【2025年韓国ドラマ】四天王イ・ジョンソクや、新星チュ・ヨンウにゾッコン! 世代の異なるイケメンたちのロマンス作品にときめく

5人の弁護士を主軸にした、イ・ジョンソク主演の法廷ヒューマンドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』。ひとりの巫女が、死の運命を抱える初恋の人を救おうと奮闘する、チュ・ヨンウ主演のファンタジーロマンス『巫女と彦星』。あらゆる作品で視聴者にときめきを与えてくれたジョンソクと、大ブレイク中の若手実力派ヨンウ。それぞれ世代の異なる二人が主演を務める最新作を韓ドラマニアのライター&エディターが熱量たっぷりにレビュー!

5人の弁護士を主軸にした、イ・ジョンソク主演の法廷ヒューマンドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』。ひとりの巫女が、死の運命を抱える初恋の人を救おうと奮闘する、チュ・ヨンウ主演のファンタジーロマンス『巫女と彦星』。あらゆる作品で視聴者にときめきを与えてくれたジョンソクと、大ブレイク中の若手実力派ヨンウ。それぞれ世代の異なる二人が主演を務める最新作を韓ドラマニアのライター&エディターが熱量たっぷりにレビュー!

イ・ジョンソク 新作韓国ドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』の場面写真 U-NEXT配信

『瑞草洞<ソチョドン>』U-NEXTにて独占配信中 © CJ ENM Studios Co., Ltd.

チュ・ヨンウ 新作韓国ドラマ『巫女と彦星』の場面写真 Prime Videoで独占配信中

『巫女と彦星』Prime Videoで独占配信中 提供:Prime Video

【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により、第1次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界へ足を踏み入れる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、約22年間あらゆるジャンルの韓流ドラマを観続けている。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。ドラマを観るたびに推しの俳優が増えていく毎日です。

イ・ジョンソク『瑞草洞<ソチョドン>』/弁護士5人の日常を丁寧に描いた物語

イ・ジョンソク 新作韓国ドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』の場面写真 U-NEXT配信

『瑞草洞<ソチョドン>』U-NEXTにて独占配信中 © CJ ENM Studios Co., Ltd.

ヒーローでも悪徳でもない弁護士が主人公。だから、等身大というか、心地よくリアルというか。三大プロフェッションである医師や弁護士って、ドラマではより劇的な存在として描かれがちですよね。そんな中、『賢い医師生活』が大ヒット。ヒーローでも悪徳でもない“普通の賢い医師たち”が、毎日遭遇する彼らにとっての普通の日常こそ、実は感動の宝庫なんだなあと改めて思った人も多かったのではと。監督・脚本こそ違うものの言うなれば、これはその弁護士版とでも言いましょうか。

主人公はイ・ジョンソクを中心とする5人のアソシエイト弁護士。アソシエイト弁護士とは、法律事務所に雇用されて働く弁護士のこと。固定給が基本で、経験を積んでゆくゆくは経営にも関与するパートナー弁護士になっていくのですが、イ・ジョンソク演じるアン弁護士は9年目にして未だアソシエイト弁護士に留まったまま。夢と希望を抱いて弁護士になったものの、ドラマのような熱血ヒーローにはなれない自分の現実に思うところもあって……という感じなのですが、難しい案件はアン弁護士に聞けと言われるほど、みんなに頼りにされている存在でもあるわけです。ドラマではそんなアン弁護士と彼の4人の同僚の日常が描かれるわけですが、各々個性豊かで、それぞれに等身大の事情を抱えているというのがミソ。

例えば、8年目の明るく頑張り屋のペ・ムンジョン(リュ・ヘヨン)弁護士は、妊娠したことからいろんな壁にぶち当たることになるし。5年目のハ・サンギ(イム・ソンジェ)弁護士は、ある事情でケチケチ生活を続けている個人主義者。人に教えることに生き甲斐を感じ始めるものの、簡単にはいかない現実に意気消沈していくし。4年目のチョ・チャンウォン(カン・ユソク)弁護士は心優しいお節介人間。弁護士未満の仕事を回されたり、自分の弁護のせいで貧困の依頼人が多額の賠償金を請求されることになったりで、弁護士を辞めてしまおうかとも思っているし。1年目のカン・ヒジ(ムン・ガヨン)弁護士は元々ピアノを専攻していたのだけど、あることから弁護士になった変わり種。そのあることも気になるけれど、アン弁護士とも何かある様子で、そちらのラブラインもいい感じ。ということで、そんな彼らが担当する訴訟も横軸に描かれるわけですが、勧善懲悪とはいかないどの案件もそれぞれに事情が複雑に絡み合っていたり、社会が抱える切実な問題とか法律や弁護の矛盾とかもはらんでいたりで、これがまたジンジンと痺れるというか。

脚本担当のイ・スンヒョンは現役の弁護士。だから、とってもリアルでどれも心にじっくり効いてくるわけなのです。弁護士たちは膨大な資料を読み込んで、勝訴に導く正解を見つけていくわけなのですが、それが、砂丘の中から一粒のダイヤモンドを見つけるかのごとくだし、見つけた正解が本当に正解なのかも実は定かではなく……。そんなジレンマと闘いながら、相当な根気と依頼人を助けたいと思う真心を持って訴訟に向き合う彼ら。今までは知らなかった弁護士という職業の本質がこの作品を通して見えてくるというか。残すところ後2話。彼らの奮闘を見届けながらしっかり心に刻みたいと思っている次第。(さすらいのライター山崎)

ムン・ガヨン 新作韓国ドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』の場面写真 U-NEXT配信

『瑞草洞<ソチョドン>』U-NEXTにて独占配信中 © CJ ENM Studios Co., Ltd.

チュ・ヨンウ『巫女と彦星』/旬の若手俳優二人が織りなす、最新ファンタジーロマンス

チュ・ヨンウ 新作韓国ドラマ『巫女と彦星』の場面写真 Prime Videoで独占配信中

『巫女と彦星』Prime Videoで独占配信中 提供:Prime Video

内容をざっくり簡潔にお伝えすると、“天地仙女”と呼ばれる高校生巫女パク・ソンア(チョ・イヒョン)が、死の運命を背負う同級生ペ・ギョヌ(チュ・ヨンウ)を救おうと奮闘するファンタジーロマンスです。感情移入の視点でもなかなか難しい題材ですし、タイトルを観て少々不安に思っていましたが、これが予想を反してきちんとのめり込めた! 要因は飛ぶ鳥を落とす勢いで邁進中のヨンウと、ヒロインとしての風格が板に付いてきたイヒョンの同級生ラブがいい化学反応を起こしたことに他なりません。ヨンウが『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』に続いてまたしても一人二役を熱演。しかもイヒョンまで! 演技力を問われる役柄を難なくこなした二人の安定感に救われ、ときめき、私の通勤時間(スマホ視聴)に彩りを与えてくれました。

昼間は高校生、夜は巫女という二重生活を送るソンアの幼少期からの夢は、“普通の生活”。普通の人には見えない幽霊を相手に、巫女としての役目を果たすなか、ある日ハルモニと共に法堂を訪れたギョヌに一目惚れ。しかしソンアにはギョヌの命日が一瞬で見えてしまうんですね。というのも生まれてから常にギョヌの周りには謎の不幸が付きまとい、親族間だけでなく実の両親からも「不運のアイコン」として酷い仕打ちを受けているという。そのなかで唯一愛情をくれる存在がハルモニです。ギョヌを生かそうとあらゆる手段を使うソンアですが、別の巫女によりギョヌ共々窮地に追い詰められていくと。個人的にナイスアシストだったのが、韓ドラのオモニ代表キム・ミギョンや、ユン・ビョンヒ(『ヴィンチェンツォ』)といった名俳優の存在。彼らがいることでチープにならずファンタジーとして成り立つラインを保てたに違いない!

16話想定だったものを12話に凝縮することになり、苦肉の策で省いたんだろうな〜と感じるシーンも多々。この手のジャンルが好きな人には若干物足りないかもしれません。テーマ的にもう少し丁寧に説明してほしい思いもありながら、ヨンウとイヒョンの同級生ケミが不足部分をうまく補い、ロマンス作品として楽しめる仕上がりになっていると思います。それに、普通ではないと勝手に線引きして、「不運は伝染する」と偏見の眼差しを向ける社会や当人たちの生きづらさが描かれていて、胸に響く部分も多かった。ただのファンタジーロマンスで終わらせない、制作陣の思いを真摯に感じます。(エディターK)

チョ・イヒョン 新作韓国ドラマ『巫女と彦星』の場面写真 Prime Videoで独占配信中

『巫女と彦星』Prime Videoで独占配信中 提供:Prime Video