泣いても、泣いても、まだ泣ける! 大人の涙活にぴったりな“名言炸裂”の名作韓国ドラマ
SPUR.JPでは多くのブランドやアイテムの中から、皆さんにおすすめしたいとっておきの情報をご紹介してきました。このページではこれまでに公開した記事の中から、ひとつのテーマにフォーカス。
今回取り上げるのは
泣ける名作韓ドラ23選
です。
【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。
韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により、第1次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界へ足を踏み入れる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、20年間以上あらゆるジャンルの韓流ドラマを観続けている。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。ドラマを観るたびに推しの俳優が増えていく毎日です。
『恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜』/とにかく切なくて泣ける、最新ロマンス時代劇
ナムグン・ミン×アン・ウンジンの切ないロマンス時代劇の見どころをエディターKが解説。
清の朝鮮侵略によって勃発した“丙子(へいし)の乱”が時代背景で、戦乱のなかで必死に生きる人々にフォーカスされているだけに、切ないし、苦しいし、怒り心頭に発する場面が多くて疲れるのも事実。けれど、あまりにも過酷で残酷な日々のなかでも無条件にひとりの人間をここまで愛することができるのか、それが人の本質なのか……と心に刺さるものがある。時代劇ならではの信じ難いタイミングの悪さですれ違うジャンヒョン(ナムグン・ミン)とギルチェ(アン・ウンジン)の恋模様はそりゃもう気になるし、ずっと「待て」を要求されている気分ですが、本作はそれだけじゃないんですよ。ジャンヒョンに突き動かされて変わっていく世子(演じているキム・ムジュンは『ブラックペアン2』に出演中!)、ジャンヒョンの弟のような存在のリャンウム(キム・ユヌ)の心の闇と葛藤、ギルチェとウネの絆に泣けて泣けて仕方ない! 特に心打たれたのは、ギルチェとウネが侍女を連れて清の追っ手から逃げるシーン。「敵に姿を見られたら、その時点で国のために自害せよ」との教えが頭をよぎるウネに対し、それを真っ向から跳ねのけるギルチェ。彼女の真っ直ぐさが、ウネの救いとなるんですね。こういうエンパワーメント要素を組み込んだ脚本にもグッとくる。観始めたら止まれない、(幸せな)徹夜案件ドラマです。
『恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜』について紹介している記事はこちら!
『サムダルリへようこそ』/毎話に泣けるシーンを忍ばせる良質ヒューマンドラマ
シン・ヘソン×チ・チャンウクのヒューマンロマンスドラマの見どころをエディターKが解説。
チェジュ島・サムダルリを舞台とし、とある三姉妹とその家族、周囲の人間模様を丁寧に描き、全員(一部例外を除き)に感情移入できる。思えば毎話どこかのシーンで泣いていました。陸地ことソウルでフォトグラファーとしてようやく成功したサムダル(ヘソン)が冤罪で奈落の底に突き落とされる瞬間・その経緯とか、別れたあと8年もひたむきにサムダルだけを思い続けるヨンピル(チャンウク)の純粋さとか、海が連れていった最愛の妻を想い続けるヨンピルアボジの姿とか、自分のせいで親友を亡くしたと責め続けるサムダルオンマの葛藤とか、幼い頃の感覚にいつでも戻れる地元の友達の尊さとか、語り出したらキリがないくらい、あちらこちらに泣けるシーンが潜んでいる。特に私のイチオシ涙活ポイントは、三姉妹の末っ子でシングルマザーのへダル(カン・ミナ)の娘ハユル(キム・ドウン)。夫に先立たれたヘダルを思って、咄嗟に「姪っ子」と嘘を付いたり、ヘダルのために「私の夢は水泳選手」と話したり(でも本当は水が怖い)、大人びた姿に隠された本心が見えた瞬間、もう大号泣。「なんで韓ドラの子どもたちはこんなにいい子なの!?」と、また泣ける。
『サムダルリへようこそ』について紹介している記事はこちら!
『もうすぐ死にます』/命の尊さを改めて考えさせられる作品
ソ・イングクをはじめ、豪華キャストが集結したヒューマンドラマの見どころをさすらいのライター山崎が解説。
失敗続きの人生に絶望し、自殺した男イジェ(ソ・イングク)が、“死”という存在のチュグム(パク・ソダム)の怒りを買い、“もうすぐ死ぬ”12人に転生させられ、それぞれの過酷な生と死を繰り返すというなんともブラックなファンタジーです。なるほど、ということは12回も死ぬわけだから、12回泣けるのね……と思うかもしれませんが、余命ものでもそうそう泣けない鈍な私。では何に泣くのか……。それはつまるところ、その底にしんしんと流れる人々の切なる想いの深さ、とでも言いましょうか。イジェが転生する12人を演じるキャストも豪華で、SUPER JUNIOR シウォン、『じれったいロマンス』ソンフン、『スノードロップ』チャン・スンジョ、『還魂』イ・ジェウク、『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』イ・ドヒョン、『彼女の私生活』キム・ジェウク、『悪鬼』オ・ジョンセなどなど主役級がズラリ。さらにイジェの恋人役は『ムービング』コ・ユンジョンだし。すべての回にドラマがあり、すべての回に感動があり、特にイ・ジェウク、イ・ドヒョンの回は涙必至。それにしても、登場して数分で死んじゃうシウォンやソンフン(彼はセリフもない)、主演なのに美味しい役どころの演技を12人に託すしかないソ・イングクをはじめ、このドラマの出演をOKした豪華な面々全てに感謝。素晴らしすぎます。
『もうすぐ死にます』について紹介している記事はこちら!
『ムービング』/特殊能力×ロマンス×ヒューマンの共鳴が凄まじい名作
あらゆる世代が虜になった2023年のベスト韓ドラの見どころをさすらいのライター山崎が解説。
私の韓流ドラマ歴代No.1がこの作品によって塗り替えられた、といっても過言ではないかと思われます。超能力を持ちながら、それを隠して生きている3家族を主軸に、愛する人たちを救うために闘う物語です。と聞くと、アクションヒーローものか?と思われがちですが、韓国史上最高の650億ウォンをかけたという壮大なスケールで、単なるスカッと爽快ヒーローものではなく、何度も何度も胸締めつけられるハートウォーミングなお話になっているのが、やっぱり韓国ドラマならではというか。物語は子世代の学園トライアングルラブから始まり、続いて親世代の切ないロマンスが展開され、最後は一丸となって北朝鮮の特殊能力者たちと闘うシーンへと繋がっていくのですが、なぜ、超能力を隠しているのか、なぜ、子どもたちは生まれてきたのか、なぜ、トンカツなのか、なぜ、チキンなのか、なぜ、子どもの帰りをじっと待っているのか、そんな“なぜ・なぜ・なぜ”の伏線が解き明かされるたびに心の底からじ〜〜んと震えが止まらないのです。騙されたと思って観てほしい、そんな作品。
『良くも、悪くも、だって母親』/切なくもどかしい、母子の物語
ラ・ミラン×イ・ドヒョンの親子の絆に涙するヒューマンドラマの見どころをエディターKが解説。
養豚場で働くヘシク(チョ・ジヌン)と結婚し、産まれてくる我が子に会える日を待ち侘びながら幸せに暮らしていたヨンスン。しかしその幸せはほんの一瞬で過ぎ去り、養豚場を狙う悪党たちによって愛する人を失い、人生を狂わされてしまいます。すべては「貧しさと無知からくる不幸のせいだ」と悟ったヨンスン(ラ・ミラン)は、愛息ガンホ(イ・ドヒョン)には決して同じ想いをさせまいと、行き過ぎた教育でガンホを苦しめていくんですよ。序盤でがっつりとヨンスンの苦悩にフォーカスされているだけに、憎めないし、感情移入もしてしまう。けれど、お腹いっぱいになると眠くなる=勉強が捗らないと好きなものを思うように食べさせてもらえなかったり、遠足にも行けずにひたすら勉強させられていたり、制限しかない人生で自由な時間が一瞬もないガンホを見ていると、胸が苦しくなる。産まれた日から人生が決められているというのは、どんな気持ちなのか。双方の感情が痛いほど伝わってくるからこそ、もどかしい……。現代社会に通ずる闇にも踏み込んでいるなと感じる作品です。
『良くも、悪くも、だって母親』について紹介している記事はこちら!
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』/一度観たら何度でも味わいたくなる“ヨンウ”の世界
パク・ウンビン主演大ヒットドラマの見どころをさすらいのライター山崎が解説。
法廷ドラマというと権力を巡るドロドロの攻防戦を思い浮かべることが多いのですが、もちろん、それとは全然違います。扱う案件はどれも大事件ではなく、身近な社会問題で普通にして切実なもの。普通でないのは、そう、主人公のウ・ヨンウ(パク・ウンビン)です。韓国初の自閉スペクトラム症の弁護士なのですが、わずか5歳にして刑法をすべて覚え、そソウル大学を主席で卒業するという普通でない経歴。しかも、面白いのは自閉スペクトラム症ならではの世間のしがらみや偏見、感情的な忖度のない独特の視点から、膨大な法律の中に埋もれている落とし穴を天才的閃きで導き出し、真の解決へと繋げていくところ。
一つ一つの案件にかかわる小さな小さな盲点を誠実に丁寧に細やかに描き出していくわけで、そこが通常の法廷ものとは一線を画すところ。その一つ一つが痛快でかつジーンと胸熱く。だから、何度でも泣けちゃうわけなのです。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』について紹介している記事はこちら!
『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』/真の優しさとは?を何度も問う
不朽の名作として多くの人の“インセン(人生)ドラマ”と名高いヒューマンドラマの見どころをさすらいのライター山崎が解説。
現代に生きるすべての“私”に贈られる最高のソンムル(贈り物)。その箱を開けないまま放っておくなんて、あまりにももったいない……そんな名作です。演出は、あの『ミセン-未生-』『シグナル』を手掛けたキム・ウォンソク監督。『ミセン』の課長が、『シグナル』のジェハン刑事が、そうであったように、主人公のアジョシことパク・ドンフン(イ・ソンギュン)の在り様は、心のどこかに何かしらの“しんどさ”を抱えて生きる私たちの救いであり、そして、希望である……と思うのですが、どうでしょう。
手負いの狼のごとく、毛を逆立て構えるジアン(IU)が、少しずつ、本当に少しずつ、でも確実に変わっていくその心情にも注目してほしい。優しさは最上の強さである。語り尽くされている言葉ではありますが、ドンフンの在り様は、真の優しさが何であるかを私たちに切々と語りかけます。ハンカチでは足りません。バスタオルを用意して、しっかりと味わい尽くして欲しい全16話です。
『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』について紹介している記事はこちら!
『ハイバイ、ママ!』/大切な人に会いに行きたくなる、そんな作品
自分の命を顧みず娘ソウを庇う形で亡くなった母を演じたキム・テヒと、家族の愛を描いた名作韓ドラの見どころをエディターKが解説。
観る度にこれでもかと大号泣してしまう名作……。我が子に会えるのを今か今かと待ち侘びている出産間近のユリ(キム・テヒ)と、夫ガンファ(イ・ギュヒョン)は誰が見ても羨む仲の良い円満夫婦。しかし不慮の事故により自分の命を顧みず娘ソウを庇う形で亡くなったユリは、幽霊となってソウとガンファをずっと見守っているという設定。これだけで涙腺崩壊の勢いですが、まだ序の口。ユリがとある奇跡により49日間限定で生まれ変わったのち、物語の真髄が見えてきます。ユリの母ウンスクは韓ドラ界のオモニこと名俳優キム・ミギョン(『ゴー・バック夫婦』も必見)が演じており、母娘、親子、家族、友、それぞれの絆にひたすら泣かされる。消化することのできない、娘を亡くした母の気持ち……原稿を書いている今もなお涙が止まりません。ユリが生き返ったあと、大切な人たちと再会を果たしていく過程がまた毎話泣ける。ウンスクとの再会シーンは思い出し泣きするほど。残した者、残された者それぞれの気持ちが丁寧に描かれていて、悪人がいないんです。全員傷ついていて、その事実が痛いほど心に突き刺さる。
『ハイバイ、ママ!』について紹介している記事はこちら!
『黄金の私の人生』/まさに人生の軌跡は“黄金”
ナムグン・ミン×アン・ウンジンの切ないロマンス時代劇の見どころをエディターKが解説。
「52話、長いな……」と思いますよね。大丈夫です。豪華キャストで贈る笑いあり、涙あり、怒りあり、感動ありのヒューマンドラマに、胸が熱くならないわけがなかった!! ヘソンアパレルの契約社員から必死に正社員を目指している優秀で真面目なジアン(シン・ヘソン)は、なんと実は25年前に行方不明となったヘソングループの娘が自分であることを母ミジョンに聞かされるんですね。突然のことで大混乱するものの、貧しい家庭で育った苦労が走馬灯のように頭の中を駆け巡り、正社員になる夢も途絶えた今、財閥の娘として生きることを決意。ヘソングループの娘&ドギョン(パク・シフ)の妹としてのジアンの新しい生活が始まるのですが、それは決して幸せな道ではなく、あとから知る驚愕の事実にジアン&ジス同様にこちらも開いた口が塞がらない。キム・ヘオクやチョン・ホジン、チョン・ノミンなど名俳優たちがガシッと脇を固めているお陰で、主人公たちを取り巻く環境すべてに本気で怒って、本気で泣けてしまう。特にテスと娘のやり取りにはエンドレス涙。自分が願う本当の幸せとは? 家族とは? 終始考えさせられる作品です。
『黄金の私の人生』について紹介している記事はこちら!
『まぶしくて―私たちの輝く時間―』/時間を巻き戻せる腕時計が起こした、奇跡
視聴者を最後まで驚かせて泣かせる秀逸な脚本! そんな名作ヒューマンドラマの見どころをさすらいのライター山崎が解説。
「あの時、ああすればよかった」と思うことってありますよね。このドラマは、そんな過ぎゆく“時”がテーマ。幼い頃に、時間を巻き戻せる時計を拾ったキム・へジャ(ハン・ジミン)がヒロイン。自分の失敗を腕時計の力で度々取り戻していたヘジャですが、時計を使うと人より早く成長することに気づき、巻き戻しを封印、そして、25歳に。ところが父親が交通事故で急死し、へジャは父を助けるために時を巻き戻そうと封印していた腕時計で、何度も何度も何度も何度も時間を巻き戻し……。そして、なんということでしょう! 気づいてみたら、鏡に写っているのは70歳過ぎのおばあちゃん(キム・ヘジャ=役と同名)‼ 父親こそ救えたものの、その代償がおばあちゃんだなんて、そんなのあり!? ほのかに芽生え始めた恋はどうなるの? 元の姿形に戻れるの? その行方をハラハラドキドキ見守るうちに、ドラマ佳境となる10話、予想だにしない展開が!!! そこから12話の最終話に至るまでの怒涛の物語が圧巻。若さとは? 生きるとは? キラキラ輝くとは? 深く深く考えさせられるそのメッセージに号泣必至。
『まぶしくて―私たちの輝く時間―』について紹介している記事はこちら!
『ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です』/“グル”を中心に変わっていく人々の心
遺品整理士を題材にした若手実力派タン・ジュンサン主演ドラマの見どころをさすらいのライター山崎が解説。
最近、ちょっと腹黒い……きっと病んでる……そう思い当たる人は、ぜひ、こちらを。とめどなくあふれる涙が、あなたを縛り付けている全てをキレイに洗い流してくれるはずだから。もう、1話から涙でぐしょぐしょです。遺品整理士とは、故人の遺品を家族に代わって整理するお仕事。孤独死などワケありも少なくなく、遺品だけでなく、故人の遺した想いや真実を受け渡す役目も同時に担っているところがミソ。で、ドラマの主人公は父親とともに遺品整理士として働く、アスペルガー症候群を患うハン・グルという青年(『愛の不時着』マンネ兵士を演じたタン・ジュサン)。偏見や思い込みにとらわれることなく故人の想いを真っ直ぐにすくい取ろうとするグルの姿勢には、じ〜んと胸熱く響き、そのグルを間近で見ている叔父サング(イ・ジェフン)の心にも届かないはずはなく……。遺品整理の物語を横軸に、グルとサングのブロマンスを縦軸に紡がれるヒューマンドラマ。グルの真実とサングの真実も次第に解き明かされ、しみじみと号泣。これは油断すると腹黒く荒んでしまう私の、もはや常備薬。
『ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です』について紹介している記事はこちら!
『悪霊狩猟団: カウンターズ』/まさに“驚異的”な面白さで何度でも観たくなる!
強靭な肉体や特殊能力を与えられた“カウンターズ”が繰り広げる、ヒーロードラマの見どころをエディターKが解説。
ああ、こんなに1話から圧倒的に面白い韓ドラに出合えて幸せと、寝不足続きで真っ黒と化した目のクマさえ愛らしく思わせた本作。想像をズコーン!!と飛び級するほどの展開の連続、そして喉が痛くなるほど声を出して泣いたドラマは『会いたい』以来かもしれません。
舞台は人間に寄生して殺人を教唆し、被害者の魂を喰らう悪霊が蔓延するチュンジン市。そこで主人公ソ・ムン(チョ・ビョンギュ)が強靭な肉体や特殊能力を与えられ、“カウンターズ”の一員となって残酷すぎる悪霊たちを見つけ出し、壮絶な闘いを繰り広げるTHEヒーロードラマ!なんですが、それだけじゃない。ここに多くの伏線を忍ばせ、コメディ、シリアス、ロマンスまでぶっ込み、視聴者を物語に引きずり込んでしまうのが韓ドラのすごいところ。ムンの物語に加え、仲間のカウンターたちにもきちんと焦点が当てられているので、全員の想いが心のなかに流れ込み、2ℓ以上の涙を流したのではないかと思ってしまうほど、涙腺崩壊。
『悪霊狩猟団: カウンターズ』について紹介している記事はこちら!
『ゴー・バック夫婦』/“幸せになったその後”のリアルな生活
チャン・ナラ×ソン・ホジュンの結婚後のリアルな生活に焦点を当てたロマンス、ヒューマンドラマの見どころをエディターKが解説。
本作は、大学卒業後に結婚したマ・ジンジュと、夫チェ・バンドが、離婚を決めた翌日に18年前の青春真っ盛りだった20歳にタイムスリップしてしまうお話。
希望溢れる未来を夢見て結婚したふたり。ところが、現実はソースの付いたヨレヨレのTシャツ&スウェットという部屋着姿でベビーカーを押すジンジュ。パワハラ&モラハラ炸裂の上司や、いわゆるお得意様のご機嫌を取りながら家族のために一生懸命働くバンド。どちらが悪いわけでもないのに、互いへのストレスが日に日に蓄積。いつからか本音をぶつけられなくなり、心の中のしこりが巨大化したその時。運悪くバンドの浮気(勘違い)を知ったジンジュが泣き崩れ、喧嘩別れのようにあれよあれよと離婚が成立→青春時代へリターン。忘れていた記憶のピースを辿りながらもう一度人生と向き合っていくのですが、その過程が笑えて泣けて共感できる! そして本作はオンマ(母)との絆の物語でもあり、終盤は母の愛に号泣リフレイン。さらに「ウソと偽りの間に真の気持ちがある」など、各話のタイトルにも注目必至です。
『ゴー・バック夫婦』について紹介している記事はこちら!
『赤い袖先(原題)』/韓国で大きな話題を呼んだ最新時代劇!
2PM イ・ジュノ×イ・セヨンの切ないロマンス時代劇の見どころをさすらいのライター山崎が解説。
本作は史実をベースに実在の人物を描いた本格派時代ロマンス。これまでも数々のドラマや映画で描かれてきた人物イ・サンを演じたジュノです。史実上、名君と言われるイ・サンは固辞するドクイム(イ・セヨン)を、なぜそこまで激しく求めたのか。ドクイムは王の申し出をなぜ固辞したのか(王への固辞は死にも値する行為)。ドラマは、史実を盛り込みながら、ふたりの世紀のロマンスにぎゅーっと焦点を絞って脚色し、それぞれの愛のあり方を繊細にドラマチックに紡ぎ出していきます。なんと言ってもセヨン演じる聡明でたくましいドクイム像は、現代に生きる私たちにも通じるところが多く、だからこそ彼女の大いなる愛とやるせない想いが胸に響き……。号泣必至の世紀のロマンス。ぜひ、じっくりと。
『赤い袖先(原題)』について紹介している記事はこちら!
『五月の青春』/タイトルの意味を何度も問うて泣く
イ・ドヒョン×コ・ミンシの涙なしには到底観られない名作ドラマの見どころをエディターKが解説。
1980年「5・18民主化運動」の時代を描いた本作。当時の韓国全羅南道の道庁所在地・光州市で起こった大規模な反政府運動に対し、軍の武力鎮圧によって多くの死傷者と行方不明者を出した事件が物語の核に。日本で生まれ育った私には到底知り得ない現実が描かれていて、簡易な言葉で表せるような作品ではありません。けれど本作は間違いなく、何年経っても色褪せることのない名作韓国ドラマであると感じています。これほどタイトルの『五月の青春』という言葉の意味を何度も何度も痛感し、その重みが心に突き刺さるドラマは初めてでした。
ヒテ(イ・ドヒョン)もミョンヒ(コ・ミンシ)も、スリョンもスチャンも、みんな苦しんでいて、決して忘れることのない5月と背中合わせで必死に生きているという事実が、心をえぐるように突き刺さるんです。特に最終回はエンドレス号泣。ヒテの「〜しなければ」の後悔の念や、「生死を決めるのは人間じゃない」の言葉。生涯忘れることはないであろう名言と、実力者たちの演技に魅せられて、こんな名作に出会えたことへの感謝の気持ちでいっぱいです。毎年5月にこの作品を思い出し、そして見返してはまた涙することと思います。
『ただ愛する仲』/同じ傷を抱えたふたりが、行き着く先は
2PM イ・ジュノ×ウォン・ジナの避けられぬ運命にもがくふたりの人生を描いた良作ドラマの見どころをさすらいのライター山崎が解説。
ジュノが演じるのは、12年前に起きたショッピングモールの崩壊事故で奇跡的に生き残ったガンドゥ。工事現場の現場監督だった父は同じ事故で死亡するも、不正を働いていたとされ世間からは冷たい視線。しかも、病気の母と妹の進学を支えるために多額の借金をし、今も続くその返済のため日雇い仕事をかけもちしながらギリギリの生活を送っているという。そんなガンドゥと出会うのが、ヒロインのムンス(ウォン・ジナ)。彼女もまた同じ崩落事故の生存者で、事故当時一緒にいた妹は亡くなり、一人生き残った罪悪感を抱えたまま必死で生きているのだけれど、ドラマはそうしたトラウマを引きずるふたりが事故の跡地の再開発に携わることになる展開。どんな不運&悲運にまみれても、自暴自棄になることも自分を卑下することもなく、正しくないことには真っ向から立ち向かい、自分が傷だらけになろうとも周囲の人を気遣うガンドゥに、ムンスでなくともやっぱり惚れずにはいられないのです。怪しげな薬屋のハルモニ、弟分のサンマン、クラブのオーナーママなど、ガンドゥと仲間たちとの絆にもじーん。不運=不幸ではない……と改めて教えてくれる感動作です。
『ただ愛する仲』について紹介している記事はこちら!
『むやみに切なく』/わずかな時間のなかで、愛を見いだす
ペ・スジ×キム・ウビンの切ないロマンスドラマの見どころをエディターKが解説。
物語は高校時代の同級生ウル(スジ)と、ジュニョン(ウビン)の出会いから再会、愛へと発展していく様を描いたヒューマンラブストーリー。序盤は高校生編、その後大人編という構成です。芸能界入りし国民的スターとなったジュニョンと、お金のためならどんな汚いこともするドキュメンタリープロデューサーとなったウルが再会。しかしながらジュニョンはその時すでに余命数ヶ月と宣告を受けている状況。ほら、救いはあるのか?と思うほど、切なさぎゅうぎゅう盛りですよね。正直ストーリーとしての目新しさはなく、ある程度展開も読めてしまうのですが、ウビンとスジの掛け合いが物語を“本物”にしてくれているから不思議と泣けるんですよ……。「3ヶ月間、本気で恋愛しよう」と告げるジュニョンとウルの恋愛模様は、時に熱く、時に冷たく、時に残酷。ジュニョンの心からの訴えは、到底涙なしには観られず……。さらに本作でいちばん号泣する(はず)のが、ジュニョンとオンマが心通わせるシーン。ユッケジャンを見ると本作を思い出すくらい、ドラマと切っても切り離せない思い出の料理です。母娘もいいですが、母息子の絆もまた心を震わせますね。
『むやみに切なく』について紹介している記事はこちら!
『ユミの細胞たち』/ユミの“幸せ”とは? シーズン2の放送も待ちきれない
キム・ゴウン×アン・ボヒョンが繰り広げる、笑って、泣いて、ときめける大人が観るべき斬新ロマンスドラの見どころをさすらいのライター山崎が解説。
メロドラマでもなく、世紀のラブロマンスでもなく、もちろん余命物語でもありません。いわゆる友人の紹介で出会った普通の男女の普通の恋愛を描いた、どこにでも転がっているラブストーリー。ドラマチックな展開もありません。ふたりを妨害する敵役だって一切登場しません。なのに、なぜ、こんなにも夢中になれる? なのに、なぜ、こんなにも泣ける? 面白いのは、このふたりの実写と合わせて、恋愛中に起こるさまざまな心の動きを、脳内(村になっている)に住む細胞たちになぞらえてアニメとして丁寧に描きこんでいる点。私もあなたも経験したような普通の出会いから始まる恋愛“あるある”の、その時々の本音をキュートな細胞たちがきめ細かに演じているので、見ているうちにどっぷり自分もユミ気分。仕事は真面目にこなしながら恋愛も楽しみたいし、いずれは結婚もしたい私……もといユミと、不器用だけど心優しく自分に正直なウンと、果たしてその恋愛の行方は? 普通だからこそ身に迫る切なすぎるラスト2話は、ハンカチ&チャミスルなしにはもう語れません。
『ユミの細胞たち』について紹介している記事はこちら!
『30だけど17です』/終盤に連れ、予想に反する切なさで胸に刺さる
シン・ヘソン×ヤン・セジョンの再会ロマンス・ヒューマンドラマの見どころをエディターKが解説。
事故により17歳で時が止まってしまったソリ(シン・ヘソン)と、ソリの事故をきっかけに心を閉ざしてしまったウジン(ヤン・セジョン)のロマンスストーリーが軸。ヘソンの絶対的な安心感と、どうしてこんなにも切ない眼差しが似合うのか!?なセジョンのケミで、感情移入がなかなか難しいストーリーでも、驚くほど入り込めます。物語の設定的に「切ない」は大前提なのだけれど、そのなかに恋の高揚感、ふとした瞬間のコミカルさ、ピリリと物語を締めるシリアスな要素。この見事な調和で、大人が泣ける恋愛ドラマに仕上がっているんです。思いもよらない真実を知った時、涙腺が崩壊。単純なロマンスではなく、韓ドラ名物の「え、そこまで!?」と心が痛くなるほどに複雑に絡み合った糸がどう解けていくのか、思わぬ沼視聴で徹夜案件になること請け合い。
『30だけど17です』について紹介している記事はこちら!
『私たちのブルース』/大物韓流スターが大集合!
主演級キャストが勢揃い! 大きな話題となったヒューマンドラマの見どころをさすらいのライター山崎が解説。
主人公はなんと14人。イ・ビョンホン、シン・ミナ、キム・ウビン、ハン・ジミン、チャ・スンウォン、イ・ジョンウンなどなど、名だたる大物がズラリ。これだけでも観る価値ありありなのですが、ドラマはのどかにして活気あふれる済州島を舞台に、いくつもの物語を重ね合わせながら綴られるオムニバス変形パターンで、14人の豪華俳優陣は、ある時はメインの主人公に、ある時は脇役に、という一粒で二度どころか無限に美味しい、観なきゃ損的贅沢キャスティングなわけでして。キム・ウビンとハン・ジミン、イ・ビョンホンとシン・ミナのそれぞれのこじれロマンスなどなど、どれもこれもほんのり苦く、ほんのりジンと温かさを匂わせる仕立て。まだまだドラマ中盤ではありますが、ハンカチを握りしめつつ今後の展開に備えています。
『私たちのブルース』について紹介している記事はこちら!
『明日』/あらゆる人に感情移入して涙がとめどなく溢れる
あらゆる人の想いに涙する、社会派×ファンタジードラマの見どころをエディターKが解説。
韓国で深刻な問題となっている、出生率の低さと、自殺率の高さ。このふたつをうまく物語に組み込みながら、1話ごとにその他の社会問題に関する“問い”が投げかけられている本作。細かなディテールを丁寧に描くのが韓国ドラマの流儀ではありますが、一歩間違えると興醒めしてしまう危険もあるファンタジーの世界観で、これらをしっかりと表現しているのが圧巻。あの世の企業「走馬灯」と、そこで働く死神たちを物語の軸にしながら、今の時代になんの違和感もなくマッチさせる創造性に富んだ原作と制作陣のパワー、主演のキム・ヒソンや、良作に欠かせないキム・へスクを筆頭とした演者の実力。毎話、毎話、感情移入して号泣しています。これはハンカチなくして観られません。
自殺願望者にフォーカスされていく構成なので、あらゆる事情を抱えた人たちの人生が物語を通して自分の中に入ってくるような感覚を覚えるんです。いじめの後遺症に苦しむ女性、何年も公務員試験に落ち続けるジュヌンの親友ジェス、最愛の人と死別した男性、飼い主のために死を選ぶ老犬、性暴力被害に苦しむ双子など。いろんな思いが隠されていて、喉の奥が熱くなるほど泣けます。
『ブラックドッグ~新米教師コ・ハヌル~』/“学校版『ミセン–未生–』”とマニアから人気の名作
『ミセン-未生-』ファンを虜にしたヒューマンドラマの見どころをエディターKが解説。
高校を舞台に、教師たちの苦悩や、働く環境の実態、そして受験戦争で苦しむ学生たちが丁寧に描かれている本作。誰もが抱える職場のリアルを浮き彫りにしながら、登場人物ひとりひとりの感情にしっかりフォーカスされているために、感情移入が止まりません。意図せず涙が頬を伝うシーンも。働くとは?生きるとは?を深く考えさせられます。加えて、主人公にソ・ヒョンジン、上司に『応答せよ1988(原題)』でお馴染みのラ・ミランと、キャスト陣も実力派を揃えてめちゃくちゃ豪華。これこそ隠れた名作だと思っている次第です。ハヌル(ソ・ヒョンジン)がなぜ教師を目指すことにしたのか? その理由となる事故も、涙なしには到底観られません。学生たちの苦悩や葛藤も相まって、余計に胸に突き刺さる。『ミセン』ペンもそうでない方の心にも響く名作を、ぜひGWのお供に。
『ブラックドッグ~新米教師コ・ハヌル~』について紹介している記事はこちら!
『ミセン-未生-』/あらゆる世代の人々に響く、不朽の名作
イム・シワンのキャリアを語る上で欠かせない、名作ヒューマンドラマの見どころをさすらいのライター山崎が解説。
幼い頃から目指していたプロ棋士の夢を中学卒業後から邁進するも断念し、大手総合商社のインターンとしてコネ入社したイム・シワン演じるチャン・グレが主人公。ドラマはそのチャン・グレと、彼の同僚たちが繰り広げる、壮絶なる成長物語とでもいいましょうか。とにかく見ていてびっくり仰天してしまうのは凄まじいまでの格差意識。中卒、女性、先輩・後輩、お家柄などなど、少しでも立場弱めと思うものは容赦なく踏みつけるというその設定に、まずは度肝を抜かれるのですが、それにも増して感動させられるのは、その悪しき慣習によってサンドバッグのごとくボコボコにされながらも、何度も何度も立ち上がって前に進もうとするチャン・グレの、そして同僚たちの健気で前向きで清々しくも頼もしい姿勢。ちょっとしたことでも怖気づき、すぐに諦めてしまうヘタレな私でも、もう少し頑張ってみようと本気で思わせてくれるのです。そして、そんな弱い立場のチャン・グレを力強く見守りながら、一緒に前に進もうと手を差し伸べる課長の優しさにもじ〜ん(この役者さんがまた良い!)。秀作です。
『ミセン-未生-』について紹介している記事はこちら!