2023年ベスト韓ドラは『ムービング』で決まり!? 特殊能力×ロマンス×ヒューマンの共鳴が凄まじい名作が誕生!

桁違いの面白さで早くも2023年下半期ベストドラマと名高い、ディズニープラス スター独占配信の韓国ドラマ『ムービング』。特殊能力を隠しながら現代を生きる子どもたちと過去について秘密を抱える親たちが、彼らの身に迫る危機に立ち向かう姿を描いた超大作。ハリウッド映画さながらのスケールに韓ドラお家芸の心に染みる“人間愛”を組み合わせ、ドキドキも涙もノンストップに降り注ぐ! さらに『エクストリーム・ジョブ』のリュ・スンリョン、本作で待望のドラマ復帰をしたチョ・インソン、『トンイ』のハン・ヒョジュをはじめとする豪華な実力派スターが親世代に、最旬の若手俳優が子ども世代に結集。下半期最もアツいドラマの見どころを、韓ドラマニア・さすらいのライター山崎とエディターKが徹底分析します!

2023年韓国ドラマ『ムービング』ディズニープラス独占配信 
『ムービング』ディズニープラス スターにて独占配信中 © 2023 Disney and its related entities

【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容と韓流の二刀流ライターに。寝食を忘れて韓流ドラマ三昧を続けて視聴した作品は数知れず。「ムービング」視聴し始めてから、速攻で主人公ボンソク演じるイ・ジョンハのインスタをフォロー。30キロ増量して臨んだ本作の可愛らしいジョンハからは想像もできない、過去のスタイリッシュな姿とのギャップに驚きながら、改めて韓国俳優の巧みな役作りに感動。子世代、親世代が共闘して絶対的権力にどう立ち向かっていくか、今後の展開も楽しみでならない。

韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により幼少期からどっぷり韓ドラ沼に浸かる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、約20年間あらゆるジャンルの韓流ドラマを視聴中。ハン・ヒョジュ主演の『華麗なる遺産』にどハマりして初渡韓&ソルロンタンを食した日が忘れられない。『ムービング』制作陣の思惑通り(!?)、個人的韓国映画ベスト3に入る『7番房の奇跡』のリュ・スンリョンと『賢い医師生活』のクァク・ソニョンのケミストリー、次世代スター俳優の学生メロに心打たれすぎています。

韓国ドラマ『ムービング』ディズニープラス配信 相関図
『ムービング』ディズニープラス スターにて独占配信中 © 2023 Disney and its related entities

イッキ観必至なアクション×ヒューマンの韓ドラ最高峰!

チョ・インソン 2023年韓国ドラマ『ムービング』ディズニープラス独占配信 
『ムービング』ディズニープラス スターにて独占配信中 © 2023 Disney and its related entities

山崎(以下Yに省略)まだ年末まで時間はあるけれど、『ムービング』は今期ナンバーワンかもしれない……!

岸(以下Kに省略)私もそう思います! 久々に長めの全20話ドラマですが、1話ごとの見応えがすごいっ。

Y 20話といわずに、長ければ長いほど続いてくれたら嬉しいっていうくらい好きです。語りたいことが多すぎて、何から話せばいいのやら!

K ドラマの導入は米ドラマの『HEROES』みたいな、いわゆるSFアクションもののように思うかもしれないけれど、実はヒューマンドラマの要素も強い。そしてロマンスもたっぷりあって全部盛り! SFアクションものに苦手意識がある人ほど、沼る余地のある作品だと思うんですよ。逆も然りで、特殊能力というカンフル剤を入れたことで、あまり韓国ドラマを観てこなかった層にも響くはず。どちらの人もちゃんと楽しめるように、綿密に練られていますよね。とにかくバランスがいい。

Y ほんとそう!単純に特殊能力のスペクタクルを描いているわけではなく、それはあくまでもドラマティックに盛り上げる仕掛けであって、本当に描きたいものは人間の絆や愛というところ。バトルや特殊能力シーンはハイクオリティですごいけど、視聴者をびっくりさせるのが目的ではなく、面白いのは人間ドラマ。『エクソシスト』ではないんです!

K 最初にフォーカスされるのは、子ども世代の高校生3人。それぞれが特殊能力者であり、その能力が見つからないように隠しながら普通の学生として暮らしていて。やっぱり同じ宿命を背負う者同士、引力のように惹かれていくんですよね。その過程がとんでもなく可愛く、そして切なく……。

Y 他者と違うものを持つ彼らは、異質なものを排除するという現代社会を象徴するような存在の人たちですよね。特殊能力は親から子に引き継がれたものなんだけど、親子の絆が尊くて(涙)。親と子の関係は本作の最重要ポイントです。

K 時を同じくして、親世代の特殊能力者たちのもとに謎の刺客が現れ危険も迫っていて、ミステリー要素がスリリング。なぜ彼らが命を狙われるのか、その理由が中盤から明かされていくのですが、それがまた涙を誘うんですよ。

Y とある工作員として暗躍していた親世代の回想シーンでは、彼らがどのようにミッションを遂行し、どうパートナーと出会って、どうして子どもたちが生まれたのかが描かれていて。それが愛に満ちています

K アクションは迫力満点、ラブの演出はいちいちエモくて悶え死にそうになっています(笑)。回を追うごとに感情が揺さぶられる感覚。

面白くないわけない! トップ俳優と最旬若手俳優のチームアップ

ハン・ヒョジュ 2023年韓国ドラマ『ムービング』ディズニープラス独占配信 
『ムービング』ディズニープラス スターにて独占配信中 © 2023 Disney and its related entities

K リュ・スンリョンは映画をメインに活躍していて、ドラマにはなかなか出演しない俳優なので、ここはキーポイントですよね! 彼は再生能力を持つ特殊能力者・ジュウォンという役で、同じ能力を持つ女子高校生のヒスを育てるシングルファーザーを演じています。アクションをがっつりやりながら笑いも誘う芸達者ぶりはさすが、ヒスの母親を演じたクァク・ソニョンとの大人のロマンスも泣けた……(涙)。

Y 本当にうまいですよね。私はお久しぶりのチョ・インソンに夢中♡ ドラマに復帰した彼を観て、やっぱり彼はいいな〜って!!

K それは間違いないです!! チョ・インソン目当てでこのドラマを観始めた人は「あれ、出てこなくない!?」と思うかもしれない。7話まで、しばしお待ちください。チョ・インソンは飛行能力を持つ、エリート工作員のドゥシク役。ハン・ヒョジュ演じる超人的な五感を持つミヒョンと恋に落ち、息子が生まれるんですが、父親の一面も素敵で!

Y ハン・ヒョジュは母役を演じるのは本作が初。これまではヒロインを演じることが多かったけれど、本作での役柄がすごい! 工作員の過去を持つ母という役柄だけに、ノーメイクで髪型にもまったく気を使わずボサボサ。それでも凛とした強さがきちんと醸し出されていて、圧倒させられました。

K 主役クラスの俳優陣が集まっているけど、悪目立ちするような人はいなくて、みんなキャラクターに馴染んでいますよね。尚且つ脇役で輝くタイプの俳優たちがキャスティングされていて、安心感のある配役でした。

Y そして子ども世代ですよ! ドゥシクとミヒョンの息子・ボンソクを演じるイ・ジョンハは特に可愛い!

K イ・ジョンハは『わかっていても』で主演ハン・ソヒの後輩役として出演していて、その時も可愛いなぁと思っていたんです♡

Y さすが隅々までチェックしていますね〜!

K 素朴な男子高校生のボンソクは飛行能力があるけれど、自分ではコントロールができない。だから飛ばないように、たくさん食べて体重を増やして、重りをつけて、水をいっぱい飲むんですよ。もうね、その健気な努力が愛くるしい(笑)。
イ・ジョンハは本作でネクストブレイクとして名乗りを上げましたね。

Y 私は早速彼のインスタをフォローしました(笑)。この役のために体重を増量していて、こんなにキュートな姿は唯一無二♡

K ボンソクが淡い恋心を抱く同級生ヒスを演じるコ・ユンジョンもいいですよね! 『還魂』のシーズン2に主演した若手俳優で、すでに知っている方も多いはず。

Y あの時から美しさは群を抜いているなと思っていました。子ども世代を演じている俳優たちは次世代のトップだと思います。

K それぞれのキャラにハイライトシーンがあって、ストーリーが立っているのも本作の特徴ですよね。だから推しメンが必ずできます。共感したり、自分と似たキャラを見つけられたり、感情移入してのめり込めるのもいい。

Y 特殊能力にも種類があって、そして完璧ではない。そこがまたね、面白さを加速させます! 私は今回、箱推しなのですが(笑)。

K 同じくですよ〜っ、キャラの描き方が本当にうまいから。誰もが魅力的で、ひとりを選べない幸せが『ムービング』にはあります!

韓ドラウォッチャーが熱弁! 『ムービング』が“インセンドラマ”になる理由

イ・ジョンハ 2023年韓国ドラマ『ムービング』ディズニープラス独占配信  
『ムービング』ディズニープラス スターにて独占配信中 © 2023 Disney and its related entities

Y 子ども世代の物語の見どころは、素朴でまっすぐな心を持っている彼らのやり取り。可愛くて癒されます。

K とにかくボンソクのピュアさがたまらない。
青春ロマンスとして十分に楽しめながら、特殊能力というフックが入ることによって、もどかしさが生まれて、視聴者を引き込むんですよね。

Y 思春期の気持ちをうまく描いていますよね。ラストに向けて親子共闘も期待したいし、どう絡んでいくのかも楽しみ。

K ボンソクは中盤を過ぎてもまったく能力を使いこなせていないから(15話視聴時点)、ラストの20話までに間に合うのかなと心配(笑)。それもあってシーズン2があることを切に願っています!

Y 親世代の物語が始まるとぐっと深みが増し、引き込まれますよね。彼らの歴史がじっくり語られつつ、ハン・ヒョジュ演じるミヒョンとチョ・インソン演じるドゥシクが惹かれ合う過程もすごく細かく描かれていて……(うっとり)♡

K 特殊工作員の恋という、高いハードルがあると観ている側も燃えざるを得ない!!

Y あとね『ムービング』は伏線の張り方がものすごくうまいんですよ。現在と過去を繋ぐ伏線があれば、そのシーンだけの伏線もあって、ミスリードや匂わせなども盛り込まれた素晴らしい構成かといって難しすぎず、伏線を張りつつ答えも早めに回収して、飽きさせない!

K ボンソクとドゥシクの親子特殊能力で張られた伏線が最高じゃないですか!? ボンソクは気持ちが昂ると浮いちゃう。あらゆる手段で飛ばないように警戒しているんだけど、恋する気持ちには抗えなくて……!

Y 父親も同じだったのよね〜! ミヒョンと初キスした時にドゥシクの体がホワホワ〜と浮いちゃって。親子の伏線が巧妙すぎますっ。

K あの演出はやばかったですね〜〜。
作家ニム(様)、ドゥシクとミヒョンの回想エピソードもっとください(笑)。ボンソクのエピソードで度々登場するとんかつにまで伏線が貼られていて、観た後には食べたくなること間違いありません。

Y アクションもすごいけれど、実はそれ以上にヒューマンドラマとして高く評価できる作品だと思います。SFアクションで、ここまで丁寧にヒューマンの要素を描いている作品は他にない!! 特殊能力が日常に落とし込まれていて、人間をちゃんと描いているんですよ。キャラへの視点が優しいから、観ていて嫌な感じがひとつもない。ドキドキハラハラしながらも心はずっと温くて、こういうドラマ大好きです。

K “インセン”ドラマとして人気の『応答せよ』シリーズ、『賢い医師生活』『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』『まぶしくて -私たちの輝く時間-』などに並ぶ勢いですよね。そのジャッジはラストを観るまで待ちたい……!

Y ほんとそう。しかもCGやセットにすごくお金がかかっていてね、全然チープじゃない。そこに十分に練られた脚本と俳優の演技力が加わって、まんまとハマっちゃうんです。

K 監督は『キングダム2』など超大作を手がけるパク・インジェ。ゾンビ×歴史の作品を成功させているので、ジャンル跨ぎのうまさは期待通りでした。原作者のKang Fullさんが本作の制作をなぜディズニープラスに決めたかというと、倍速再生できないからというのも理由のひとつのよう。1秒1秒で観せたいという思いがあったそうです。俳優陣の目線ひとつにも伏線が張られていますからね、細かなところまで確認して何度も観たくなる。

Y 本当にすべてが見どころだから、たくさんの人にぜひ観てほしい! 観た時間の損はさせません! 個人的にラストは予想だにしない展開を期待しています。私の考える範疇で終わってほしくない、そこを超えて感動させてほしいですね!

K はあ、最終回を見る前からもうロスですよ〜!!

INFORMATION

チ・チャンウクとウィ・ハジュンが“狂”演!? 『最悪の悪』がついに配信開始!

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9月27日(水)より、アジアの貴公子ことチ・チャンウクと『イカゲーム』で大注目を浴びたウィ・ハジュン共演のアクションクライムドラマ『最悪の悪』がついにディズニープラス スターで独占配信開始! 舞台は1990年代。国際麻薬密売組織の捜査本部の一員となった刑事パク・ジュンモ(チャンウク)は、巨大な麻薬密売組織に潜入捜査することになる。そこで犯罪組織のリーダー、キチョル(ハジュン)と出会い、想像もしなかった恐ろしい出来事に巻き込まれていく、スリリングな展開続きで目が離せない! 人間の欲望と道徳的曖昧さを浮き彫りにした本作。果たして“最悪の悪”は誰か。しかと見届けてほしい。

photo : 『最悪の悪』ディズニープラス スターで9月27日(水)より独占配信開始 © 2023 Disney and its related entities

ディズニープラス
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