【名作韓ドラ2024】『イカゲーム』シーズン2など、年末年始の一気観必至! 話題をさらった韓国ドラマ必観リスト10

ついに配信された『イカゲーム』シーズン2をはじめ、年末年始の一気観が止まらない2024年の代表韓ドラ!

SPUR.JPの韓ドラ班がご紹介してきた様々な韓国ドラマの中から、今回は「年末年始の一気観必至! 2024年に話題をさらった韓国ドラマ」にフォーカス! 一度観たらノンストップ視聴必至の伝説級のドラマをぜひチェックして。

【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により、第1次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界へ足を踏み入れる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、20年間以上あらゆるジャンルの韓流ドラマを観続けている。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。ドラマを観るたびに推しの俳優が増えていく毎日です。

『イカゲーム』シーズン2のあらすじや、豪華すぎる新キャストはこちらをチェック!

『涙の女王』/キム・スヒョンの演技に魅了される名作ロマンス!

キム・スヒョン Netflix韓ドラ『涙の女王』キム・ジウォン
Netflixシリーズ『涙の女王』独占配信中

キム・スヒョン×キム・ジウォンの財閥家ロマンスの見どころをさすらいのライター山崎が解説。

『涙の女王』、観てますか? まだ5話までの視聴ではありますが(記事公開時点)、すでに次週が待ちきれない面白さ。日本のNetflixで1位、本場韓国での視聴率も回を追うごとに昇龍のごとく上昇中、このままいくと大傑作になるやも知れません。その主人公を演じているのが、キム・スヒョンなのであります。配信前から大注目を集めていた作品ですが、そんな話題作に限ってコケてしまうことも少なくない中で、ヨクシ(やっぱり)5億ウォンの男(1話の出演料が5億ウォンと噂されている)キム・スヒョン。予想を遥かに上回る面白さはもちろんのこと、前々から定評があった彼の演技力が冴え渡っていると言いましょうか。
しかもラブコメの名手パク・ジウン作家の『愛の不時着』以来の書き下ろし。となれば、すでに面白さは立証済み!

『ソンジェ背負って走れ』/2024年最も韓ドラ民を沼らせた、タイムスリップロマンス!

韓国ドラマ『ソンジェ背負って走れ』ピョン・ウソク キム・へユン
『ソンジェ背負って走れ』 U-NEXT独占配信中 © CJ ENM Studios Co., Ltd.

キム・へユン×ピョン・ウソクのタイムスリップロマンスの見どころをさすらいのライター山崎が解説。

推しのアイドルが突然の転落死。ドラマは、そんな彼を救うためにタイムスリップを繰り返すオタ・ペン(オタクなファン)ヒロインの奮闘を描くもの。そう鉄板のファンタジーロマンスです。アイドル×一般人という組み合わせは、古くから少女漫画でも愛され続けている構図で、なるほど、この作品もその手の夢見るキュンキュン恋愛ドラマなのね、なあんて軽い気持ちで観始めたわけですが、蓋を開けてみれば、ふたりの間には実は本人たちも気づいていなかった繋がりがあったようで、それがタイムスリップするごとに深〜く複雑に絡み合っていき、単なるアイドルとの胸きゅんラブに終わらないといいますか。というか、アイドルなんて、もうどうでも良くなってくるというか。
韓国では、最終回を前に本作のイベントチケットが秒殺で完売、サーバーもダウンするなど、大フィーバー中。泣きも笑いも自在に操るキム・ヘユンの確かな表現力と、存在自体に儚さと切なさを滲ませるピョン・ウソクのケミも素晴らしく。だからこそ、今、気が気でないというか。あ〜、一体ふたりはどうなっちゃうの〜〜〜。
 

『ヒーローではないけれど』/超能力と現代社会を味わい深くミックス!

Netflix韓国ドラマ『ヒーローではないけれど』チャン・ギヨン チョン・ウヒ
『パンドラ 偽りの楽園』ディズニープラス スターにて独占配信中 © STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd, All rights reserved.

チャン・ギヨン×チョン・ウヒのファンタジーロマンス作品の見どころをエディターKが解説。

なんだか序盤はストーリーもふわふわしているというか、曖昧な部分が多く、間の取り方とかも独特。だからこそ「ん?つまんない?」と視聴をやめてしまう人がいたら3話まで観てほしい。そこからグッと物語にのめり込めるはずです。完全ファンタジー設定なんだけれど、現代社会の風潮をうまく盛り込み、ここに良質なメロとヒューマンを入れ込んでいて、決してとっ散らかっていない。2024年を代表する隠れ名作韓ドラなのです。
ポク家の遺産目当てでマヌムが通うスパのマッサージ師として潜入するダヘ(ウヒ)。そう、詐欺師なんですよ。ダヘの施術を受けるとよく眠れる!と感動するマヌムが(実は睡眠薬を入れているだけ)、鬱病のギジュ(ギヨン)をなんとかせねばとふたりを恋人にさせようとするんです。それがダヘには願ったり叶ったりで、ポク家の妻となってお金をむしり取る算段。ところがです。惹かれ始めてしまうんですね、ギジュに。常套句だけれどまんまとときめくメロパート。なんと言っても「気怠い雰囲気で色気ダダ漏れ」なギヨンに心奪われます。実は悲しい過去を背負うダヘの切ないシーンも胸にグッと響くので、未視聴の方は騙されたと思ってぜひ。

『私の夫と結婚して』/日韓ともに大ブーム中! 一気観間違いなしの注目作

韓国ドラマ『私の夫と結婚して』パク・ミニョン
『結婚作詞 離婚作曲』シーズン1~2Netflixで独占配信中、シーズン3配信中

パク・ミニョンが極限まで減量して挑んだ、度肝を抜く復讐劇の見どころをエディターKが解説。

白状すると、1話から「あんぐり」なストーリーや、今後繰り広げられるであろう愛憎劇が容易に想像でき、「いや〜重たい復讐系はあんまり気が乗らないな〜」なんて呑気に思っていました。そんな過去の自分を往復ビンタしたい。冒頭だけ観ると『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』のようなかなりシビアなストーリーの予感しかしないけれど、2話からなんと本ジャンルにあるまじき(?)ギャグ要素が加わってくるんですね。マクチャン展開にブラックコメディ的なユーモアを取り入れ、「笑えるんだけど憎い!憎いんだけど笑える!」みたいな謎の高揚感が生まれる作品になっているんですよ。この絶妙なバランスと威力のあるタイトルがいい化学反応を起こしています。
ロマコメ女王のミニョンが37キロまで減量して挑んだという気概も素晴らしいけれど、彼女が演じることでやはりコメディの要素が出てくるんですね。クズ夫を演じるイギョンの演技力もキレキレで、サイコだけど間抜けで笑えるという絶妙なラインを保っているし、ハユンのトチ狂った演技は彼女の新境地とも言えるレベル。そしてなんと言ってもナ・イヌです。ジウォンの会社の部長役ですが、純粋にロマンスとして楽しめることはもちろん、バラエティで見せる姿とのギャップが最高に面白く、“アイス”のシーンは制作陣の粋な計らいであるはず! ノンストップ視聴間違いなしの話題作です。

『殺人者のパラドックス』/チェ・ウシク×ソン・ソックの演技派共演にゾクゾク!

Netflix韓国ドラマ『殺人者のパラドックス』チェ・ウシク ソン・ソック
Netflixシリーズ『殺人者のパラドックス』独占配信中

チェ・ウシク×ソン・ソックの実力派同士の名演技が光るサスペンススリラー作品の見どころをさすらいのライター山崎が解説。

『その年、私たちは』のチェ・ウシク×『私の解放日誌』のソン・ソック。このビッグネームの取り合わせだけでも興奮が止まらない人は多いのではないでしょうか。捕まえようとするとするりと逃げっちゃう小動物っぽさ満々のウシクと、いろいろ経験してきました的懐持ってそうなソックと。一見すると対極にありそうな個性派のふたりではありますが、共通点も意外に多く、タイプ違えど噛めば噛むほど惹かれてしまうお顔立ちとか、タイプ違えど抗い難い色気があるとか……。今回のドラマでキーになるのも、そんなふたりの共通点。それは、善人でも悪人でも、どちらに転んでもナチュラルに似合ってしまう、というところ。
徹底して描かれているのは、悪を悪で制する爽快感ではなく殺人者のパラドックス(題名まんまですが)。何が正義なのか、何が悪なのか、そして生じる現実と心の矛盾……。衝撃のそのラストまで、自分の中のパラドックスもともに探りながら味わってほしい、そんな傑作です。

『Mr.プランクトン』ウ・ドファン×イ・ユミ/思いのままに生きる意味を問うヒューマンロマンス

Netflix韓国ドラマ『Mr.プランクトン』ウ・ドファン×イ・ユミ
Netflixシリーズ『Mr.プランクトン』独占配信中

2024年を代表する、ウ・ドファン×イ・ユミで織りなす隠れ名作ヒューマンドラマの見どころをエディターKが解説。

両親と幸せに暮らしていたある日、父との血の繋がりが一切ないことが発覚。それがすべて不妊治療クリニックのミスによるものという残酷な現実をつきつけられたのち、父との関係に歪みが生まれ、ひとり孤独に生きてきたヘジョ(ドファン)。生まれた日に親に捨てられ孤児院で育ち、宗家の長男と結婚してやっと幸せを掴めると思った矢先に、早期閉経の事実を知る20代のチョ・ジェミ(イ・ユミ)。宗家の長男として周囲からは何不自由なく生きているお坊ちゃんと思われているけれど、本質は“籠の中の鳥”で息ができない状態のオ・フン(ジョンセ)。名前に込められた意味も最高なこの3人が、はちゃめちゃだけれど思い切り自由で、「今を生きる本当の意味」を示すような物語を繰り広げるんですよ。3人の真っ直ぐな生き方に感銘を受けるし、下半期駆け込み作にして名作が誕生したな!というくらい、泣ける。心にドシンと響く。個人的にはこれこそ最高のハッピーエンドだなと思えました。

『ジョンニョン:スター誕生』キム・テリ/女性国劇の世界でトップの座を目指す

韓国ドラマ『ジョンニョン:スター誕生』 キム・テリ
『ジョンニョン:スター誕生』ディズニープラス スターにて独占配信中 ⓒ 2024 STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd.

女性国劇の世界を描き、主演キム・テリ含め出演した俳優たちが3年も練習期間を経て完成したエンパワメント作品の見どころを、さすらいのライター山崎が解説。

ある年代以上の少女漫画好きは、きっと誰もが読んでいた『ガラスの仮面』。主人公の北島マヤは、普段は地味な少女なのに、一旦演技を始めるとまるで役が乗り移ったかのように豹変し周囲を圧倒してしまう……。一介の田舎少女が劇団のトップ俳優へと上り詰めていく成長物語を描く『ジョンニョン〜』は、まさに『ガラス〜』そのものといいましょうか。ヒロインのジョンニョンも北島マヤなら、ジョンニョンを演じているキム・テリ自身もまた北島マヤで、生まれながらの演劇の天才というキャラクターを実際に演技の天才と言われているテリが演じている二重構造。もう、ワクワクしないわけがありません。しかも舞台となるのは女性国劇団。1950年代に全盛期を迎えた女性国劇はパンソリを中心に歌と踊り、演技で構成される創作劇で、演じているのは全員女性。そう、つまりは韓国版宝塚歌劇団とでもいいましょうか。テリの憑依型演技はもとより、男役トップスターを演じているチョン・ウンチェの憂いを含んだ男装姿も、ジョンニョンのライバル役シン・イェウンの変幻自在の劇中劇演技も唸ります。全12話は短すぎて、私的にはもっとねちっこくドロドロにやってほしかったぞ〜〜〜。

『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』キム・ユンソク×コ・ミンシ/ミステリースリラーに人間の心の闇を投影した話題作!

Netflix韓国ドラマ『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』キム・ユンソク コ・ミンシ
Netflixシリーズ『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』独占配信中

映画界の巨匠キム・ユンソクと若手実力派のコ・ミンシで織りなすスリラー作品の見どころをエディターKが解説。

ドラマの冒頭、毎度流れるナレーション「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」。私的インセンドラマ『五月の青春』のコ・ミンシが今回殺人犯に? しかも映画界でお馴染みの名優キム・ユンソクと対立するの? んでもって刑事役でふたりを追うのがイ・ジョンウンでユン・ゲサンも出演!?ということで、「これ絶対に面白いやつ」と確信していました。もう、大当たりです。そもそも血が飛び交うスリラー全般が無理という人には到底すすめられないけれど、思わず声を上げながら、目を覆いながら、細めながらも観てしまう人はぜひ。トチ狂った女性と無愛想おじさんのリアル対決が斬新で、1話から画面に吸い寄せられます。ノンストップ視聴(1日)で完走しました。それくらい勢いがある!
ユンソク×ミンシのせめぎ合いは安定に面白いんですが、ユンソクの娘役を若手実力派のノ・ユンソが演じていて、ミンシとのバトルも女同士の戦いも迫力があり見どころ満載です。ミステリースリラーに、傷を負った人間の心の動きや闇を繊細に描いているために感情移入できるという仕立て。韓国はこういった魅せ方が本当に秀逸で脱帽します!

『組み立て式家族~僕らの恋の在処~』/家族×ヒューマン×ロマンスを描いた隠れ名作

韓国ドラマ『組み立て式家族~僕らの恋の在処~』ファン・イニョプ
『組み立て式家族~僕らの恋の在処~』U-NEXTにて独占配信中 © SLL Joongang Co.,Ltd all rights reserved.

中国の大ヒットドラマの韓国リメイク版! 2024年の隠れヒューマンロマンスと話題のドラマの見どころをエディターKが解説。

物心つく前に母を亡くして以来、優しく温かい父ユン・ジョンジェ(チェ・ウォニョン)とふたりで生きてきたユン・ジュウォン(チョン・チェヨン)。両親の留守中に目の前で妹を亡くし、その事故で精神を病んだ母に捨てられ、父キム・デウク(チェ・ムソン)と暮らすキム・サナ(ファン・イニョプ)。父の存在を知らずに育ち、出稼ぎに出たまま戻らない母親をずっと待ち続けるカン・ヘジュン(ぺ・ヒョンソン)。血縁関係のない幼い3人を軸に、ジュウォンとデウクの5人で“組み立て式”家族となっていくんですね。母の顔も覚えていないジュウォン、母に罵られ捨てられたサナ、母の生死もわからないままのヘジュン。10年後の高校生編、その10年後の大人編と物語は紡がれていきます。3人それぞれの道が枝分かれになっていく瞬間とか、親ふたりのそれぞれの想いとか。大人になったからこそわかる両方の立場の気持ちに揺さぶられてしまい、切なく苦しくなる瞬間も。ただそれと同じくらい温かくて、ときめくシーンが多いんですよ。とにかくサナにドキドキさせられて、ジョンジェの優しさに泣かされて、ジュウォンの明るさに救われて。今年は本当に家族のカタチについて考えさせられる作品が多いなと、改めて。

『良いが悪い、ドンジェ』イ・ジュニョク/大人気ドラマ『秘密の森』のスピンオフがついに配信!

韓国ドラマ『良いが悪い、ドンジェ』イ・ジュニョク
『良いが悪い、ドンジェ』U-NEXTにて独占配信中 © TVING Co., Ltd. All rights reserved.

大ヒットサスペンス韓ドラ『秘密の森』のスピンオフがついに配信! ドラマの見どころをさすらいのライター山崎が解説。

大人気のミステリードラマ『秘密の森』のスピンオフ作品。本家主演のチョ・スンウ(役名はシモク)に代わり、脇役からの主演にいきなり躍り出たのがイ・ジュニョク。『秘密の森』ファンならおなじみのタイトルロールになった検事ドンジェ役です。このドンジェ、出世欲は人一倍なのに、なぜかヘマをしがちで後輩にさえも追い抜かれちゃうし、金品授受の誘惑にはつい負けそうになっちゃうし、でも、小心者だから悪にはなりきれないし、一応の正義もプライドもなくはないから、捜査は地道にやっちゃうし……と、どこか憎みきれない。写真を見ればおわかりだと思うのですが、ジュニョクって、かなりお顔立ちが整ったイケメンで、そのまま黙っていたりすると、ちょっと神経質そうに見えなくもなく。そんな見た目と、ドンジェの小物感漂う小市民的キャラの組み合わせが絶品で、だから底抜けに笑えちゃうといいましょうか。とはいえ、ミステリーは本家『秘密の森』の流れを汲んだ本格派仕立て。ドンジェが挑むのは麻薬密売が絡む殺人事件ですが、詰めの甘いドンジェは、シモクなしに難事件を解決できるのか? 最後まで温かい目で見守ってみてください。きっとドンジェが大好きになると思いますよ。

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