【2023秋の最新韓ドラ】ASTROチャ・ウヌのラブコメから、度肝を抜くマクチャンドラマまで! 徹夜案件になる韓国ドラマをセレクト

『女神降臨』のASTROチャ・ウヌと、『セレブリティ』のパク・ギュヨンで送る“ワン(犬)”ダフルな日常を描いたラブコメ『ワンダフルデイズ』を筆頭に、 伝説のマクチャンドラマ『ペントハウス』のキム・スノク作家の最新作『7人の脱出』など、注目の韓国秋ドラマが続々配信スタート! 思わぬ徹夜視聴になる可能性大の話題作をお見逃しなく。

新作韓国ドラマ 『チアアップ』Leminoで独占配信中 ハン・ジヒョン
『チアアップ』Leminoで独占配信中 © SBS
ASTROチャ・ウヌ 韓国ドラマ『ワンダフルデイズ』
『ワンダフルデイズ』U-NEXTで独占配信中! ©2023 Lifetime & Group8
ユン・ゲサン 『誘拐の日』韓国ドラマ Prime Videoで独占配信中
Amazon Original『誘拐の日』 Prime Videoで独占配信中 ©ASTORY Co.,Ltd ©KT StudioGenie Co.,Ltd ©ENA
韓国ドラマ『7人の脱出』Leminoで独占配信中 
『7人の脱出』Leminoで独占配信中 © SBS

【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により、第1次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界へ足を踏み入れる。「寝不足だけど幸せ」を合言葉に、約20年間あらゆるジャンルの韓流ドラマを観続けている。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。永遠の推しは俳優ソン・ジュンギ。若手俳優の発掘が趣味の領域に。

『ワンダフルデイズ』/チャ・ウヌとパク・ギュヨンと“犬”が可愛すぎて悶絶!

ASTROチャ・ウヌ パク・ギュヨン 韓国ドラマ『ワンダフルデイズ』
『ワンダフルデイズ』U-NEXTで独占配信中! ©2023 Lifetime & Group8

その家系には代々呪いがかけられています。異性とキスをすると、なんと“犬”に変身してしまうという呪いです。翌朝6時になると元の人間の姿に戻るのですが、シンデレラのごとく、夜中12時を過ぎるとまた犬に戻ってしまうのです。この呪いを解くには、キスした相手と犬の姿でもう一度キスしなければならないのですが、それができないまま100日を過ぎると、なんと二度と人間には戻れない……。思わず、ふざけてます?と、ツッコミを入れたくなるような設定です。これだけ聞くと引いてしまう方も多いのではないでしょうか。

私も普段ならスルーするところですが、そこはチャ・ウヌ。彼の『女神降臨』以来のラブコメとあっては、視聴しない手はないわけで(私的に)。ということで、あまり期待せず観始めたのですが、まだ3話までではあるけれど、これがどうしてどうして面白い。もちろん、おふざけ度合いはそのままなのではありますが、セリフといい、間といい、空気感といい、笑いのセンスがベタなのに絶妙で、すでに吹き出してしまうシーンがそこかしこ。勝因(まだ3話だけど)のひとつが、ヒロインの高校教師ヘナ役を演じているパク・ギュヨンにあると睨んでいるのですが、『セレブリティ』のインフルエンサーとか、『悪魔判事』の刑事とか、『サイコだけど大丈夫』の看護師とか役どころも多彩で、可愛いけれど素朴さもあるし、普通そうだけどクセもありそうだし、過剰表現はしないのにさりげなくてかなりな演技派だし。

で、そんな彼女が演じるのが犬になっちゃう家系に生まれた次女ヘナというわけで。同僚の歴史教師ボギョム先生(イ・ヒョヌ)に片思い中なのですが、ひょんなことから数学教師ソウォン先生(チャ・ウヌ)とキスしてしまうわけですね。で、当然「犬」に変身(キスして1分後に犬になる)。もう一度なんとかキスして呪いを解きたいヘナなのに、ソウォン先生はなぜか自分を嫌っている様子。実は、ソウォン先生には過去のトラウマから大の犬恐怖症という秘密が。果たしてヘナの呪いは解けるのか。犬に変身する姿をユルという生徒に見られたり(実はソウォンの甥っ子)、呪いの原因は朝鮮王朝時代にありそうだったり、ボギョム先生が何やら知っている様子だったり、今後ますます面白くなる要素も満々。それにしても、やや堅物風情のあるチャ・ウヌは受けの笑いキャラとしてもぴったりだし、ヘナが変身する犬(時々CG処理あり)とか登場する犬たちがめちゃ可愛いし、毎週の配信日を心待ちにしている次第です。(さすらいのライター山崎)

韓国ドラマ『ワンダフルデイズ』イ・ヒョヌ
『ワンダフルデイズ』U-NEXTで独占配信中! ©2023 Lifetime & Group8

『7人の脱出』/想像を絶する、新たなマクチャンドラマが幕を開ける

ファン・ジョンウム 韓国ドラマ『7人の脱出』Leminoで独占配信中 
『7人の脱出』Leminoで独占配信中 © SBS

ペントハウス』の衝撃を覚えていますでしょうか。キム・スノク作家の旨みが凝縮されたあの“マクチャンドラマ”最高峰の作品を。『7人の脱出』では前作よりもマクチャンに現代社会の闇を取り入れ、トンデモナイ展開が連発中。スノク作家作品の特徴として、物語内の数少ない常識的な良い人たちだけが永遠に(序盤)苦しめられるため、胃もたれのような消化不良感がずっとあるんですよ。『ペントハウス』同様に過激なシーンがあまりにも多い。なので、コンディションが悪い日の視聴はとてもお勧めできません。復讐劇がはじまる(であろう)中盤までスキップしたい気持ちをグッと堪え、憤りを感じながら観ていくと、とある“7人”への信じられない制裁が待っています。

優しい養母と養父に育てられ、貧しいながらも幸せな生活を送っていたひとりの高校生ダミが(『ペントハウス』でいうロナポジション)実は大物資産家の孫であり、産みの母クム・ラヒ(ファン・ジョンウム)と暮らすところから物語がスタート。捨てた子どもを十数年の時を経て迎えに行ったのは、もちろん“お金”という欲望のため。ダミの実の祖父パン・チルソン(イ・ドクファ)は血筋のみを重んじる人物であり、嫁のラヒなどアウトオブ眼中なわけです。ラヒが経営する芸能事務所が窮地に陥り、資金が必要になったために、純真無垢なダミを呼び寄せ利用したというわけ。この経緯からしてもうはらわたが煮え繰り返りますが、これはほんの始まりに過ぎず……。新しい学校ではとある人物の標的にされ、妊娠&出産のフェイクニュースまで出回り、世間から軽蔑の眼差しを向けられることに。一瞬にして被害を生む現代社会への強いメッセージを感じるとともに、善悪の境界線など瞬時に崩れ去ってしまうことへの懸念も感じられる。

優しい養母、養父まで、目を疑うような出来事に巻き込まれていき、本当に開いた口が塞がらない。マクチャンの果てを映しているのか?と思うくらいのストーリー展開です。もはや観るのをやめたくなってきたところで、復讐のターンにスイッチ。観たくないのに観てしまう……恐ろしいです、スノク作家。
『ペントハウス』お馴染みのシン・ウンギョンやユン・ジョンフン、そしてオム・ギジュンはどう絡んでくるのか!? イ・ジュンやイ・ユビといった新しいキャスト陣を迎えて確実にパワーアップしている本作。ダミを陥れた“7人”に誰がどんなふうに制裁を加えていくのか。終着点を知らずには終われない作品がまたひとつ誕生しました。(エディターK)

オム・ギジュン 韓国ドラマ『7人の脱出』Leminoで独占配信中
『7人の脱出』Leminoで独占配信中 © SBS

『誘拐の日』/元祖演技ドル、ユン・ゲサン主演最新作

ユン・ゲサン 『誘拐の日』韓国ドラマ Prime Videoで独占配信中
Amazon Original『誘拐の日』 Prime Videoで独占配信中 ©ASTORY Co.,Ltd ©KT StudioGenie Co.,Ltd ©ENA

知ってました? ユン・ゲサン。映画『犯罪都市』でマ・ドンソク相手に魅せた徹底した悪っぷりとか、『最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン』の2番手漢方医役の優しい好青年っぷりとか、役柄の振り幅も大きい私的にはなんとも後を引く存在なのですが、実は第1次K-POP時代を牽引したボーイズグループ「god」の元メンバー。そう、元祖演技ドルなんですね、彼。今やカリスマオーラさえ漂う中堅演技派俳優ですが、当時はかなり葛藤もあったようで、彼が頑張ったからこそ、今の2PMイ・ジュノやASTROチャ・ウヌ、ロウンたちに繋がっていったのかぁと思うとちょっと感慨深いというか。本作はそんなユン・ゲサンの最新作。

演じるのは、主人公のキム・ミョンジュン。優しいけれど気弱なシングルファザーなのですが、目に入れても痛くない一人娘ヒエが難病にかかっていると知ったところから物語が展開します。ヒエの治療には多額の費用がかかるのですが、ぎりぎり生活のミョンジョンには当然お金がありません。そこで彼、元妻のヘウン(キム・シンロク)にけしかけられ、ロヒ(ユナ)という11歳の少女を誘拐するハメになってしまうのです。実は、このロヒが曰く付きと言いますか、とある極秘研究プロジェクトで育て上げられた天才少女で、天文学的な価値があるわけなのですね。で、その価値を独り占めしようとする輩もうごめいているのですが、とりあえずそれは置いといて。偶然にもロヒの誘拐に成功したミョンジュン。ところが、ロヒはなぜか記憶喪失で、思わず「自分はアッパ(父)だ」と誤魔化したはいいものの、頭の回転の異常にいいロヒに顎でこき使われてしまうのです。

早くロヒの両親にお金を要求して決着をつけようと思うミョンジョンですが、なんと両親の他殺死体が発見され、ミョンジュンは殺人の容疑者としても追われるハメに。かくして、擬似父娘と警察、そして欲得絡みの輩との追走サスペンスが展開されるという次第。実は、このロヒを演じるユナは500人の中から選ばれし逸材。おまぬけだけどとことん人間味豊かなゲサンとの掛け合いも絶品で、かなり大人びたシニカルさと本当はいつでも泣きじゃくりたい11歳の幼さを絶妙に表現していて、やっぱり韓国は子役も上手い。ということで、未視聴のラスト1話を残しながら11話ですでに号泣してしまった私。’23年下半期ベスト3に入る傑作と睨んでいる次第です。『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』の悪役を演じたパク・ソンフンも信念貫く刑事役でいい味出しているので、こちらもお楽しみに。(さすらいのライター山崎)

ユン・ゲサン 『誘拐の日』韓国ドラマ Prime Videoで独占配信中
Amazon Original『誘拐の日』 Prime Videoで独占配信中 ©ASTORY Co.,Ltd ©KT StudioGenie Co.,Ltd ©ENA

『チアアップ』/青春ロマンス×サスペンスで大人が楽しめる作品に

新作韓国ドラマ ペ・イニョク ハン・ジヒョン 『チアアップ』Leminoで独占配信中
『チアアップ』Leminoで独占配信中 © SBS

『ペントハウス』では過激ないじめ主犯者のイメージが強かったハン・ジヒョンが、180度違う印象でヒロインに挑戦した本作。一見、ヨンヒ大学の応援団「テイア」に所属する生徒たちの爽やかな青春ロマンスもの……に見えますが、節々に感じられる「サスペンススリラー」の気配。これが物語の展開を大きく左右し、大人をも魅了する理由のひとつになっているんですね。三角関係で視聴者をドキドキさせてくれるのは、WEBドラマで人気を博し、『シュルプ』『なぜオ・スジェなのか』に出演したペ・イニョク。と、モデル出身で、同じくWEBドラマで注目を浴びたホットな俳優キム・ヒョンジン! 今注目しておきたい若手俳優のふたりでもあります。ロマンスに欠かせない三角関係にニヤニヤしながら、応援団を巡る不可解な事件にヒヤヒヤしながら……と、両軸から楽しめるのが本作のポイント。

物語のキーワードとなるのは、“とある不吉な予言”です。名門と謳われたヨンヒ大学のテイアがすっかり落ちぶれてしまった理由でもあり、のちに大きく絡んでくる“サスペンススリラー”の要因でもあるんですね。で、アルバイトで家計を支えるト・ヘイ(ジヒョン)は、お金目的で入部するのですが、そこからはお察しの通り。テイア団長パク・ジョンウ(イニョク)と、同級生チン・ソンホ(ヒョンジン)の間で揺れ動く、三角関係ロマンスが幕を開けます。まさに“アオハル”ワールド。この世界観が好きな人にはグッと刺さるはず。個人的な胸熱ポイントは、ヘイの友人チュ・ソンジャ役にイ・ウンセムをキャスティングしている点です。ロマンス時代劇『赤い袖先』では、命よりも愛する人と過ごす時間を取った切ない宮女役。ゾンビドラマ『今、私たちの学校は……』では、口の悪さは一級品のアーチェリー部の高校生役。作品ごとにガラリと印象を変える若手実力派俳優なんですよ! 今後もっと注目されていくはずなので、動向を追っておいて損なし。

ドラマ全体としては甘酸っぱい青春ロマンスが主軸ですが、「執着」の行き着く果てを見せられているかのような錯覚を覚えるシーンも。若さゆえの過ちや、マイナス感情が日常にどう作用して、誰を傷つけてしまうのか。SNS時代だからこそ気をつけたいネットリテラシーに関して改めて痛感する部分もあるので、青春ロマンス苦手派にも響くポイントが随所にちりばめられた作品かと思う次第です。(エディターK)

新作韓国ドラマ キム・ヒョンジン ハン・ジヒョン 『チアアップ』Leminoで独占配信中
『チアアップ』Leminoで独占配信中 © SBS
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