『愛の不時着』や『青春の記録』同様、韓国の大手制作会社STUDIO DRAGONと、tvN放送の黄金的なタッグにより生み出された『スタートアップ: 夢の扉』。Netflixで独占配信されてから、本国の韓国だけでなく世界中で注目を集めている作品! 若手実力派のペ・スジ(26)とナム・ジュヒョク(26)の初共演ということもあり、双方のファンからドラマへの熱い期待が寄せられていた。物語は競争の激しい韓国のハイテク業界で、夢を叶えるために“スタートアップ”する若手世代のビジネスの成功やロマンスを描いている。そしてこの現代社会らしい舞台設定や、シリアスとラブコメディの絶妙なバランスが表現されていることから、観る人たちをあっという間に虜に!
ストーリーはもちろん、アイドルから女優としてのステップアップを積み、歳を重ねる度にメキメキと魅力を増していくスジ(ソ・ダルミ)のファッションにも注目したい。シンプルさ、カジュアルさを大事にしながらもスタイリッシュ。韓国らしいトレンドをしっかり押さえながらも、スジが演じた若きビジネスウーマン、ダルミらしさを演出したスタイリングは、デイリールックとして参考にできる。そんなスジ(ダルミ)のファッションとともに、一気見したくなるストーリーの見どころを解説。最後にはスペシャルオフショットのピックアップも! 年始に観れば仕事へのやる気が漲るかも!?
【ファッション】ミントカラーのセットアップに身を包んで
ジュヒョク演じるナム・ドサンとの初対面を果たしたシーン。韓国の有名女優やアイドルだけでなく、Netflixオリジナルシリーズの『サイコだけど大丈夫』のコ・ムニョン(ソ・イェジ 30)もよく着用していたブランド・アボアボのセットアップスーツをセレクト。ミントカラーのスーツは透明感のある艶肌の持ち主であるスジによく似合っている。
セットアップスーツ:アボアボ(avouavou)
ネイビーを基調としたシックなスタイル
韓国のシリコンバレー、サンドボックス主催のスタートアップ講演会に参加したときのシーン。ネイビーのマニッシュなテーラードコートに身を包み、シャツもブルー系統でまとめ、シックな雰囲気に。
ブラウス×デニムもダルミの定番スタイル!
胸元が大きく開いたホワイトシャツはオンオフ関係なくスタイリングできるマルチなアイテム。ダルミはあえてボーイッシュな淡色デニムと合わせて、カジュアルな要素をプラスしている。ミニマルなピアスや時計など、小物使いも“シンプル”が定番!
ブラウス:アバム(AVAM)
ポルカドットのシャツを主役に
スーツ姿でビシッと決めたドサンとは対照的に、ダルミはレディムードが高まるシアー素材のシャツをスタイリングの主役にセレクト。合わせ方によっては甘くなりすぎてしまうポルカドット柄にはデニムパンツを選び、ダルミらしくカジュアルに着こなした。
ダルミのファッションに欠かせない、デニム!
ダルミを語る上で欠かせないアイテムと言えば“デニム”! シンプルかつ上品なジャケットに、デニムを合わせるのがお決まりのスタイル。ただこの日はデニムジャケットを選び、マニッシュな雰囲気を加速させた。『青春の記録』のアン・ジョンハ(パク・ソダム 29)同様に、20代の若手世代が中心となる韓国の青春ドラマに、デニムは必須!?
ジャケット:アットコーナー(a.t.coner)
オフデイはラフなストリートスタイルに決めて
本屋で偶然ドサンに再会したときのファッション。誰とも会う予定のないオフデイは、とことんカジュアルに。ストリートテイストが人気のビアンカ シャンドン(BIANCA CHANDON)のフーディに、あえて白Tの裾をのぞかせて、デニムパンツをチョイスした。
チェック柄のテーラードジャケットに、やっぱりデニム!
ドサンとダルミの距離が少しずつ近くなっていく、このシーン。落ち着きのあるグレーのテーラードジャケットは、さりげないウィンドウペンプリントになっているのがセンスフル。インナーにはカジュアルな白T、ボトムスには安定のデニムを合わせれば、ダルミらしいオフィスカジュアルルックの完成。
ジャケット:サンドロ(Sandro)
韓国らしいニュートロファッションスタイル
ともにスタートアップすることを決意した5人の記念すべき初ショット。ダルミは白いオーバーサイズジャケットに、ビッグカラーや花柄のレースがレトロなシャツを合わせた。もちろんボトムスはデニム一択! 絶妙なカジュアル感と、韓国っぽさが滲むファッションに。
普段のダルミとのギャップに萌える!? 初々しいデートルック
ダルミとドサンの記念すべき初デートの日。普段のダルミのファッションとは違い、レディなムードが漂うロマンティックなスタイルに仕上げた。SSのトレンドとして注目されている柔らかなパープルカラーのニットはヴォカヴァカ(vocavaca)のもの。前後でカッティングが異なるスカートに、足元はコンバース(CONVERSE)のスニーカーを選び、バランス良くカジュアルダウン。
ニット:ヴォカヴァカ(vocavaca)
手に持ったバッグ:グッチ(GUCCI)
肩にかけたバッグ:ガニー(Ganni)
【ストーリー】父の意思を継ぎ、スタートアップを決意!
父ソ・チョンミョン(キム・ジュホン 40)を早くに亡くし、祖母チェ・ウォンドク(キム・ヘスク 64)とふたりで暮らしてきたダルミは、起業を夢見た父の思いを胸に抱きながらも、契約社員として働きながら忙しない日々を過ごしていた。ある日韓国のシリコンバレー、サンドボックスが主催するスタートアップ講演会に参加し、起業家として成功している実の姉ウォン・インジェ(カン・ハンナ 31)との再会を果たす。この出来事をきっかけに、夢への扉に向かって一歩踏み出すことになるのだが……。
祖母のついたひとつの嘘が、物語を大きく動かす
チョンミョンが会社を辞めて起業することに猛反対したダルミの母チャ・アヒョン(ソン・ソンミ 46)は、離婚するタイミングでダルミを残し、ダルミの姉インジェとともに家を去ることに。唯一の“友達”だった姉と離れることになり、毎日寂しい思いをしていた幼いダルミを不憫に思ったウォンドクは、とある出来事をきっかけに知り合ったハン・ジピョン(キム・ソンホ 34)に、ダルミに友達を作るために“偽の文通相手”になって欲しいと頼み込む。ウォンドクに大きな借りがあるジピョンは断れずに承諾するが、文通相手の名前を、新聞に大きく掲載されていた当時の数学オリンピックの優勝者“ナム・ドサン”にすることに。
それからしばらくドサンとしてダルミと文通を続けていたジピョンだったが、ソウルに移住する関係で、ダルミともウォンドクとも関係を絶ってしまう。その後15年の時を経てウォンドクと再会し、ダルミや本物のドサンと出会うことになるとは夢にも思わずに……。
初恋の文通相手“ドサン”と初対面
「ドサンに会いたい」というダルミの切実な思いに、真実を打ち明けられないウォンドクは、再会したジピョンにまたもや無茶な頼み事をする。なんとかドサンを見つけることができたジピョンは、ダルミの文通相手として振る舞って欲しいと懇願。わけがわからないまま“文通相手のドサン”として、ダルミと会うことに。絡まった運命の糸が、無事に解ける日は来るのか!?
スタートアップに向けて動き出す!
ダルミに惹かれながらも、嘘を付いている罪悪感を募らせていたドサン。すでにサムサンテックとの会社名で、イ・チョルサン(ユ・スビン 28)とキム・ヨンサン(キム・ドワン 25)とともに起業していたが、なかなか会社が軌道に乗らない。そこでスタートアップ企業を支援するサンドボックスの12期生募集に応募することを決意する。同じくダルミも応募していることを知らないまま……。
グループミッションが吉と出るか、凶と出るか
サンドボックスの書類審査に通過し、一次審査で見事CEOのひとりに選ばれたダルミ。次なるミッションは4人のメンバーを集め、2泊3日のハッカソンに参加し、投資家が選ぶ5チームの中に入ること。ダルミはあと残り4人のメンバーをどう集めていくのか!?
ダルミの優秀な姉インジェもライバルに?
母アヒョンの再婚相手である義父ウォン・ドゥジュン(オム・ヒョソプ 54)に裏切られ、義父の会社であるモーニングカンパニーの代表から外されてしまったインジェは、義父の会社を去り、当時の仲間とともに新たにスタートアップすることを決意。そこでまたしてもダルミと再会を果たすことに! 互いの夢は叶うのか、そして昔のように仲が良かった“姉妹”に戻ることはできるのか?
ビジネスの成功とロマンスの行方は?
プログラマーとしては優秀だが、CEOとしてのコミュニケーション能力や判断力に自信がないドサン。一方数々の仕事や経験を通して得た周囲を魅了するようなトーク技術や発想を持ちながらも、学歴がないことでなかなか夢を実現できずにいたダルミ。互いを補い合える関係性のふたりは、AI技術を駆使したバリアフリーを目的とする音声アシスタントを活用したサービスや、自律走行車の運行実現に向けて走り出した。ビジネスを成功させることができるのか? 仕事を取り巻く環境はもちろん、ロマンスの結末にも目が離せない!
【エディターの勝手に見どころ!】
ITベンチャー企業の苦労や困難、成長が表現されていて胸が熱くなる! 社会人になった頃のやる気に満ちていた気持ちが蘇ってくるような……初心を取り戻すことができるドラマだと思います。主要なシーンで流れるRed VelvetのOST「Future」を聴くたびにドラマロスを実感します。そして最初は「THE・地味」なスタイルだったドサンが、エピソードを重ねる毎にメキメキとクールに洗練されていく様も見逃せません! 思わず声を出して笑ってしまった個人的にお気に入りのシーンは、サムサンテックのPR動画(笑)。何度観てもドサンが面白すぎる&編集方法が独創的すぎるので、スマイルチャージしたいときにはぜひそのシーンだけでも鑑賞を! あとは『愛の不時着』でもおなじみ、チョルサン役のスビンが本当にドラマ内の良いスパイスになってくれています。共にスタートアップするサハ(ステファニー・リー 27)との恋模様もドキドキしてしまうので、お見逃しなく!
祖母と孫。この絆に泣かされた!
主人公のダルミを演じたスジと、ダルミの祖母を演じたヘスクとの微笑ましいツーショット! クランクアップ時の写真だったのか、ふたり揃って花束を抱えながらカメラに向かってビッグスマイル。劇中ではこのふたりの絆に涙するシーンが多々!
劇中ではあまり見られない、お茶目なジピョン
ダルミの知らないウォンドクとの大切な思い出を胸に秘めながら、常に見守ってきたジピョン。劇中ではあまり見ることのできなかったお茶目なピースサインが可愛らしいソンホ。ソンホとスジの貴重なオフショット写真に、ファンからは歓喜のコメントの嵐!
チーム・ナム家の嬉しいオフショット
ドサンを演じたジュヒョクと、ドサンの父ナム・ソンファンを演じたキム・ウォンヘ(51)と、母パク・グムジョンを演じたキム・ヒジョン(50)の家族ショット。脇を固めた名俳優のパワーで、ドラマがグッと面白く深みを増していく。劇中はもちろんオフショットでも絆の強さをしっかりアピール!
この3ショットは、劇中でも超レア!
ハンナとスジの間にいるのは、シリコンバレーに本社を構える2STO社のディレクターで、M &A専門家のアレックスを演じたチョ・テグァン(34)! ドサンやダルミの夢に大きく関わるキーパーソン。スタイリッシュな3人をよりクールに見せる、モノクロ写真が素敵。
サンドボックスの創設者との貴重なツーショット!
『相続者たち』『ホテルデルーナ』『夫婦の世界』など、話題作に出演し続けるカメレオン女優ソ・イスク(54)が演じたのは、サンドボックスの創設者であるユン・ソナク。主演スジとのミラクルなオフショットがインスタグラムに投稿。ダルミと同じく、ソナクのファッションスタイルも“デニム”率が高め!
見ていてほっこりするチーム・サムサンテック!
すでに鑑賞済みでジュヒョクファンならば気付く、ドサンが急激にかっこよく洗練された男性に成長する、とあるシーンのオフショット。この写真からも大人の男性のオーラがダダ漏れ! サムサンテックという会社名の由来や、3人が一緒に起業するヒストリーにも注目して。
物語を牽引した主演スジ&ジュヒョクのスペシャルな一枚
初共演とは思えないほど、息ぴったりな演技を見せてくれたジュヒョクとスジ。しばらくは『スタートアップ: 夢の扉』ロスに陥りそう! 余談だけれど、実は本ドラマの登場人物の名前は、すべて韓国の地下鉄駅の名前を使用しているんだとか。キャラクターを覚えれば駅名の勉強にも! それぞれの登場人物のスピンオフドラマが観たくなってしまうほど、繊細ながら濃密に表現された各キャラクターの人生。一周、二周、三周と何度でも見返したくなってしまう夢の詰まったドラマを鑑賞しながら、2021年の素敵なスタートを切ろう!