでに『愛の不時着』ロスになっている人へ、ここからは主演ふたりのスペシャルショットをピックアップ。エレガントかつシックな花柄ワンピースに、肌馴染みの良いベージュのロング丈コートを合わせてたソン・イェジン。リアルクローズとして参考になるファッションスタイルだ。185cmの長身を生かしたヒョンビンは、チェック柄のチェスターコートをメインにしたスタイルで。タイトなヘアにタートルネックがよく似合っている。
ファッショナブルなヌーディカラーをレイヤード
ソウル市内の汝矣島(ヨイド)にて行われた『愛の不時着』エンディングパーティでは、ヌーディカラーのコートにベルトマークでバランス調整し、モダンかつ女性らしさが薫るスタイリングが特徴的なソン・イェジンをキャッチ。劇中でもよく着用していたベージュ系のグラデーションコーディネートなら、簡単に品よく、おしゃれに見せられるので、冬のシーズンを迎えたら真似したい。
イエロー&ピンクで華やかさと甘さを演出
ソウルで行われた『愛の不時着』のPRイベントに参加したふたり。ソン・イェジンはパステルイエローカラーのキャミソールドレスに、ピンクのロングニットカーディガンを羽織って、スイートな装いに。足元はエレガントさがさらに際立つサンダルを合わせて。ヒョンビンがいつだって凛々しいのは立ち姿の美しさゆえ、と納得してしまうほど。
シンプルかつ、ロマンティックな白ワンピース姿を披露
本作の撮影期間中に、綺麗なサンセットや船をバックにして、ソン・イェジンのインスタグラムに投稿された1枚の写真。スカート部分のプリーツや、ボリューム袖などシルエットの美しいホワイトワンピースで微笑むソン・イェジンの姿が見られた。
モノトーンのロングジャケットの肩掛けスタイルで
黒のロングジャケットの肩掛けスタイル姿が、ファンの間でも注目を集めた。トレンドのシースルー素材を使用したホワイトスカートも上品。定番であるモノトーンルックの中に、やわらかな印象をプラスしたスタイリングに。
ハイデザインの白シャツと黒タイで、マニッシュに
撮影期間中のカットとして、ソン・イェジンのインスタグラムに投稿された、待望のオフショット。作中のユン・セリの印象とはガラリと違う姿を披露したソン・イェジン。オーバーシャツに、ボウタイをプラスしてモードな雰囲気に。主演同士の仲良しツーショットに、『愛の不時着』ファンから反響が大きかった写真。