ラブコメで実力を開花させ、近年立て続けにヒットを飛ばしているパク・ボヨンが、一人ニ役に挑戦することでも注目されていた『未知のソウル』。蓋を開けてみれば、双子の主人公が入れ替わるというストーリーが展開されており、もはや一人四役(!?)と思わざるを得ない凄まじい内容に! 双子の姉ミレ、妹ミジ、そして同級生のイ・ホス。それぞれが思い描く自分とは、人生とは? 大人の心にグッと響くヒューマン×ロマンスの見どころを、韓ドラマニアのライターがレビュー!

【韓国ドラマ】トキメキあり、涙あり、感動のタイトルイメージ

【韓国ドラマ】トキメキあり、涙あり、感動あり! 韓ドラの良さをすべて詰め込んだ新作『未知のソウル』はすごかった

ラブコメで実力を開花させ、近年立て続けにヒットを飛ばしているパク・ボヨンが、一人ニ役に挑戦することでも注目されていた『未知のソウル』。蓋を開けてみれば、双子の主人公が入れ替わるというストーリーが展開されており、もはや一人四役(!?)と思わざるを得ない凄まじい内容に! 双子の姉ミレ、妹ミジ、そして同級生のイ・ホス。それぞれが思い描く自分とは、人生とは? 大人の心にグッと響くヒューマン×ロマンスの見どころを、韓ドラマニアのライターがレビュー!

Netflix最新韓国ドラマ パク・ボヨン『未知のソウル』場面写真
Netflixシリーズ『未知のソウル』独占配信中
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【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

パク・ボヨン×パク・ジニョン『未知のソウル』/一人ニ役、もはや四役!? ラブコメの女神から目が離せない、ヒューマンロマンス物語

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世界中を探し回っても、歴史をずーっと遡っても、世の中に完璧な人間はきっとひとりもいないはず。なのに、人はなぜ自分の欠陥ばかりを気にしてしまうのか……。私も含めて、この世に生きている多分ほとんどの人たちが。そう、このドラマのミジ(未知)とミレ(未来)と同じように。母親さえも見分けがつかないほど見た目はそっくりだけど、中身は正反対の一卵性双生児ミジとミレがこの物語の主人公。演じているのは、『今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜』『照明店の客人たち』『恋するムービー』とヒューマン寄りのドラマが立て続けにヒットしているキュートな演技派パク・ボヨンなのですが、まだ、6話までの視聴でありますが、双子の一人二役という難役をするりとナチュラルにこなしながら、その多彩かつ繊細な感情表現が今回も炸裂、もう1話から釘付けにされ、何度もじんわりと胸締め付けられている次第。

しかも、このふたりに絡むのは、爽やかさとウェッティの相反するムードを絶妙なバランスで醸し出しているパク・ジニョン。このケミが、それはそれは絶品で、この時点でもはや私の2025年上半期のNo.1に躍り出ているわけなのであります。ということで、物語の発端はミレ。幼い頃から学業優秀で名門大学を経て韓国金融管理公社に就職。優等生街道まっしぐらのミレは母の自慢でもあるわけなのですが、本人としては、昔から病弱で人になじめず&頼れずで、感情を抑えがちな陰な性格を持て余している印象なのです。そんなミレが、あることから職場のイジメに遭い、孤立。誰にも相談できず、骨折すれば職場に行かなくてもすむと自宅マンションからの飛び降りを思いつくのですね。そんなミレの異変を察知、駆けつけたのが双子の妹ミジなのですが、生まれた時から丈夫で明るく元気いっぱいなのだけれど、お勉強はかなり苦手。母の関心が頭のいいミレばかりに集まることにいつも寂しいミジなんだけど、短距離の選手としての能力が開花。自分にも取り柄があったとばかりに懸命に練習に取り組むのですが、大事な試合でケガをして選手生命が絶たれ、30歳となった今も定職につけず祖母の介護とバイトをしながら、暮らしているという設定です。

そんなミジが人知れず苦しむミレを見て、入れ替わりを提案。ミジがミレに、ミレがミジになり代わりそれぞれの物語が展開するわけですが、面白いのは、ふたりがふたりとも自分とは正反対の人生を生きることで、期せずしてそれまで思い込んでいた自分という人間と、まったく別の視点から向き合うことになること。自分が嫌いと思っていた自分、自分がダメだと思っていた自分と、そうではないかもしれない自分と。パク・ジニョンが演じるのはミジの初恋の人で弁護士となったイ・ホス。ミレと同じように優等生街道まっしぐらに見えるのだけど、彼もまた過去のトラウマを抱えているというか。彼がロールモデルとする先輩弁護士に、「この世でいちばん嫌いな人は誰か」と問われるシーンがあるのだけれど、それに対しホスはこう答えるのです。「チョヨ(自分です)」。3人が紡ぐ自分探しのヒューマン・ヒーリング・ラブ。今後の展開から目が離せません。(さすらいのライター山崎)

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