『愛の不時着』超えなるか!? 新作『涙の女王』が大好評のキム・スヒョンと、“わんこ笑顔”チョン・ヘインから目が離せないワケ

アジアを代表する俳優へと上り詰めた奇跡の1988年生まれ俳優といえば、キム・スヒョンとチョン・ヘインで異論なし! Netflixで絶賛配信中であり、『愛の不時着』を手がけたパク・ジウン作家の最新書き下ろしでもある『涙の女王』が大好評のスヒョン。そして『D.P. -脱走兵追跡官-』を大ヒットに導き、8月より韓国で放送予定の最新ロマコメにも期待が高まるヘイン。双方ともに韓ドラ界に欠かせない存在へと急成長を遂げている。そんな韓ドラ追っかけ班も夢中になっているふたりについてアツ〜く語りながら、見逃し厳禁なおすすめ主演ドラマ2作品ずつをご紹介します。

キム・スヒョン チョン・ヘイン 韓国俳優 韓国スター
キム・スヒョン Netflix韓国ドラマ『涙の女王』の場面写真 韓国俳優
Netflixシリーズ『涙の女王』独占配信中
チョン・ヘイン Netflix韓国ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』の場面写真 韓国俳優
Netflixシリーズ『D.P. -脱走兵追跡官-』独占配信中

【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により、第1次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界へ足を踏み入れる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、20年以上あらゆるジャンルの韓流ドラマを観続けている。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。ドラマを観るたびに推しの俳優が増えていく毎日です。

韓ドラ班が推す【キム・スヒョン】の魅力ポイント!

キム・スヒョン 韓国ドラマ『ドリームハイ』の場面写真 韓国俳優
『ドリームハイ』U-NEXTで配信中 Licensed by KBS Media Ltd. © KBS. All rights reserved

【さすらいのライター山崎's Recommend Point!】
『涙の女王』、観てますか? まだ5話までの視聴ではありますが、すでに次週が待ちきれない面白さ。日本のNetflixで1位、本場韓国での視聴率も回を追うごとに昇龍のごとく上昇中、このままいくと大傑作になるやも知れません。その主人公を演じているのが、キム・スヒョンなのであります。配信前から大注目を集めていた作品ですが、そんな話題作に限ってコケてしまうことも少なくない中で、ヨクシ(やっぱり)5億ウォンの男(1話の出演料が5億ウォンと噂されている)キム・スヒョン。予想を遥かに上回る面白さはもちろんのこと、前々から定評があった彼の演技力が冴え渡っていると言いましょうか。

実は、私ごとで恐縮ですが、そのスッキリ端正なイケメンぶり&キュートさにいつも心が先に奪われてしまって、正直、彼の演技力にまで注力がいかなかったというか。それでも、前作の『ある日〜真実のベール』で“ひょっとすると途轍もない演技派なのかもしれない”と薄々感じ始めてはいたわけですが、それが王道とも言えるラブコメでまざまざと見せつけられている感じなのですね、今。とはいえ、いかにも演技派です!的ガチガチさや、全身でカメレオンってます!的豹変とも違い、どんな役をやってもその役そのものであるかのごとくすんなりなじんでいるというか。どれもキム・スヒョンなんだけど、いろんなキム・スヒョンがいるというか。相当なテクニシャンか、さもなければかなりの天然か。

ドラマデビューは‘07年ではありますが、やっぱり彼を語るなら’11年の『ドリームハイ』。スジにテギョンにIUにとアイドルスターひしめく中で、田舎育ちの純朴な少年役。まさかあのキラッキラのテギョンを差し置いて!という嬉しい驚き。続く、朝鮮王朝の孤独な王を演じた『太陽を抱く月』では視聴率40%を超える大ヒット。彼が纏う赤い韓服にどんだけ胸ときめかせたか。そして、忘れてならないのが‘13年の『星からきたあなた』。スヒョンが演じるのはなんと宇宙人。思わず耳を疑う設定なのに、自然に受け入れさせられちゃう思えばあの頃からの手練れ感。近年では除隊後初の『サイコだけど大丈夫』も大ヒット。バタフライハグのあの温かさに酔いしれたのはいうまでもなく。ということで、今まさに『涙の女王』。とにかく、可愛い、とにかく可笑しい、そして、とにかくカッコいい! 天然か、はたまた絶品のテクニシャンなのか、とくと見届ける所存です。

【エディターK's Recommend Point!】
『ドリームハイ』好きの私としては、先日Instagramに投稿されたIUとの2ショットに悶えたわけですが、こうした昔からのファンをずっと飽きさせることなく、作品ごとに目が離せない存在として進化を遂げるスヒョン。夢を追いかけて上京したちょっぴり空気の読めない田舎者の少年、一人の女性を思い続けるロマンス時代劇の(私的)ツンデレ王、トップスターに振り回されながら恋に落ちていく、自分の星へと帰還寸前の宇宙人、両親亡きあと自閉症の兄をたったひとりで支える孤独な精神病棟の看護師など。スヒョンの演じた役って、特徴がスラスラと出てくるんですよ。それだけ役とマッチして見せている、かなりの手練れです。『涙の女王』はジウォンとのケミも最高ですが、スヒョンの“涙”も見どころですね。今回も涙とともにヒョヌの感情がどんどん露わになって号泣案件になりそうなので、どんどん泣いてほしい。決して変な意味ではなく!

『ドリームハイ』の詳細はこちらの記事をチェック!

キム・スヒョンのおすすめ主演ドラマ1/『涙の女王』

キム・スヒョン Netflix韓国ドラマ『涙の女王』の場面写真 韓国俳優 韓国スター
Netflixシリーズ『涙の女王』独占配信中

ラブコメの名手パク・ジウン作家の『愛の不時着』以来の書き下ろし。となれば、すでに面白さは立証済み。スヒョンが演じるのはクイーンズという財閥グループの婿ペク・ヒョヌなのですが、実はクイーンズに入社した新入社員の頃、コピーひとつまともに取れない同僚のヘイン(キム・ジウォン)を自分がいないと何もできない劣等研修生と勝手に思い込み、恋に落ちたという経緯が。ところが、蓋を開けてみればヘインはクイーンズのお嬢さま。ということで“世紀の結婚”とばかりに華々しく結ばれるのですが、その3年後、仕事では冷徹上司のヘインに押さえ込まれるわ、家では財閥家族にこき使われるわと散々なわけです。おまけにヘインとの仲は寝室を別にするほど冷え切っている……。

そんな財閥家とヘインにボロボロにされていくヒョヌがのっけからおかしすぎて可愛すぎてたまらないわけですが、たまらないのはヒョヌのほうで、ついには離婚を決意。ところが、そんな矢先にヘインに余命3ヶ月という病が発覚! 離婚すれば一文なしで追い出されるヒョヌは、この事実に鼻歌なんぞつい出しちゃったりして途端にヘインに優しくするわけです。つまりは“遺産”狙い。まさに“不謹慎”にも程がある、なのですが、なのに、そんなヒョヌのギクシャクした優しさが、涙の女王ならぬ氷の女王へインの心を少しずつ溶かしていくわけなのですね。でもって、そんな雪解けヘインにヒョヌ自体も変わっていくという。そこに、グループを乗っ取ろうと画策するへインの元カレ(パク・ソンフン)が現れて……。まだ5話ですが、今後の展開に目が離せないのはいうまでもありません。(さすらいのライター山崎)

キム・スヒョンのおすすめ主演ドラマ2/『星から来たあなた』

キム・スヒョン 韓国ドラマ『星から来たあなた』の場面写真 韓国俳優 韓国スター
『星から来たあなた』U-NEXTで配信中 © HB ENTERTAINMENT

私の周りの韓流ドラマファンには、このドラマを「歴代Myトップ」としてあげる人が少なくありません。2013年の作品ですが、韓流ドラマ史はこの作品によって前後に振り分けられるのではと思えるほど“今的”な要素がいっぱい詰まっているというか。多分、ハイブランドのファッションや小物が韓流ドラマにふんだんに使われるようになったのもこの頃なのではと。だからなのか、とにかくおしゃれ。

でもって、脚本は『愛の不時着』『涙の女王』のパク・ジウン。面白くないはずがありません。スヒョンが演じるのは400年の間、変わらぬ姿で地球に暮らす宇宙人。地球にいられる時間はあと3ヶ月なのですが、残りの時間を穏やかに暮らそうとするスヒョン(役名はミンジュンで大学講師役)なんだけど、隣に越してきたワガママ大女優チョン・ジヒョン(役名はチョン・ソンイ)に振り回されちゃうわけですね。ということで、スヒョンの自然体なツンデレぶりや、可愛さ、カッコよさが炸裂。氷上のキスシーンをはじめファンタジックな胸キュンシーンも満載で、かと思えば、ハラハラのサスペンス要素も。今、見ても古臭さを感じさせないどころか、ぐいぐい引き込まれること必至。まだの人、必見です。(さすらいのライター山崎)

韓ドラ班が推す【チョン・ヘイン】の魅力ポイント!

チョン・ヘイン 韓国ドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』の場面写真 韓国俳優
『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』 U-NEXTで配信中! ©Jcontentree corp. all rights reserved

【エディターK's Recommend Point!】
真のキラースマイルの持ち主だと思うのは、私だけでしょうか。チョン・ヘインといえばどうしても「国民の年下彼氏」のイメージが先行しますが、仕方ないと思うんです。だってあの屈託のない、わんこスマイルで見つめられたら「ムジョッコン、インジョン」と太鼓判を推さずにはいられない。そんなヘインの代表作は皆さんご存じ、ソン・イェジン姉さんとの甘々ロマンス『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』。なんですが、私が心射抜かれたのは『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』。顔がモロタイプという理由もありつつ、「こんな爽やかに野球のユニフォーム着こなす人いる?」と一瞬で虜に。

その後『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』、『あなたが眠っている間に』(※2番手沼注意喚起)、『刑務所のルールブック』などなど、名作の出演を経て、イェジン姉さんと視聴者の心を鷲掴みにして“年下彼氏”の異名をゲット。この流れでロマンス専門の人に見えてしまうのは勿体ないな〜と視聴者目線で勝手に思っていたんですね。ただやはり外しませんよね、その後の『D.P. -脱走兵追跡官-』は震えました。あのお顔立ちでアクションもやり手とあり、今後の作品選びがますます楽しみだな……と思った矢先、次作はなんと推しのひとりチョン・ソミンとのラブコメ『お母さんの友達の息子』とは! ここで原点回帰を狙う理由、しかと見届けさせていただきます。

そんなヘインはFNC所属とあり、“KINGDOM”登場も恒例です。前回のペンミでは『D.P.〜』のOSTから『奏』まで見事な美声で歌い上げたり、大好きなお酒の銘柄を当てる(ヘイン得)クイズでヘイニズを盛り上げたり、ヘインによる演技レッスンで我らを悶えさせたり、しかもそれがヘイニズ泣かせの『ある春の夜に』の名シーンだったり、とにかく内面を知れば知るほど奥深さが増していく人だと思っています。お茶目で真面目で、ユーモアがあって、でもちょっぴり恥ずかしがりで……って、沼落ちする要素しかないよ!

【さすらいのライター山崎's Recommend Point!】
最初に虜になったのは『あなたが眠っている間に』のヒロインのスジを一途に思う警察官役。相手役だったイ・ジョンソクよりもむしろヘイン、という2番手推し族が激増したのはいうまでもありません。でも実は私、それ以前の『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』の彼を見逃していませんでした(←自慢)。ヒロインのドクソンにほのかに思いを寄せていた中学時代の同級生という役どころなのですが、出番はほんの一瞬。ドクソンとジョンファンの初デートの時に、偶然久しぶりに再会したというほぼほぼ1シーンだけなのですが、真面目そうな好青年ぶりが妙に目と心に焼き付いてしまったというか。で、ひょっとしたらパク・ボゴムとオーディションで争ってボゴムの天才棋士役テクは逃したけれども、そのまま捨て置くにはあまりにも惜しい逸材なので、監督がこの1シーンに起用したのでは、と勝手に想像を膨らませていたわけなのです。そしたら『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』でブレイクした後、彼自身がインタビューで明かしているんですね。ボゴムと一緒に最終オーディションに行っていたということを。やっぱり、無名でも輝きは隠せない、とつくづく。とろけるような優しい笑顔も好きだけど、『D.P. -脱走兵追跡官-』の苦悩するへインもたまりません。だから下半期配信予定の初挑戦というラブコメも今から大いに期待しているわけですが……。

『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』の詳細はこちらの記事をチェック!

チョン・ヘインのおすすめ主演ドラマ1/『D.P. -脱走兵追跡官-』

チョン・ヘイン Netflix韓国ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』の場面写真 韓国俳優
Netflixシリーズ『D.P. -脱走兵追跡官-』独占配信中

これまで触れることはタブーとされてきた、韓国の兵役文化の闇に焦点を当てた大人気ウェブトゥーン原作の実写化。題材の深さはもちろん、これまでのヘインのイメージを脱却した作品とあって、彼の俳優人生を語る上でも欠かせない名作となりました。韓国の兵役文化とその中で苦しむ人々をリアルに描いたドラマは、実際に兵役経験者からの反響も大きく、「決して誇張ではない」との声がSNSを通して多く寄せられています。今日本に住む私たちにとっても決して他人事ではない社会問題を取り上げているため、韓国ドラマに興味がなかった人にも観てほしいとともに、後世に引き継がれるべき名作であると断言。語りたいことが多すぎて、文字数オーバーで語り尽くせないので……以下の記事をぜひ!(エディターK)

『D.P. -脱走兵追跡官-』の詳細はこちらの記事をチェック!

チョン・ヘインのおすすめ主演ドラマ2/『ある春の夜に』

チョン・ヘイン Netflix韓国ドラマ『ある春の夜に』の場面写真 韓国俳優
Netflixシリーズ『ある春の夜に』独占配信中

しつこく、幾度となく、おすすめさせていただいております。ご容赦ください。というのも緩やかな展開の序盤で離脱している人があまりも多い、隠れた名作ロマンスなので推しまくりたいんです。相手が日本で言うところの安達祐実ポジションであり、巧みな表現力で酸いも甘いも薫らせるあのハン・ジミンなんですよ。『よくおごって〜』の制作陣なので、デジャヴ?的な類似ポイントには目を瞑りつつ(特に両親がふたりの恋を猛反対するところとか)試聴していると、ときめき指数がとんでもない。心のエナジーチャージどころじゃありません。終盤なんて、観ればヘインの笑顔に射抜かれて1日中ニヤニヤして(個人差あり)過ごせます。シングルファザーの葛藤や社会からの偏見を浮き彫りにして、韓ドラらしいエンパワメント要素を演出している点もグッドです。(エディターK)

『ある春の夜に』の詳細はこちらの記事をチェック!

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