作中でも何度となくツッコまれますが、「WeWork」の事業っていわば空きスペースの貸し出しなんですよね。それを、"It's not a business. It's a feeling”と、「世界の意識を高める」、「私たちは体験を販売している」などと、働き方、生き方などのレベルの事業だと拡大解釈し、暴走が止まりません。ですが、ジャレッドが真っ直ぐな眼で熱弁すると、「さもありなん」と妙に納得してしまいそうになる。少しピントがずれるかもですが、2019年のメットガラで、自分の生首を携えても不思議と絵としておさまっている……そんなジャレッドならでは狂気交じりの個性が存分に発揮されています。
リンカーンの名言が思い浮かびました。 Nearly all men can stand adversity, but if you want to test a man’s character, give him power.(「たいていの人は、災難は乗り越えられる。本当にその人を試したかったら、権力を与えてみることだ」)